1月最後の活動日になった1月30日(木)。制作部はグッズ作りに力を入れ、稽古でも細かい部分の指摘を行い質を高める努力が見られました。

制作部はデザインを進めなければいけない商品のデザイン、編み物系のグッズ作業、「#演劇的な一日」で使用する宣伝用の横断幕の仕上げなどを同時進行で行っています。改めて確認してみると公演までに十分な数量を用意できそうにない商品もあり、木曜日の活動時間だけではなく、それぞれの自宅での時間を活用して作業の底上げを行う必要がありそうです。
午後の稽古では「#演劇的な一日」で披露する物語の前半部分の通し稽古を行っています。これまでに追加稽古を実施して通し稽古も行っているので、少しずつ全体の流れや展開が役者たちの中にも浸透してきています。あとの問題は個人個人の演技の品質向上です。この点は当然ながら個人によって仕上がりの差があり、今の段階では全体でひとつの作品にまとまっているとは言えない状況でした。

セリフの細かいミスを気にしてしまい、演じていた人物が崩壊してしまうという現象もありました。簡単に笑わないはずのキャラが周囲のハプニングにつられて笑ってしまう、セリフがごちゃごちゃになったことで自分で自分を笑ってしまうなど、整合性の取れなくなるブレが目立ちました。これも個人の課題であると言えます。セリフにとらわれることで、それまで表現できていた勢いや豪胆さが損なわれる役者もいました。この辺りはバランスのとり方が難しいところです。演出からは人物によって優先すべき要素が異なることの具体的説明と個々へのフィードバックがありました。このアドバイスを受け「そうか、こうすればいいのか」「とにかくこれですね」「そこを気にしなくていいんですね」と理解を深めた役者もいました。あとはその理解やイメージを表現できるように各自が自主的にトレーニングしてくるだけです。

通し稽古だけではなく、部分の稽古でも音響がかなり挿入されていました。場面によっては音響とセリフと動きを合わせる必要があり、ワンアクションで動いてしまわず、一回ためを作ってから動いてもらいたいといった音響からのリクエストもありました。役者が好き勝手動き回って音響が必死に合わせるという方法では、みんなの気持ちが合わさったひとつの舞台が成立しません。より良い舞台にするためには裏方を含めた全員が同じ間合いや呼吸で舞台に関わらなければいけない瞬間があるのです。

通し稽古の最後には「#演劇的な一日」に向けてカーテンコールの練習も行いました。そこで登場したのが宣伝用の横断幕です。「UNKNOWN」の完全版は第23回公演として2月20日(木)~24日(月)に北池袋 新生館シアターにて上演されます。その内容を南大塚ホールに訪れたお客様に周知するための横断幕。もちろん制作部の時間で仕上げた手作り品です。

そんなこんなで、いよいよ「#演劇的な一日」まであと1週間ほどとなりました。次の稽古は土曜日です。そこまでに各自がどれだけ内容を高めてこられるか?いつまでも同じような内容の稽古を繰り返している場合ではありません!本番まではカウントダウン。舞台の内容はどんどんアップ。そんな積み重ねを繰り返していきたいです(団員個々の取り組み次第です)。
<リンク>
第23回公演「UNKNOWN」チケットご予約「#演劇的な一日」公式ホームページ
「#演劇的な一日」のリハーサルまでちょうど2週間、第23回公演まで1カ月となりました。制作部ではDM発送はひと段落し、グッズと衣装作りに本腰を入れ始めています。まだDMの文書をしたためている団員は急ピッチで、しかし丁寧に心を込めてメッセージを綴っていました。お手元にその気持ちが届くことを祈ります。
午後の稽古も同様に、残りの時間を考えた稽古内容になってきました。稽古内容というよりは、回を重ねても変化のない稽古内容になってしまうことへの警鐘が鳴らされたという表現の方が妥当かもしれません。指摘されたことが改善されていない、課題として提示したことがクリアされていない。そんな稽古が何回か重ねられたことに、演出から「油断しているのではないか」「稽古を重ねる意味がない状態」「2週間前の仕上がりとは思えない」「特に以前から出演している役者の危機感がなさすぎる」「このまま同じことを繰り返すなら、スキルとして不可能な要求をしているとみなして出番や脚本を修正するしかない」といった厳しい指摘が投げかけられました。直接言葉を投げかけられた役者はもちろん、そのシーンに出演していない役者にも緊張感が芽生えました。

