4月最後の活動日。28日(木)は午前の制作部、午後は2部構成の稽古ということで、インターバルも含んで10時から21時までの活動になりました。
10時からの制作部では恒例のラジオ体操に始まり、各自が担当しているグッズの製造を進めました。順調な編み物部門は何作かの製造を終え、その品質も徐々に高まってきています。縫い物部門は先週までの試作で新たな方向性を模索することになりました。そしてこの日は自分の知人に発送するための手紙を書き、封筒に入れて郵便局まで出しに行くという作業を行った団員もいました。「連休に入る前に出せてよかった」「連休明けるともうすぐ本番だから急な話になっちゃうよね」とほっとした様子でした。
ちなみに、いつも朝から参加する団員一名の姿がなく、劇団員の心配の声を代表して総監督が連絡を入れたところ「やらかしたかもしれない」という謎の返信がありました。その後到着した該当者は「実は家でずっと(演技の)練習をしていたらうっかり時間を忘れてしまって」と理由を語ってくれました。ひとまず事故や事件ではなかったことに一安心でした。
13時からの「エールの鉄人」稽古では午前中に特訓をして来た劇団員がその成果を発揮する演技を披露していました。「スケールが大きかった」「だいぶ引き込まれましたよ」と周囲からも絶賛。本人もかなりほっとした様子でした。演出からも「仕上がりを心配していましたが、このまま行っていただければ問題なさそうです」とのお墨付きを得ることが出来ていました。
その一方で、社会人枠をはじめとして不在の人が複数いたため、演出自らが代役で3~4役を担当して稽古を進行するというスクランブル体制でもありました。こうなると演出どころではなくなりますが、一緒に演じながら「もっとこっちを見て」「そこは(スペースを)空けて」などの具体的な指示を出すことが出来ました。舞台の中からの視点で気付くこともたくさんあったようです。
16時でいったん終了した稽古は18時30分から再開となりました。社会人枠の役者が続々合流かと思われましたが月末、連休前という条件が重なったせいで仕事が長引き、大幅な遅刻、欠席の役者が続出しました。ここでも演出自ら代役を買って出て、可能な限り稽古を持続させました。周囲は代役や不在の役者に惑わされることなくしっかりと演じていたため、稽古は無事に成立しました。むしろ、悪条件の中でここは自分たちが頑張らないとという全体的な盛り上がりが生まれていたように感じます。
さてさて、そんな「エールの鉄人」は萬劇場で短編集内で5月20日(金)~22日(日)に上演されます。チケットのご予約は大絶賛受付中です。会によってはお席が少なくなってきたかいもあります。21日(土)18時からの会はまだまだ余裕があるようです。てあとるみのりを含んだ3団体の短編作品を一気にご覧いただけて3,500円です。ぜひご検討ください!
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「萬劇場で短編集」開幕まであと1か月となりました!まだ1か月あるのか、もう1か月しかないのかの感覚は人それぞれかもしれませんが、とにかくイベントが近付いてきた実感が強くなります。5月20日(金)~22日(日)の3日間、萬劇場にて「エールの鉄人」を含んだ短編作品の数々をお楽しみただけます。
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チケットご予約フォームそんなこんなで10時から12時の制作部。こちらはいつものようにグッズの試作を続けています。その傍らでは短編集に自分のお客様を呼ぶためのお手紙執筆に勤しむ団員もいました。手書きの手紙という慣れないアイテム作りに「ボールペンの使い方が下手なのがばれる」「ここは直した方がいいですよね」などと苦戦している姿が印象的でした。しかし、こうして心を込めてしたためたお手紙をお客様にお届けすることも、私たちの活動や存在を認識していただく上では必要なことです。地道に頑張っていきます。

13時から16時の稽古では先週課題になっていたシーン、新たな配役が施されたシーンの稽古を実施しています。緊張のあまり早口になってしまう役者もいましたが、常にこのぐらいの重圧や緊張の中で演じることも、本番を想定するといい稽古だったと言えるかもしれません。

課題になっていたシーンだけあって、まだまだ演技の完成度が甘いため、おかしなミスが続出します。一緒に演じる役者たちはアドリブで突っ込みを入れたり、何とか芝居を続けようと努力していました。失敗した役者は「ごめんなさい!」とかなり申し訳なさそうで、自信さえ失ってしまいそうな流れではありましたが、そこは我々の懐の深さといいますか、いい意味での緊張感のなさから、明るい笑いや励まし、ジョークといったポジティブな空気に換えて立て直しました。その役者も「もう一回やらせて、お願い!」と、そんな雰囲気に応えて時間が許す限り最後まで演技を繰り返していました。

何だかんだで心配なシーンも残ってはいますが、全体的な質は着実に向上しています。仕上がりが遅い役者がいて、繰り返して稽古せざるを得ないシーンがあるということは、共演者にとって、そのシーンを繰り返して何度も稽古できるというメリットにもなります。個々の質も大事ですが、全体の質が向上することで、引き上げられてくる印象もありますし、何よりも全員が少しでも安心して舞台に立つことが出来るようになります。これもある種の支え合いでしょう。

