11月26日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 26.2015 稽古レポート 0 comments
先週は事業所の活動そのものがお休みでしたので、この日が「2025」の公演が終わって最初の活動となりました。公演後のてあとるみのりは、稽古で散々お世話になったフロアを掃除することから始まるのがしきたりです。この日も午前の制作部で床掃除を実施。あまり隅々までやってしまうと年末の事業所大掃除の清掃箇所がなくなるので、主に稽古で使った床とパーテーションを磨く作業を行いました。



「磨くとやっぱりつやが変わるね」「だいぶ綺麗になったよ」と、笑顔で作業の手ごたえを感じながらの清掃が終わると、そこからは少し深刻な話に。「2025」が終了したことで、今年度のてあとるみのりの外部公演スケジュールが終了。「てんとせん」の実績と今回の実績を合わせて振り返り、来年度の活動計画を話し合いました。今年度行った2回の公演共に目標の集客数には遠く及ばず、「結局はやろうとみんなで決意したことができないまま、なんとなく続いてしまった」という自分たちの至らなさに突き当たりました。

てあとるみのりは一般の劇団のように自分たちの運営だけを支えていけばいいというベースラインではなく、ここでの収入を、ハートランドみのりのグループ活動経費に還元するという、いわゆる事業所の財源としての使命を抱えています。そんなてあとるみのりが目標数値を下回る興行を打つことは、ハートランドみのりの他の活動全てに影響を及ぼすことになるのです。このままの実績しか残せない状況で継続することは決して許されることではないのです。

そのような厳しい状況の中で、てあとるみのりはどのような方向性を示すのか?それはこの日の話し合いで即決できるものではありません。方向性を大きく分けると「続けるか」「解散するか」から始まり、それぞれどのようにそれを実現させるかを煮詰めていかなければいけません。ハートランドみのりの運営にも大きく関連する問題なので、なおさら慎重に決めなければいけません。ただひとつ確かなことは「ここで終わりにはしたくない」「集客を向上させるという課題に、さらにシビアに向き合って取り組む」という意思を全員が共有していたことです。ここから活動の方向性が少しずつ定まってくるのではないでしょうか。

午後は、引き続き今後の運営について協議を重ね、そこから「2025」公演のアンケートの閲覧、千秋楽公演動画の鑑賞を行っています。アンケートや動画を見ていると、やはりまた頑張ろうという気持ちになる団員がほとんどで、笑いやツッコミの言葉が飛び交いながらも、それぞれの胸の内には熱い思いが再燃したように見受けられました。

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役者たちは自分の演技に対して「やりきったような気でいたけれど、全然だめですね」「まだまだやらないといけないと痛感しました」と、ネガティブにとらえつつ、それを新しいモチベーションに変えていました。チケットをもっと売らないといけないという課題と並行して、そうやって見に来てくれた方に良質の芝居を見ていただき、再び足を運んでいただくという課題も改めていかないといけません。なんにせよ、成長しなければ明日はないのです。

第15回公演「2025」終了しました!

Posted by theatreminori on 16.2015 公演・チケット情報 0 comments
「2025」公演終了しました!

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長らく稽古から準備を重ねてまいりました「2025」が11月15日(日)無事に千穐楽を迎えることができました!
これも支えてくださっているみなさんのおかげです。誠にありがとうございました!

今後の活動に関しては全くの白紙状態です。情報を出し惜しんでいるわけではなく、正真正銘の何も決まっていない状況です。何らかの指針が定まりましたら、お伝えいたしますので、少々お待ちください。

今後ともてあとるみのりをよろしくお願いいたします。



「2025」フォトギャラリー

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第15回公演「2025」最新情報(11月12日更新)

Posted by theatreminori on 12.2015 公演・チケット情報 0 comments
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てあとるみのり第15回公演「2025」
脚本・演出 椙田佳生
2015年11月13日(金)~15日(日)
北池袋 新生館シアターにて上演


チケット販売・ご予約受付中!Webお申し込みフォーム

<チケット残券情報>※11月9日9時現在
11月13日(金)19時開演 △
11月14日(土)14時開演 △
11月14日(土)18時開演 ◎
11月15日(日)14時開演 ○
11月15日(日)18時開演 ○

◎:余裕あり ○:半分ほど △:あと少し ×:売り切れ直前 -:完売

2025裏モノクロ
※吉川真人は13日(金)14日(土)出演、中泉けい子は15日(日)出演となります。

チケット販売・ご予約受付中です!Web受付フォーム

公演の最新情報はFacebookの「2025」特設ページをご参照ください!