その後のセッションではほとんどの役者が脚本を手放し、何が起きても集中を切らすことなく、しっかりとした演技を見せていました。やればできるということだったようです。ただ自信や思い切り、踏み出すきっかけがなかっただけのようでした。「これが最低ライン」「このレベルに上乗せしてほしい」と演出からも一定の評価が返ってきました。ここから落とさずにパフォーマンスを上げて行ければ、何とか形になりそうです。

その一方で、そこまで言われても脚本を手放せず、演出の要求にこたえきれていない演技を行っている役者もいたのが事実です。何度も実技指導をし、繰り返し練習をしてきたことができない人もいました(自主練ではできていたはずなのに…)。こういった役者に対しては演出が丁寧に「なぜできていないのか」の自己分析を促したり、何が足りていないのかの振り返りが行われました。その上で、このままのキャラクター付けで演じ切れるのかどうかの手応えを役者自身に判断してもらうようにしていました。「どこまで仕上がっているのか?」「次回までにどこまで仕上げられるのか?」といった役作りの進捗を本人がどこまで具体的に認識しているのか?これもまた役者に求められる能力のひとつなのでしょう。それぞれの答えに応じて、演出からは次回までの対策が提示されています。

稽古の後半は出番のない人が休憩を取るようにして、全体での休憩時間はないまま稽古が進行しています。役者は出番がなければ休めますが、演出はフル稼働です。ちょっとしたインターバルには照明スタッフとの打ち合わせを抜け目なく行い、21時までの稽古時間をみっちり使っている印象でした。それだけ、より良くしようという意識でできることをできる時間内で目いっぱい行っているということです。役者たちも休憩できるからと言ってただ無駄に遊んでいるわけではありません。脚本を読んだり、出番のない役者同士で演技について振り返ったり、他の人の演技を真剣に観察したりと、有意義に稽古時間を使っていました。その時を共有するだけでも、演技に向けた集中力や緊張感が伝播します。これは団体としてはとても大事なことです。ぬるま湯的な仲良し集団のままでは、全体の品質が上がって来ません。瀬在琢磨という言葉通り、互いに刺激し合って、少しでも磨き合おうという意識を持たない限り、進化はあり得ません。残された時間でそんな思いをどれだけ同じレベルで全体が共有できるのか?最後はここが決め手になりそうです。

そんな我々の思いが詰まった「UNKNOWN」は2月8日(土)南大塚ホール、2月20日(木)~2月24日(月)北池袋新生館シアターにて上演されます。前者はイベント公演のため入場無料。後者は通常の公演になりますので1,500円のチケットのお買い求めが必要です。詳しくは以下のリンクからご確認・お申し込みください!
公演特設ページ
気が付けば1月も半ば。制作部も稽古もまずは「#演劇的な一日」に向けて準備を進めています。イベント公演ということなのでそれに対応したアイテムを用意する必要があり、今日の制作部は主にその作成に時間をかけました。
そんな制作部が取り掛かったのは、「#演劇的な一日」での上演後に第23回公演の告知を行うための横断幕作りです。昨年同様、イベント公演で本公演の一部を紹介し、合わせて続きや完全版をご覧になりたい方は…という流れで公演の宣伝を行うというパターンです。そのために必要な情報をどんなレイアウトで掲載するのか?まずはその話し合いからスタートでした。また、「UNKNOWN」のタイトルロゴを手書きながらもチラシのデザインと同じにしようという試みも行われました。「後ろの文字の方が大きくなってないか?」という疑惑も誕生しましたが「前の方の文字を大きくしてごまかそう」という解決策(それしかないのですが)が実践されました。

その後は「#演劇的な一日」のイベント前に会場に掲出してもらえる展示用のポスター(団体紹介)作りを実施しました。こちらはある程度使用するオブジェを準備しておいたのでスムーズに製造が進みました。制作部の時間内に間に合わなかった部分は午後の稽古の合間に手が空いている役者たちが息抜きがてら進めてくれました。

午後の稽古では集まってくる役者のスケジュールに合わせて順番を前後させながら一通りのシーン練習を行いました。主役級の役者が今週は出演する舞台の都合でお休みだったので、かわるがわる代役を入れながらの稽古でした。代役でも気を抜くことなく真剣に、しかし「今度はちょっと違う感じでやってみる」と遊び心も織り込みながら務めてくれています。稽古にもいい刺激になります。

登場人物の特徴を表現する際に、自分がやりたい演技だけを追いかけていては全体のバランスを取れなくなることがあります。今回もライバル的な関係にあるキャラクター同士の表現をどうするかというテーマで、何点かの演出が与えられていました。一番わかりやすいのが「対比」「両極」です。同じような性格の人物だらけになってしまうとドラマに広がりがなくなります。なるべく様々な人物の交流からドラマを発生させ、浸透させていくには、こういったバランスのとり方が重要になってきます。

