3月16日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 16.2017 稽古レポート
第17回公演「TRIGGER」の余韻が冷めてきたころではありますが、てあとるみのりはあと1カ月で設立・活動開始から9年になります。すでに参加が決定している5月の「ハートランドフェスティバル」では、多少なりともそれを記念したパフォーマンスをお届けする予定で準備を進めています。また、9周年当日の4月17日には、その公演を含んだいくつかの情報を公開できるはずです。ご期待ください。

さて、そんな3月16日の制作部では、公演のインターバルを利用して、グッズ作りの技術向上を目的としたぬり絵練習を実施しました。色を塗る前に枠線を裏側からペンでなぞり、そこに色を塗っていくという練習です。色の選択は問いませんが、塗り方には注意を払って、きれいな色合いが出るように規則正しくペンを走らせていく必要があります。もちろんこれはプラ板を用いたグッズ作りの際に必要な技術の訓練です。団員たちは「紙の方の角度を変えていくと綺麗に塗れますよ」「外側から内側に塗っていった方がはみ出さない」「もっとゆっくりやろう」「線を描くようにして色を付けて行くんですよ」などとお互いにアドバイスし合いながら、丁寧に作業していました。実際に公演のグッズ作りがスタートすると、こういった基礎技術の訓練ができませんので、貴重な時間です。

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制作部の後半は新しいグッズのアイディアについて話し合いました。話題提供者はあの大女優です。まだ次回公演の詳細が決定していませんが、例えばこういう形のものであるとか、それでは小さすぎるのではないかといった、これまでにないイメージとアイディアの交換が行われました。まだまだ実現可能かわかりませんが、ひとまずは期日を決めて試作品を作ってみることで、今日のところは話が落ち着いています。

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午後の稽古では、いつものウォームアップに加えて、先週重要性を共有した体幹トレーニングと、腹式呼吸の訓練も実施されました。体幹を鍛えるための筋トレは、個々に対応できるレベル差があるため、みんなで揃って行うのが難しいのですが、今回は掛け声をかけて、みんなでノルマ的な回数やカウントを合わせて実施していました。何人かの役者はこの程度では物足りないといった雰囲気でしたが、不足分は各自で補っていただくことになっています。

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ウォームアップがひと段落すると、総監督から「外郎売の練習はみんなもうバッチリかな?」と、何やら意味深な質問が。早口言葉練習と併せて行っている「外郎売」の読み練習を、今回はリレー形式で行い、間違えたら次の人に交代しながら最後までたどり着けるかやってみようとの提案がありました。早速団員たちはこのゲームにチャレンジしましたが、普段は各自で気楽に読んでいたテキストが、間違えてはいけない、みんなが聞いているといった意味を持ち、これまでとは別の存在感を放ち始めたことで大苦戦。それでもいつもより慎重に、丁寧に読もうという意識が強く垣間見られ、このゲームによる訓練効果は十分に表れていました。日頃の自主練習の中でもこの思いを忘れずに、一つひとつの言葉を相手に性格に届けるイメージを持ち続けていかなければなりません。脚本のセリフも同じです。

その後は短い脚本を読み合わせました。まずは5月のイベント出演をイメージし、大きなホール向けの演技にスイッチを切り替えていきます。小劇場では囁くような演技も問題ありませんでしたが、大きな会場になるとそのような表現は通用しません。もっと大きく、わかりやすい表現を生み出していかなければ、客席全体に演技が届かないのです。声の出し方、身体の使い方など、これまで自然に行っていた所作を一つひとつ見直し、自分の声がどこでどう響いているかを確かめながらの稽古になりました。「このぐらいの声の高さの方が響いている感じがします」「喉に負担が少ない」など、自分の声と体の関係についての新発見もあったようです。

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少しずつではありますが、次のイベント、舞台に向けて、団員一同表も裏も、品質を向上させるために頑張っています!