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<よくある質問>

「2025」よくある質問集!

Posted by てあとるみのり on 2015年9月28日


<制作から総監督への質問>



<稽古の様子>※クリックすると拡大されます

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第15回公演「2025」直前企画 総監督ロングコラム

Posted by theatreminori on 10.2015 主宰者コラム 0 comments
いよいよ11月13日(金)に初日を迎える「2025」。今回も脚本から演出、舞台監督、宣伝美術、広報など多岐にわたって担当する総監督の椙田佳生から、作品の根幹に迫るような、壮大な独り言を紹介します。公演をご覧になる前にお目通しいただけると、より一層深い視点と興味を持ちながら「2025」をお楽しみいただけるはずです!



10年もあれば価値観は逆転する―。

今回の物語はタイトルが示す通り、今から10年後をイメージした作品です。10年間で世界はどのぐらい変わるのでしょうか?これまでの常識が一転して非常識になっている可能性はないのでしょうか?

「2025」の中で示されている仮説は「大きな価値観の逆転」です。そのターゲットのひとつが「インターネット」です。利便性、即時性、拡張性などのメリットが受け入れられ、現在では重要な意味を持つコミュニケーションツールにさえなっているこのシステムですが、同時に数多くのリスクも抱えています。それでもそのデメリットを黙認する、あるいは、そのリスクを前提にしてそれに対抗する手段を講じることで安心と安全を得るという考え方が現在の「常識」になっています。言ってしまえば、この矛盾した綱渡りのようなシステム依存を、誰もが見て見ぬふりをしているわけです。結局のところ、そうやって築かれた主体性のない価値観というものは、たやすく覆されるわけです。

我々にはこれまでなかったツールを手にした途端、それを手にする前の生活に戻れない、想像さえできなくなるという、「その場しのぎの生き方」をしてしまう(そういった楽な選択をしてしまう)弱さがあります。本来価値のなかったものに至極の価値をすり込んでしまうのです。それはインターネットに限らず、学問も宗教にも通じるのではないでしょうか。ただ、学問や宗教は普遍的な歴史の中で培われ、様々な価値観の変貌を経て、より深さと広さを兼ね備えたシンボルに育っています。一方のインターネット文化は、まだまだ熟成さえされていない。いや、あまりにも早すぎる発展を経てしまったがために、受け入れる側のアイデンティティが全く追いついていないように感じます。それ故に、今感じている利便性や安全性などの心象は客観的なものではなく、主観的な思い込み、あるいは右へならえの集団心理に起因していると考えられます。だからこそ、10年の時間があれば、その価値観を逆転させることなど難しいことではないのです。我々がこの10年で傾倒した妄信と逆の展開が10年間で起こることは、ありえないことではないのです。

そんなわけで、「2025」の世界ではインターネットを利用することのない社会が舞台になっています。一度でも「これは悪だ」という認識が蔓延すれば、時代と歴史は変わります。人間の歴史はそういった価値観の逆転(時に革命と呼ばれる)によって成り立っているのです。

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 ▲スマホ、ネットへの依存を描いた第7回公演にも通じる部分があるようだ


人間とロボットの融合を目指す未来―。

「2025」では複数の人間と複数の人型ロボットが登場してきます。時代背景として、すでに人型ロボットが労働力やコミュニケーションパートナーとして一般の社会に浸透し、研究者はより人間に近いロボット開発に力を入れています。人間たちはロボットに依存するのではなく、共存の秩序を保っているようです。これには、ネットワーク社会の神話が崩壊している必要があります。モニター越しではなく実際に向き合ってのコミュニケーションが主流になってくると、ロボットに対しての愛着、その必要性が増加します。ロボットへの依存を抑止するには、より人間らしい「感情」をリアルタイムに表出させるロボットが必要です。それ故に、そんな理想的なロボットの開発はあらゆる立場の国民から大きな興味を得ることになります。