新たな配役については予想以上にフィットしている印象でした。該当する役者も「これならできる」「もう覚えた」と突然自信を得ていました。もちろんここから追加される演出があることを伝えられても「ちゃんとメモします」とやる気満々でした。先週の低調なパフォーマンスが嘘のようです。上手い着地点を共有できれば、双方の思いがいい方向に開花するということのようです。これは仕上がりが楽しみになってきました!
あっという間に4月も半ば。妙に暖かい日もあれば涼しい日もあるという、まさに春らしい日々です。しかし、劇団員は次の目標に向かって揺るぎなく邁進しています。
午前中の制作部は引き続き試作品の製造でした。手芸班は「これ難しいな」「昔の人って、こういうのを当たり前にやってたんでしょ?すごいね!」などと悪戦苦闘しながら、練習用の作品を製造していました。すぐにあきらめるかと思いきや「もう少しやってみて、それでも上達が見込めなかったらあきらめよう」とのことで、まだまだスキルアップ目指して頑張るそうです。順調なのは編み物班。以前は製造スピードが遅かった団員も、今回は常に集中力高く作業に臨み、次々とパーツを編み上げていました。極めて順調です。


13時から16時までの「エールの鉄人」稽古は制作部と打って変わって、かなりの停滞でした。一部配役が確定していなかった役者たちの最終チャレンジがあり、しっかりと準備してきた成果を出せる人がいた一方、周囲が期待していたイメージに近い演技ができなかった人もいました。通常であれば、この時点で審判が下されます。しかし、そこは多様性から成り立つ団体。演出が口を出す前に自分たちが改善点を振り返り、イメージを共有しきれない相手に対して様々なヒントや方法を授けていました。それに基づいてもう一回演じてみて、また振り返る…。当然ながらこれは時間を要する作業です。1シーンに2時間以上の時間を費やしてしまいました。

しかし、全員の動機は一致していました。それは「みんなで一緒に同じ舞台に立ちたい」という思いです。演出的には稽古時間やこの先の成長曲線見込みから、その人の力量に合わない役からは外すというのがセオリーでしょう。しかし、みんながこんなことを言い出したら、何とかしてそれに応えたくなるものです。今現在のそれぞれのコンディションやパフォーマンスをベースに、今日までの配役に大胆な変更が加わりました。もちろん、そのアイディアも劇団員たちから募っています。もっとも、完成形をご覧になるお客様にはどこがどう変更されたのかはわかりません。しかし、我々が稽古を続ける上では、全員の思いがその形に現れていますので、大きな動機付けになることでしょう。
18時30分から21時には社会人枠の役者も加わっての稽古でした。仕事の都合で全員揃わなかったり遅刻する者がいたりはしましたが、演出自ら代役に入りながら、シーンごとの稽古と通し稽古を実施しました。集まれる回数や時間が限られているからこそ、少しの時間も無駄にはできないという全体の集中力がありました。

そんな「エールの鉄人」は「萬劇場で短編集」内で5月20日(金)~22日(日)の3日間上演されます。会場はもちろん萬劇場です。30分の短編作品を3本連続でご覧いただけて3,500円!現在観劇チケットは大好評販売中です。当日劇場での精算かクレジットカードで前払いかが選択できます。どうぞお気軽にご予約下さい!※配信チケットの販売開始・お申し込み方法は後日情報公開となります。少々お待ちください!
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4月7日(木)10時からの制作部は、いつも通りラジオ体操から始まりました。姿を見せて早々「疲れちゃった~」とダラダラしつつあった団員も周囲からの「動くとスッキリしますよ」「制作部の時間ですよ」「やらないんですか?」などという声かけに応じて途中から体操に参加。予想以上に軽快な動きを見せてくれました。その後はひたすらそれぞれの部門に分かれての作業です。順調に進んでいる担当もあれば苦戦している担当もありました。いずれにせよまだまだこれからです。
13時から16時の稽古時間では、まずは「萬劇場で短編集」のチラシが配布されました。このチラシがあれば明日から始まるチケット販売でも、存分に宣伝しやすくなるはずです。すでに「〇〇〇に置いて来たいのであと10下さい」と宣伝の動きを申し出る役者もいました。

その後の稽古では「エールの鉄人」の序盤のシーンを重点的に行いました。先週も行ったシーンではありますが、登場してくる人物の出来栄えに差があるため、全体で振り返りながら不足している部分を要求し合いました。特に、表面的なセリフばかりに意識が行って、舞台上で何の活動もできない役者に対しては、全体から厳しくも的確なリクエストが出されていました。本人がその課題をしっかりとクリアする(クリアへ向けた変化の兆しを見せる)ことがなければ、さすがにみんなと一緒に演じることが難しくなってしまいます。みんなもそれは避けたいという思いで熱心に相手に物を伝え、その思いを受けた本人たちも、細かくメモを取っていました。教える側も教わった側も、それぞれの思いに応え、貫いていく関係性になることで、本当の意味での支え合いが生まれてきました。

夜の稽古では「萬劇場で短編集」関連の取材が入りました。カメラが回っていることで、いつもより緊張した演技を見せて人もいましたが、全体としては明るく活気あふれる稽古でした。いつもながら全員が揃わないので、代役を立てながらすべてのシーンを一度は稽古することができました。19時から21時という短い時間でありながらも、かなり内容の濃い稽古になった印象があります。次週の稽古までに各自がどれだけ磨いて来るかに注目です。

そして、いよいよ4月8日(金)より、「萬劇場で短編集」の劇場観劇チケットの予約開始です!「エールの鉄人」はこのイベントのために作られた物語です。ここで見逃すと後悔しますよ~!
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「萬劇場で短編集」チケット予約フォーム「萬劇場で短編集」公式ホームページ