8月もあとわずか。29日(木)は8月最後の活動日でした。11月の第22回公演に向けて少しずつ新しい動きが目に見え始めています。
午前の制作部では、第22回公演における具体的なグッズ販売の目標金額と主なラインナップの話し合いが行われました。グッズの種類を考案する際には、話の内容はもちろんのこと、今回は今までの北池袋とは異なる中板橋の新生館スタジオであることを考慮しています。何をどう売るか?どんな方式での販売が効果的かを含めての話し合いでした。

ある程度の方向性や目標が確定してからは、既に販売が決定している手作りグッズの製造を引き続き行いました。大女優がプロデュースする手編み系のグッズも着々と進捗しています。いつもは序盤で大きく出遅れて公演間近になってからの突貫作業が目立つ分野ではありますが、今回は盤石の進行状況です。もちろん、これまでのグッズをより進化させたものになっていますので、情報が公開される日をどうぞお楽しみに。
午後の稽古には新しく参加を希望している劇団員候補と、参加してみたいけれどどんな感じかな…と見学に来て下さった方がいらっしゃいました。久し振りに賑やかな雰囲気での活動でした。いつものようなウォームアップから始まり、今回は懐かしい過去の脚本から抜粋されたシーンのセッション(読み合わせ)を行っています。初めて参加した劇団員候補も、冒頭からフル参加。序盤は少し硬さも見られましたが、次第に体もよく動くようになり、ぜひこのまま続けたいという強い意思表明までいただくことができました。

今回読み合わせたに使用した題材は、会話が中心で、人物同士の駆け引き満載の脚本でした。登場人物の特徴を表現することにはすぐに順応できたとしても、この物語の流れや出すべき雰囲気、いわゆる「物語の中でこのシーンに求められている役割」をすぐに理解して表現することは難しいものです。もちろん、今回の短いワンシーンごとの脚本カラスのすべてを把握することはできません。それでも、実際の物語を演じる際には、そこを意識しなければ物語の神髄を表現しきれません。今後、脚本が完成してからの稽古では、そんな演技の視点を求められることを、全員で共有しました。

さて、そんなわけで、本日正式に11月の第22回公演への参加が決定した、新しい顔ぶれを紹介しましょう。
株式会社ウルル・プロ、ゆらさんです。毎度のことながら私たちに不足している、若くてイケメン系の劇団員です。彼がどんな役でどんな表現をするのか?実際に見るとどんなタイプの人物なのか?ファンになってしまいそうなイケメンなのか?すべては第22回公演でお確かめいただけます。今後の情報にぜひご注目下さい!
萬劇場夏の短編集における「コイノオキテ」公演も無事に終了し、夏休みを挟んで活動再開となった22日(木)。レギュラーの劇団員は元気に顔をそろえました。
この日の制作部は、公演後最初の稽古恒例の床磨きでした。普段は稽古で利用しているハートランドみのりの床を、これまでの感謝とこれからもお世話になるという思いを込めて、とにかく可能な限りきれいにします。当たり前のように使える場所ではなく、使えていることにありがたみを感じなければ、作品に向き合う気持ちも自己中心的なものになってしまいます。劇団員として、一人の社会人として大切な心構えを身に付けていくためにも、この恒例行事は欠かせません。

稽古でフロアを使うと、衣装の靴や小道具が接触した痕跡がたくさん床に残ってしまいます。特に靴の跡は目立ちます。黒い筋のようなものがたくさん床についてしまうのです。これを徹底的に手作業で磨き上げていきます。完全にきれいにならない痕跡もありますが、少しでも色が薄くなるように、痕跡が目立たなくなるように、とにかく熱心に掃除します。このようにしっかりと向き合うことに意味があるのです。

制作部での床磨きを経て、すっかり輝きを取り戻した床で午後の稽古です。まずは萬劇場で行われた「コイノオキテ」公演の収支報告やチケットの販売状況の報告がありました。普段は1,500円という、演劇としては破格のお値段でチケットを取り扱っている私たちにとって、最も懸念されていたチケットの販売実績は、お陰様で目標数値をクリアすることができました。団員の努力が前提ですが、もちろん、お客様の皆様方がご来場くださったことが最大の要因です。誠にありがとうございました。
その後は11月に行われる第22回公演に向けた打ち合わせを行っています。実は「コイノオキテ」を披露した夏の短編集では、すでに仮のタイトルが発表されていました。もちろん仮のタイトルなので、そのままの作品を公演するわけではなく、案の定「あれは候補に挙がっていた作品のタイトルをくっつけただけ」という総監督からの言葉が。団員達の間ではどんな作品をやってみたいかの話になりました。大女優は「大草原の小さな家みたいなのがいい」「小学生が宿題を忘れて先生に怒られる話」など、今までにやったことのない斬新な作品を提案してきましたが、どうやらこれらは実現されそうにありません。何となく方向性が見えたあたりで、話し合いは終了しています。