現在の日本のロボット事情から想像する10年後のロボット事情。ロボットを使う側の思いと、そのロボットを開発・研究している側の思いにはどんな共通点と差異があるのか…。皆さんも近くて遠い未来を想像しながら物語をご覧ください。果たしてロボットとは何なのでしょうか…?
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 ▲フライヤー、チケットにも使われている通称「共存ライン」は制作の力作


マイナンバー制度そのものを危惧したのではない―。

あらすじやキャッチコピーから、今回のモチーフはまさに今話題の「マイナンバー制度」ではないかと思われる方も多いでしょう。確かに素材の一部として取り入れさせてもらっていますが、この作品ではマイナンバー制度そのものに対する危険性を描いたのではなく、こういった国を挙げての大きなプロジェクトの裏側には何かの思惑が潜んでいるのではないかという想像の部分が核心になっています。

現在の日本ではマイナンバー制度への不安(と評されている世論)だけが先走っていて、正確な情報を得られていない人が多いように感じます。こういった変革や新しい制度へのネガティブな価値観の浸透というのは、人間の集団心理なのか、日本という国の特徴なのか、そこまではわかりかねますが、こういった人間の価値観の脆弱性、気付かぬうちに大勢に扇動されてしまう怖さを、ひとつの側面から切り出してみました。振り返れば、年金番号を応用した国民皆番号、住基ネットなど、国が目指してきた思惑はどこかでつながっているようにも感じます。その思惑の一つの仮説がこの物語の核心でもあります。


Safe Social Nationのモチーフは「セーフ・コミュニティ」―。

フライヤー、チケットなどにシンボルマークが登場してくる「SSN」こと「安全社会国家~セーフ・ソーシャル・ネーション~」とは、この物語の中で国連のような俯瞰的組織が認める一種のステイタスという設定です。これは、昨年まで豊島区が熱心に取り組んでいた「セーフ・コミュニティ」の認証を得る活動がモチーフです。行政側がこういったコミュニティへの価値を高めるステイタス獲得に本腰を入れて動いていたのです。企業で言えば「ISO」「プライバシーマーク」などに匹敵するのでしょうか。当然そこには多大なリスクとコストを投入しているはずです。

先述したように国家を挙げてのプロジェクトいう共通項と、なんとなく住民にも利潤が還元されるのではないかという甘い期待、いわゆる本当の企みをごまかす偽善的なカモフラージュという役割が「SSN」には与えられています。大衆を扇動するには、価値観をフォーカスすること、つまり大義名分が必要なのです。この物語の中では、この「SSN」の理念を大義とし、その実現を目指す人々の思惑が絡み合うことになります。

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  ▲SSNのシンボルマークは総監督がデザイン


より自然な感情表現を―。

ここからは物語そのものではなく、舞台として、役者たちのパフォーマンスについてお話しします。てあとるみのりの役者たちは、役者を営む、あるいは役者を志望する人たちだけではありません。ハートランドみのりという精神・知的の障がいを持った方々が集う事業所の利用者が多数出演しています。彼らに常々課してきたことは障がい者としての妥協ではなく、役者としての進化です。とは言え、彼等にも彼らの事情があり、一般的な役者を目指す人間とはレスポンスに差があります。どうしてもセリフを丸暗記することから抜け出せない、相手のセリフを聴けない、キャラクターの心情を推し量れないなど、役者としては致命的ともいえる欠点ばかりが目立ってしまいます。

それでも彼らは演じることで自分を変えたいと強く願い、諦めることなく舞台に立つ情熱を握りしめています。私は毎回、そんな彼らの特徴(ストレングス)を引き出せるようなキャラクター作りと表現方法を意識して作品を創っています。そして今回の「2025」では、登場人物の特徴をより色濃く表現できるようなバランス(設定、配役、演出など)を創出できたような気がします。あくまでも本番直前の通し稽古までの印象ですが、過去のてあとるみのり史上、最も感情の流れ、人物の特徴、会話の流麗さが表現されている作品に仕上がりました。

