8月27日の「2025」です。

Posted by theatreminori on 27.2015 稽古レポート 0 comments
通し稽古を経た直後の活動は、いよいよ本番をにらんでシビアなやり取りが交わされ始めた印象です。制作部では順調に開発が進みGOサインが出たアイテムもありましたが、まだまだ全体としては停滞気味です。まあ、これは時間的にはまだ余裕があるので大きな問題ではないのですが、難航しているのが衣装とチラシです。衣装に関しては本日演出を含めて検討し、現在のプランの半分以上が再考になっています。まだまだ役者の演技と脚本の中の人物と衣装のイメージが合致できていないのが最大の問題です。

一方のチラシ(フライヤー)は、ついにデザインが確定し、本日入稿となりました。時間と試行錯誤を重ねて到達したデザインは、次週9月3日(木)にお目見えします。もちろん、様々なコンセプト、テーマと関連した表現がなされていますのでお楽しみに。稽古前には制作からデザインに関するプレゼンが行われました。どこかの劇場のマークに似ているとか、ケチがつかないことを祈りましょう。

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制作によるプレゼン。デザインがまとまったことの安堵感がうかがえます。

午後の稽古ではこれまで役作りのきっかけをつかめずにいた数名の役者が、一気に成長を遂げました。もちろん、それには秘密があります。演出は通し稽古を生で見ただけではなく、その後もVTRで細かく分析、それぞれの役者の演出ポイントを的確に指示したことが大きな効果をもたらしていました。稽古に向けて膨大な時間と労力を割くのは役者だけではなく、あるいは役者のそれを上回る準備を常々しているのが演出と呼ばれる人間の役割なのだと、改めて実感できる稽古でした。とても充実した、大きな手ごたえを得られる時間でした。この感覚は後からどうにかして取り戻せるものではありません。芝居は生ものですから、その瞬間こそすべて。「また今度」はありませんので。

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通し稽古を経て意識改革があったかのように、発声練習から本気モード。

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代用の小道具を所持する役者もチラホラと出てきました。

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すでにほとんどの役者が脚本を手放しています。

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セリフではなく、表情や動きの質をを追求し始める役者もいます。

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次第に表現の幅が広がってきました。

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緊張しつつも集中した表情が垣間見えるようになりました。

8月20日の「2025」です。

Posted by theatreminori on 20.2015 稽古レポート 0 comments
夏休みが明けての8月20日(木)。ついにこの日が来たという感じです。そうです、この日は「2025」初の通し稽古の日です。午前中の制作部では衣装の打ち合わせが行われていましたが、いつもより30分ほど早く切り上げて、会場の準備を実施しました。制作部のメンバーのほとんどが役者を兼ねているので、そのままセリフや発声の練習を自由に行う時間となりました。

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お昼休みを挟んで通し稽古です。開始前に主宰の椙田から、これから本番までに意識して取り組むべきことの説明がありました。全体でいい舞台を創るために、これまで足りなかったものと、これから培っていくものがはっきりしたところで、いよいよ通し稽古です。明確に脚本を手放す時期を設定していませんので、ほとんどの役者が脚本を時々確認しながらの演技となりました。

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以前は脚本を手放す期限を設定していたのですが、ここ数年は演出から特にそのような期限を伝えていません。何度かの経験の中で、役者たちがどのタイミングで脚本を手放し自由な演技の楽しみに身を投じれば、円滑に己の演技が仕上がるかを体験して身に着けたであろうと判断しているからです。本番まで数回しか通し稽古はできないことも周知の事実。そのわずかなチャンスを己のため、全体のためにどう生かすかは、あえて伝えなくても理解しているのではないかと考えていたからです。

役者たちは緊張感を持って、己の準備を体現するために精一杯演じていました。その努力と奮闘は評価に値します。通し稽古を成功させるためによく頑張ったことは紛れもない事実です。しかし残念ながら、この日の通し稽古で脚本を手放した役者はわずか1名だけでした。まだまだ先を見据えて役者自身が己のパフォーマンスをマネジメントしていくだけの主体性は根付いていないようです。稽古とは成功することが意義ではありません。失敗から学び、より己を高めるための時間が稽古です。稽古を無難に切り抜けたところで、何の成長にも、作品の品質向上にもなりません。

なぜ、「あの人も脚本を見ているから自分も見ていいだろう」という逃げの正当性を模索するのでしょうか。「だったら自分は挑戦して出し抜いてやろう」という気概やプライドはないのでしょうか。まだまだ、悪い意味で周りを気にして、低いラインに足並みを揃えて甘えてしまう体質は抜けきっていません。そんな舞台のどこに楽しみがあるのでしょうか。そんな課題が改めて浮き彫りになった通し稽古でした。

役者たちはそれなりに上手くまとまったことに安堵している面もあるでしょうが、運営側は全く逆のことを考えているのです。これもまた舞台という総合芸術、人間としての成長の場になり得る世界の面白さですね。

8月6日の「2025」です。

Posted by theatreminori on 06.2015 稽古レポート 0 comments
制作部は8月に入って、難航しているセクションがいくつか見受けられるようになってきました。この先のスケジュールを考えると、そろそろ何とか挽回したいところですが、どうにもいいアイディアが出なかったり、アイディアが形にならなかったりと苦戦しています。こればかりは、焦れば解決する問題でもなく、何とか力と知恵を合わせて乗り切るしかありませんね。

そんな中、情宣素材として使用するための名刺サイズのカードが完成しています。何人かで手分けして作ったため、最後に印刷できる状態に仕上げるのに一苦労でしたが、本日団員たちにも配布され、これからの宣伝やメッセージのやり取りに活用されそうです。デザインは、毎回キャラクターしおりのデザインも手掛けている制作部の団員Mです。彼女がほとんどの構成や画像の作成を行っています。

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さて、午後の稽古は初の通し稽古前最後の稽古となっています(次週はお休みです)前回は物語の前半、今週は後半を返しながら稽古しています。この段階に来ると、人物の内面をしっかりと構築し、その人物がなぜこのような言動を取っているのかの真相に触れなければいけなくなってきます。役者自身がそれを心底理解できていなければ、表現を受け取る側には何も伝わりません。姿勢や会話のテンポなど、表出する特徴は、そういった内面がしっかりと機能していればこそ、自然とにじみ出るものです。演出から役者たちには、一つひとつ細かい部分まで掘り下げた演技の要求と提案がありました。それをどう組み立て、どう表現するかが、通し稽古までの役者の宿題です。



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通し稽古を控え、シビアな局面に立たされる役者たちですが、稽古の雰囲気はとても明るく、合間合間の振り返りの中では笑い声もよくあがっていました。感情や動作が先行してセリフがうまく言えなかったり、漢字の読み方が根本的に間違えていたりなど、随所に笑えるポイントがありました。もちろん演技中はそれぞれの役の立場を考慮して、素直に反応出来る人と、どんなことが起こっても表情を崩せない人がいます。単純に笑いたくなることを抑えるのではなく、先ほど記載したように、役の立場を考え、役の思考や感情を徹底することで対処することが、役者の大きな目標でもあります。

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制作部も役者たちの演技も、全体が同じペースで順調に進んでいるわけではありません。難航している部署、仕上がりが遅れている役者が、ここでどれだけ周囲に追いつけるかが重要です。引き離されるようでは、今後追いつく可能性はどんどん低くなってしまいます。この夏が勝負の夏です。まるで予備校の宣伝文句のようですが、本当にそんな頑張りどころに来ています。

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