残った時間には短い脚本を読み合わせるセッションを行いました。お互いのキャラクターを極端に表現するセッションになり、見ている団員からは常に笑い声が起こる展開となりました。とにかくみんな生き生きと、とても楽しそうでした。こうして公演やセリフ覚えに縛られないで演劇を楽しむ時間も久しぶりでした。
さて、次週にはまた何か新たな動きが起こりそうな予感もあります。今後のてあとるみのりの動向にご注目下さい!
皆様からの数多いご支援によって、てあとるみのりの「萬劇場 夏の短編集VOL.8」へのチャレンジは無事に終了しました!皆様、本当にありがとうございました!
恋物語…と思いきや、まあ、確かにそうなんですけれど、本当のコイは恋いじゃないという展開に驚かれた方がほとんど(いや、全員でしょうか?)だったかと思われます。そんな洒落のきいた展開ながらも、しっかりと今回のイベントテーマ「YOROZU JAPAN」と、日中韓3都市による東アジア文化都市パートナーシップ事業であることを強く意識した、芯のある作品に仕上がっていることを感じ取っていただけたのであれば幸いです。ここまでイベントの趣旨にこだわって作品にまとめ上げたのは、全参加団体の中でも希少だったのではないかと自負しています。
「コイノオキテ」写真集(Facebook)→
こちら引き続きてあとるみのりを、どうぞよろしくお願い申し上げます!
萬劇場 夏の短編集VOL.8
てあとるみのり上演作品「コイノオキテ」作・演出 椙田佳生
<上演日程>
2019年8月8日(木)19時30分開演
2019年8月10日(土)12時30分開演
<会場>
萬劇場(JR大塚駅徒歩5分)
<チケット>
前売券 3,300円
当日券 3,800円
チケットご予約は→
こちら<出演者>
石塚美穂
岩崎和巳
川原晶
河原田済
田中聡
満園仁美
村上栞
<あらすじ>
イベントテーマ「萬ジャパン」を強く意識した和風な味付けの中で、許されぬ恋の行方を小さくも壮大なスケールで描いたような作品です!
いつものてあとるみのりとは一味違ったことに挑みつつ、私たちらしさもしっかり残した密度の濃い30分間をお届けします。
<イベント公式サイト>
夏の短編集VOL.8→
こちら※詳細タイムテーブル、他団体情報も掲載!
チケットのご予約→こちら
いよいよ8月です。萬劇場 夏の短編集VOL.8の開幕まであと1週間となりました。さすがに今日からは臨戦態勢。連日の活動が設定されています。
午前中はまず、夏の短編集縁日コーナーで実施されるガチャガチャの景品準備を行いました。どんなアイテムがいいのか吟味した結果、過去の公演で販売したグッズの在庫を組み合わせようということになりました。お芝居の内容以外でアピールできる要素として、手作りグッズの販売をしているという点があげられるからです。わたしたち肝心の中身まではお話しできませんが、間違いなく今では販売されていない、貴重な商品です。てあとるみのりファンも、初めて知って下さった方も、必ずご満足いただける商品です。ぜひ、萬劇場でガチャガチャにチャレンジしてみてください!全10団体のアイテムがランダムでゲットできます。10回やれば確実にてあとるみのりグッズが手に入る…計算です。

もう一点、、重要な準備が行われました。衣装の天日干しです。夏の公演はとにかく汗をかきます。普段から入念に除菌消臭剤を使用していますが、簡単に選択できない衣装に関しては、もっと的確なケアが必要な気がしてしまいます。梅雨も明けて強い日差しが照り付ける屋外に、1時間少々干しておくことで、すっかり乾燥した肌触りになりました。この日は午後の稽古で衣装を合わせる予定でしたので、まさに実施するにはいいタイミングでした。

そして迎えた午後の稽古。衣装合わせは全員揃ってから実施ということになり、まずはまだ演技が仕上がていない役者の特に苦手なシーンを繰り返して稽古しました。先日行われた現地での通し見せの反省点や、経験を踏まえての分析を用いて、どのように動くべきか、どちら向きになるか、相手と位置を入れ替えるべきかどうかなどを、細かく演出から伝達され、役者たちはメモを取り、そのアドバイスをものにしようと何度も取り組んでいました。

動きの指示や意味づけが増えてくることで、どうしても集中力が途切れてしまいがちです。演出からはひとつの言葉、動作をしっかりやり切ってから次に進もうというアドバイスが何度も送られていました。何手か先を読んでしまうことが、結果として悪い表現につながってしまうことがあります。頭の中で先を読んだり展開を把握してくことには何の問題もありません。しかし、そんな記憶が先走って、目の前の相手との会話がおろそかになってしまっては本末転倒です。時にこれまで定着していた動きや言い方まで解体して、現状や舞台の実情に合わせた変化を与えること、そのような変化を起こさせることが、作品の鮮度や現実味、臨場感を確保する上で重要な要素です。演出からは「なぜそのように動いてほしいのか?」「ここで表現したい感情のベクトルは?」といった演出的オーダーと内面構築のためのヒントが次々と授けられています。こういったアドバイスを直接受けられるのですから、迷っているとき、悩んでいる時こそ稽古をするべきです。上手くできない、自信がないという理由で稽古を回避しようなどと本末転倒なのです。

さあ、そんな己との葛藤を繰り広げる役者もいる中、この日も21時まで元気に稽古しました。夜には2回も通し稽古を行いました。なかなかそろったクオリティが出せずにいますが、回を重ねるごとに、内容は充実して行っているのがわかります。この勢いを最後の最後まで確実に強めて、維持させていきたいです。できる限りの限界まで、各自が研究と鍛錬を繰り返します。