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11月11日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 11.2021 稽古レポート
11月11日はポッキー&プリッツの日…というのをやたら気にする団員もいる中での活動でした。ほとんどの人はこだわらないことでも、なぜか必要以上にそのことをアピールしてくるこだわりのある人もいます。価値観と言いますか、ものの考え方に大きな差があることも、それぞれの大切な個性です。てあとるみのりではその幅が一般の団体よりも大きいかもしれません。

さて、そんな11日の午前中の制作部。黙々と担当ごとの作業が進む中、あるイベント参加の準備に必要な情報の確認のために、ちょっとしたミーティングにもなりました。その中で、団体の活動開始年はいつだったかの話になり「2008年」という答えが総監督から出ると「長くやってるってアピールできますね」という団員からのリアクションがありました。確かにその通りです。しかもコンスタントに活動を持続させていることはセールスポイントになります。昨今話題の持続可能な社会と重なる部分もあります。ダイ―バーシティ&サスティナブルな団体であるという時代に合ったキーワードをアピールをしていくことも大切だということに気付かされる話し合いでした。

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午後の稽古では制作部とは別に演技の方で何らかのアクションを起こそうという話がありました。今のところ今年度中の主催公演の予定はなく、果たして毎週の活動は何を目指して取り組めばよいのかが明確ではなくなっています。もちろん演技力や表現力を向上させようという取り組みに時間を割いていることには意味があります。しかしそれを積み重ねても成果を披露できなければ動機付けが低下します。そんなわけで、ちょっと何かにチャレンジしようということになっています。例によって現段階では詳細はお伝え出来ませんが、劇団員全員参加型の何かをもくろんでいますのでお楽しみに。

さて、そんな話の後は先週に引き続き8人のセッションによる表現力向上ミッションです。先週考えた物語のカギを握る設定を受け、それぞれの人物がそのことをどう考えているのか、どのような立場でこの場に集まっているのかなどのキャラクター設定を深めてくるという課題が出ていました。まずはそれぞれが考えてきた自分の役のキャラクターについてプレゼンし、より分かりやすくしたり整合性を持たせるために必要なアレンジを加えました。それを踏まえて実際に脚本を読み合わせ、「もっと何も考えない方がよかったかも」「方向性を間違えたので修正します」「この人は座らない方がいいのでは?」「席順がこっちの方がよくないか?」などの変更を加え、さらにブラッシュアップを試みました。

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このような作業を行う中で、一人では思いつかなかった人物同士の関係性がはっきりしたり、立つだけで自分自身が受ける印象が変わることだったり、シンプルに人物の特徴だけを出せばいいわけではないことに気付いたりというたくさんの発見を得られました。ひとつひとつの事象を深く考えなければいけないのでとても難しいことではありますが、整合性を構築しながら脚本を読み解いていく感覚はなかなかのものです。引き続き取り組んで正確性と整合性の向上を目指します!