…と、評価したところで水を差すようですが、彼らには「明日は別人」というスリリングな魅力があります。稽古の時だけではなく、日常的にも期待と裏切りの連続です。それでも彼らは舞台に立ち続けています。私が命じたわけでも、誰に指示されたわけでもなく、自分の意思で。この思いが役者としての表現に反映されるよう、私も作品創りにおいて研究を深めなければいけません。


これからのてあとるみのりに必要な舞台とは―。

現在、てあとるみのりの興行収入は先述したハートランドみのりにおけるあらゆる活動経費の財源になっています。てあとるみのりには収益を得なければいけない使命、存在意義があるのです。ただ細々と公演していればいい、なれあいの興行では意味がありません。ハートランドみのりの様々な活動を支えるためにも、発展と深まりがなければいけません。しかし、現状は目立った発展を示せない数年間を過ごしています。団員のチケット販売能力の低さ(収入を確保できない)、役者の能力の伸び悩み(リピーターを獲得できない)という要因が根深く存在しているのです。「そんなことないですよ」とのやさしい励ましのお言葉が寄せられることもありますが、ここ数回の興行の集客数を見れば、そのお言葉がお世辞であることは明白です。世間はそんなに他人のやっていることに寛容でもないし、興味もない。回を重ねれば重ねるほど、それが「特別なこと」である意識は薄れ、演じる側にも突き動かされるような衝動や執念は消えていきます。まさにマンネリ化。

どんなムーブメントにも必ずこういった波形は訪れるものです。栄枯盛衰と言いたいところですが、まだまだ栄えてもいないのが我々です。この「2025」が終わってから先のことを、改めて深く考える必要があるようです。時にそれは悲劇的な決断に至るかもしれません。一転して挑戦的な野望が芽生えるかもしれません。ただ、ひとつ確実なのは「変わらない」ことはありえないということです。変わらなければ明日はありません。それは芝居そのものを言い表しているような、恒久的なジレンマなのかもしれません。


この「2025」がてあとるみのりの現在―。

そんな様々な思いを抱えて臨む第15回公演「2025」。この作品の特性上、時を置いて再演することはまずないでしょう。今だからこそできる、今だからこそ至ってしまった我々の表現とメッセージを、ぜひとも肌で感じていただきたいところです。てあとるみのりが今どこに立って、これからどこへ向かう可能性があるのか…。それを示しているのが「2025」なのですから。

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11月5日の「2025」です。

Posted by theatreminori on 05.2015 稽古レポート 0 comments
公演1週間前となりました。この日の制作部ではグッズ製造が締め切られます。つまり、今日の午前中に仕上がらなかったグッズは販売されないということになります。そのため、それぞれの担当者は最後の追い込みでグッズを仕上げていました。いつも以上に積極的に、迅速に、かつ丁寧に作業が同時進行していました。

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今回のグッズは①ぽてキャラしおり(12種)1個100円(全12キャラセット1,000円)②ジョッピーブローチ(5種)1個100円③トートバッグ(2種)1個500円④2025オリジナル人型ストラップ1個200円⑤2025脚本1冊500円といったラインナップになっています。再販商品も含めて、どれも手作り感溢れる商品ばかりです。ぜひ会場でお手に取って、その品質をご確認ください。

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午後の稽古では冒頭のシーンから稽古を行いました。先週の通し稽古を踏まえて改善された点とまだまだ手を加えなければいけない点、改善するはずだったのに改善されていない点などを確認し、その都度演出からどうするべきかの提案と指示が出ていました。意図せず上手く行っているように見えるシーン、意識し過ぎて上手く行っているように見えないシーンなど、お客様の目にどう映るか、客観的な判断が求められる最終調整でした。

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最も大切なのは平常心。それと相反するような緊張感も忘れてはいけないという最後の申し送りがあり、てあとるみのり一同、最後の稽古を終えました。残った1週間で各自が最大限の準備を行い、劇場に集結することが最後の課題です。もちろん、身体だけではなく心のコンディション作りも重要です。この数カ月の努力と苦労が、あと10日ほどですべて終わってしまうのです。「また次がある」などと油断することなく、いい時間を過ごしてその日を迎えたいところです。

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まだまだお席には余裕があります。今からのご予約でも、当日のご来場でも結構です。ぜひ、私たちてあとるみのりの現在形をその目でご覧ください!

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