3月9日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 09.2017 稽古レポート
「TRIGGER」終演後、午前中から活動を行うのは初めてになる3月9日(木)。先週はお休みだった制作部も10時から稼働しています。この日はまず稽古場の床掃除を行い、その後に「TRIGGER」における制作部の振り返りを実施しています。



振り返りの中ではグッズ製造で上手く行った部分と、もっと工夫ができたはずである部分をそれぞれが発言。次回公演以降の商品開発や、生産数量の調整に役立てるための貴重なデータと反省として、内容を整理しました。手作りのグッズをここまで製造して販売している劇団も珍しいはずです。この特徴を損なうことなく伸長させ、より良いグッズの製造を目指して行こうと誓い合いました。もちろん反省ばかりではなく、今回の公演では売り上げ目標を大幅に上回り、過去最高のグッズ販売収入を達成することが出来た点を、みんなでこれまでの積み重ねを大事にしながら頑張ったこととして評価しています。

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振り返りの後には、ご来場くださったお客様へ向けた、団員たちの直筆メッセージ作りを行いました。直接お渡しできる方には直接、それ以外の方にはWebサイトを介してお届けできるようにします。団員たちの感謝の気持ちを間もなく皆様にお届けいたしますので、もう少々お待ちください!

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午後の稽古も前半は身体を動かすのではなく、頭を動かすような時間でした。午後から合流した団員は、午前中に行っていたお礼のメッセージ書きを行っています。また、公演の際に劇場で集めたお客様の貴重なお声、アンケートの自由記述欄を集約した資料を閲覧しました。良かった点だけではなく、改善が求められるご意見も多々いただきましたので、団員たちは時に笑い、時に「うーん」とうなりながらアンケートの結果に目を通していました。終演後にお客様の貴重なお時間を頂戴してご協力いただいた率直なご意見は本当にありがたいです。

稽古の後半は発声練習です。と言っても、すぐに声を出すわけではなく、声を出すまでの様々な準備やイメージをトレーニングしました。つまり、単に声を出すだけが発声練習ではなく、身体を作り上げること、正しい姿勢を自然に取れること、どこからどうやって呼吸をするのかなどの連動した項目をクリアしてたどりつくのが発声練習であることを、改めて学びました。私たちに不足しているのはこの基礎的な準備です。単にウォームアップの流れの中で発声練習をしていただけでは、いつまで経ってもより良い発声はできません。これが演技の幅を狭めると同時に、喉への負担を増大させているのです。次回公演を前にして、トレーニングへの意識を改めておかなければいけません。

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団員に共通しているのは何と言っても体幹のトレーニングです。腹筋や背筋が弱っていては腹式呼吸で発声することはできませんし、大腿四頭筋やハムストリングが弱っていれば適正な姿勢を保つことができません。体幹を鍛えること、ある程度の筋力を維持することは演ずる上で必要不可欠なことなのです。そう言った必要性に則った簡単なトレーニング方法を学び、日々実践していくことを確認しました。声の出し方に関しても、しっかりと自分の頭の中で自分の声が響くようなイメージを持つこと、ゆったりとした深い呼吸の延長で自然と声を出していくことなど、普段の練習では疎かにされていた基本を振り返りました。常にこういった意識を持ちながら練習していかなければ、どれだけ繰り返して発声練習をやったとしても効果はありません。裏返せば、日々の正しい積み重ねがあらゆる局面において実を結ぶのです。これは演劇に限った話ではないのではないでしょうか。

こうして団員たちは、次の公演の質を上げるため、明日の自分を改善するため、一歩を踏み出しました。すでに第18回公演をにらんだ戦いはスタートしているのです。

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3月2日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 02.2017 稽古レポート
第17回公演「TRIGGER」も無事に終了し、劇団員たちにとっては安堵感、達成感、喪失感などが複雑に入り乱れた今日この頃です。この日の活動は午前の制作部がお休み。午後の稽古時間に公演を録画した動画を鑑賞しました。さながら打ち上げの第2ラウンドといったところでしょうか。

今回はプロジェクターを使用して壁面に大きく映像を映し出して鑑賞することにしました。いただいた差し入れの一部を食べながら、お茶も飲めるようなスタイルにもしようということで、買い物、会場設営、プロジェクターのレンタル、スピーカーの設置など、手分けをして準備を進めました。こういった準備の動きの積極性や正確性は、普段の稽古や公演の経験が反映されているようで、とてもスムーズなものでした。次第に会場の準備が進んでくると「本格的な上映会ですね」「ここで見るのか…。楽しみですね!」と、団員たちの期待も高まりました。