まだまだ本格的な稽古が始まったばかりの「UNKNOWN」。しかし、第23回公演のチケットご予約受付はすでに始まっております。少しでも作品の品質を高めて2月8日の「#演劇的な一日」でお客様の興味を惹けるように、どんどん仕上げていきます。今週からは土曜日の追加稽古もスタートです。未知なる存在「UNKNOWN」の正体が明るみになるまで、どうぞよろしくお願いいたします。

<関連リンク>
第23回公演「UNKNOWN」特設ページ第23回公演チケットご予約「#演劇的な一日」公式サイト
1月9日(木)は新年最初の活動日でした。午前の制作部では第23回公演用のグッズ作りを本格的に行っています。現在取り組んでいるのは前回販売して好評だったあるアイテム。既に作り方や改良すべき点はよくわかっているので、とにかく丁寧勝つスピーディに作業をするように心がけました。同時進行で公演のお知らせを発送する際に同封する手紙の執筆に取り掛かる団員もいました。フライヤーの完成が来週の予定になっていますが、先行して手紙や宛先ラベルの準備はできます。公演までそれほど多くの時間があるわけではないので、こういった工夫が必要になります。

さて、午後からは稽古です。今週から夜間練習も始まりましたので最大で21時まで。何と、入れ代わり立ち代わりの人がいたものの、全出演者が稽古に参加してくれました。境遇が違う団員が集まっている我々にとっては珍しいことです。今回の「UNKNOWN」は出演者が少し多い構造になっていますので、稽古場が狭く感じるほどでした。

申し送りとウォームアップに続いて、脚本の冒頭からワンシーンごとに稽古を重ねていきました。「UNKNOWN」で実質しっかりとした稽古が行われるのは初めてのことです。まずは役者たちが準備してきたキャラクターのイメージについて、演出から修正が入ったり、どういったイメージで表現しようとしているのかの確認があったりという流れで進んで行きました。かなり具体的に表現方法を固めてきた役者もいれば、まだまだどうするべきか悩みながら演じている役者もいました。演出はひとつひとつの言葉を選びながら、より表現の方向性が確かなものになるようにアドバイスしていました。

また、舞台上での人の配置、並び方などのイメージが固まっているシーンに関しては「逆側に立ってください」「後ろ向きで構いません」「もう少し距離を取ろう」などと、具体的な立ち位置の指示がありました。「UNKNOWN」を上演する会場は2種類(南大塚ホールと北池袋新生館シアター)あり、この2カ所の劇場は舞台の広さが全く異なります。その舞台の広さや幅を意識した演出も何か所かについていました。疑似的に舞台袖までの距離を体感するような試みも行い、セリフをしゃべる速度や動き出しのタイミングも肌で感じてみました。

こんな流れで気が付けばあっという間に21時(もちろん休憩を挟みながらでした)。この日集まった全員が自分の役を少しでも稽古することができました。あとは各自に授けられた課題をどこまで処理できるかという、次の稽古への準備になります。何名かの役者は早くも脚本を手放して演じようとしていました。少しずつ、しかし確実に完成度を高めていけそうです。

第23回公演「UNKNOWN」のチケットご予約開始は2020年1月11日(土)です!
あけましておめでとうございます!昨年は多くの舞台や劇場で多くの皆様との出会い、ご支援を賜りました。本年も劇団員一同、力と心を合わせ、ひたむきに取り組んでまいります。本年もどうぞ変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
2020年のてあとるみのりは、2月8日(土)に南大塚地域文化創造館・南大塚ホールで開催される地域演劇イベント「#演劇的な一日in大塚2020」への出演から幕を開けます。上演作品は第23回公演の演目そのまま「UNKNOWN」の前半パートです。
さて、「UNKNOWN」の気になる全編は2月20日(木)~24日(月)にかけて、北池袋 新生館シアターにて上演予定です!これまでにないSF路線の物語で、いったいどんな驚きや感動をお届けできるのか?我々もワクワクしながら稽古に取り組んでまいります。ぜひ2020年のてあとるみのりの第一歩をご覧においでください!
なお、「#演劇的な一日」は入場無料イベントでチケットの発券はございません。当日会場へお越しいただければどなたでもご入場(途中入退場も)可能です。第23回公演「UNKNOWN」のチケットご予約受付の開始は1月11日(土)を予定しています。どうぞご期待ください!
<リンク>
#演劇的な一日公式ホームページ