こうして始まった鑑賞会。稽古中はもちろん公演中も、自分の演技を客観的に見る機会がほとんどない役者たちにとっては、この日はひとりの観客として、あるいは評論家として自分の演技に向き合う、楽しみでもあり怖くもある時間です。今回鑑賞した26日(日)17時からの回は、どの役者もセリフを「噛む(どもる、正確に言えない)」ことが多かった、通称「へとへと回」でしたので、内輪だからこそさらに笑えるポイントが多数収録されていました。もちろん、失敗を笑って済ませてよかったねで終わるのではなく、そこをどうやって改善していくか、個々が自分の課題を肝に銘じ、今からすぐに対策を講じていかなければいけません。その点は全員ぬかりなく、鑑賞中は笑い声が絶えませんでしたが、終了後の振り返りでは真剣な表情でそれぞれの課題を口にしていました。

鉄は熱いうちに打てという格言がありますが、こうして自分の至らなさを目の当たりにした瞬間には「次こそはやってやろう」「絶対改善するぞ」「意識改革だ」という思いが高まります。誰もが次回公演までに己を改めようと宣言します。その宣言が成功に結びつくかどうかは、そこですぐに行動を起こし、行動を持続させることができるかどうかにかかっています。また明日から、来週から、来月からと先延ばしにしていては、思いの強さはどんどん醒めていき、行動がおろそかになり、目標の達成も困難になってしまうものです。団員たちが本日の鑑賞会で得た教訓をどれだけ重要なこととして把握し、まさに今日からの行動に結び付けられるか?すでに次回公演へ向けてのトリガーは引かれているのです。

第17回公演「TRIGGER」終演!

Posted by theatreminori on 27.2017 公演・チケット情報
2月24日(金)~26日(日)にかけて上演された第17回公演「TRIGGER」が無事に終了いたしました!たくさんのお客様のご来場に感謝申し上げます!!

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現実世界と漫画の世界が切り替わり、時に交錯するような展開と、オープニングと終盤に挿入されるダンスシーン。そして物語の主軸を担う、物を創る・生み出したものを守ることへの思い、情熱、葛藤などのテーマが、個性豊かなキャラクターを介して描き出された作品に仕上がりました。劇場でも、SNSでも、過去最高の反響をいただいております。単純に演技の良し悪しではなく、劇団としての一体感や躍動感、個々の限界まで力を出し切ったチャレンジなど、様々な要素を総合的に見て、てあとるみのり史上最高の作品になったと言えるのではないでしょうか。この作品が劇団員はもちろん、会場においで下さった皆様の人生に、何らかの変化が生まれるきっかけになるようでしたら幸いです。

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次回公演は8月4日(金)~6日(日)北池袋 新生館シアターにて。タイトルは未定です。ご期待ください!

2月16日の「TRIGGER」です。

Posted by theatreminori on 17.2017 稽古レポート
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さて、この「TRIGGER」という作品と付き合えるのもあと10日となりました。しばらくの間このブログの記事タイトルを飾っていた文言とも、お別れの時が近付いてきました。それ以上に団員たちの中には大きな意味を持つ残りの10日間になりそうです。昨年夏の「宴もたけなわ」公演が終了して間もなく、「説得中2016」というコードネームで執筆がすすめられた物語が、一度秋に産声を上げたその後、諸般の事情で一度命を絶たれて生まれ変わったのが、今我々が向き合っている、そして来週お客様が向き合う「TRIGGER」です。人生には様々なきっかけ(トリガー)が存在します。関わった人にとってこの作品が何らかの「TRIGGER」になるかどうか?期待と不安を胸に残りの準備を進めています。

そんな2月16日(木)は制作部の活動、稽古共に公演前最後でした。制作部はグッズの仕上げと衣装・小道具の改良と修正が行われました。概ね予定通りに進行していることと、制作部の時間に全体で作業するもが限られていることから、公演間近という日程の中では思いのほか穏やかに時間が過ぎていきました。

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衣装の調整では、これまで裁縫作業ができなかった団員も簡単な裁縫を覚え、作業に加わっていました。少しずつですができることが増えていくことが、本人にとっても成長の実感となるでしょうし、制作部としても作業のレパートリーが増え、新しいアイディアのきっかけになるかもしれません。いずれにせよ、これまでの積み重ねが効果を発揮したと言えるでしょう。これからも少しずつこのような成長が表れることに期待します。

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また、稽古後には公演で販売される予定のオリジナルグッズの写真撮影も行われました。今回は毎度おなじみのキャラクターしおりに加え、人気のトートバッグ、プラ板アクセサリーなどのアイテムを開発しています。さらに、前回のTシャツのように今回も驚きのてあとるみのりグッズが投入される予定です。間もなく情報を公開いたしますのでお楽しみに。

午後の稽古は役者が全員揃わないスケジュールだったことから通し稽古は行わず、気になるシーンを重点的に稽古しました。どうしても「これが最後の稽古」という緊張感と相反する「これは稽古だから」という甘えが入り混じり、全体として地に足がつかない演技からの開幕でした。すかさず演出からは、これまで何度も伝えている課題が解決できていないことと、本番前の最終稽古に臨むだけの気持ちが足りないことが指摘されました。このままのぬるま湯気分で公演を行っても、お客様からお金を取るに値しない品質になってしまうでしょう。それだけで事態が治まるはずもなく、てあとるみのりは見るに値しない劇団だというマイナスイメージを広めるだけになってしまいかねません。もっと我々が背負っているモノ、舞台に立つことの意義を深く考えて日々の自主練習と稽古に臨まなければいけません。「自分は〇○○だからできなくても仕方ない」「ここまでできれば十分だろう」という守りに入った姿勢では、これまでと同じ品質の舞台しか生み出せませんし、お客様は満足してくれません。そもそもお客様は舞台の上に立っている人の事情を、それほど気にしていません。お金を払ったからには、それ相応の作品を見たい、損したくないというのが率直な思いのはずです。自分たちを垣根なくひとりの人間として見て欲しいと願うのであれば、そこに境遇という守りの切り札をひけらかしてはいけないのです。

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最近恒例になっている演出からの厳しい指摘に目が覚めたのか、「もう一度やらせてください!」「やります!」と意欲を見せた役者たちは稽古の続行を志願し、何シーンかの稽古を行いました。そんな姿勢に対して、演出からも「緊張するのは当たり前。緊張しないようにするのではなく、緊張する前提で演技をイメージするように」「実はこのセリフは、この相手の言葉にも影響さえている」「もし、地震かなと思ったとき、どんな行動をしてそれを確かめる?」など、より具体的に、演技の質を向上させるポイントの伝達がひとりひとりの役者に行われました。何か有益なものを得ようとしたら、それ相応の対価(準備であったり取り組む姿勢の表現など)が必要なのです。

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稽古の最後を飾ったのは、ギリギリまで保留されていたダンスシーンの練習でした。前回公演から取り入れて、ご好評をいただいているダンスシーンですが、今回は曲のテンポが速く、ダンスを担当している役者は頭と体を連動させるのに一苦労でした。稽古中に練習できる時間は限られているので、各自が動画を見て自主練習で品質を上げ、来週の劇場で融合させるという流れになります。果たしてどこまで質が高まるでしょうか?もし、本番でダンスシーンが見当たらなかったら…。それは、「ああ、そういうことか」と察してください(そんなことがないように努力いたしますが!)。

こうして公演前最後の稽古は終了しました。長いようで短かった稽古期間。本当にあっという間の数カ月でした。残り1週間しかありませんが、この1週間はこれまでの数カ月よりも何杯も来い1週間になるはずです。全員がその思いを持ちながら過ごさなければ、ひとつの舞台に成就しません。まだまだ至らない部分の多い団体ではありますが、こうして少しでも前進できるよう、皆で今まで以上に頑張ろうと支え合っています。第17回公演「TRIGGER」で、その一端をお見せできるよう、頑張ります!

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