2月16日の「TRIGGER」です。

Posted by theatreminori on 17.2017 稽古レポート
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さて、この「TRIGGER」という作品と付き合えるのもあと10日となりました。しばらくの間このブログの記事タイトルを飾っていた文言とも、お別れの時が近付いてきました。それ以上に団員たちの中には大きな意味を持つ残りの10日間になりそうです。昨年夏の「宴もたけなわ」公演が終了して間もなく、「説得中2016」というコードネームで執筆がすすめられた物語が、一度秋に産声を上げたその後、諸般の事情で一度命を絶たれて生まれ変わったのが、今我々が向き合っている、そして来週お客様が向き合う「TRIGGER」です。人生には様々なきっかけ(トリガー)が存在します。関わった人にとってこの作品が何らかの「TRIGGER」になるかどうか?期待と不安を胸に残りの準備を進めています。

そんな2月16日(木)は制作部の活動、稽古共に公演前最後でした。制作部はグッズの仕上げと衣装・小道具の改良と修正が行われました。概ね予定通りに進行していることと、制作部の時間に全体で作業するもが限られていることから、公演間近という日程の中では思いのほか穏やかに時間が過ぎていきました。

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衣装の調整では、これまで裁縫作業ができなかった団員も簡単な裁縫を覚え、作業に加わっていました。少しずつですができることが増えていくことが、本人にとっても成長の実感となるでしょうし、制作部としても作業のレパートリーが増え、新しいアイディアのきっかけになるかもしれません。いずれにせよ、これまでの積み重ねが効果を発揮したと言えるでしょう。これからも少しずつこのような成長が表れることに期待します。

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また、稽古後には公演で販売される予定のオリジナルグッズの写真撮影も行われました。今回は毎度おなじみのキャラクターしおりに加え、人気のトートバッグ、プラ板アクセサリーなどのアイテムを開発しています。さらに、前回のTシャツのように今回も驚きのてあとるみのりグッズが投入される予定です。間もなく情報を公開いたしますのでお楽しみに。

午後の稽古は役者が全員揃わないスケジュールだったことから通し稽古は行わず、気になるシーンを重点的に稽古しました。どうしても「これが最後の稽古」という緊張感と相反する「これは稽古だから」という甘えが入り混じり、全体として地に足がつかない演技からの開幕でした。すかさず演出からは、これまで何度も伝えている課題が解決できていないことと、本番前の最終稽古に臨むだけの気持ちが足りないことが指摘されました。このままのぬるま湯気分で公演を行っても、お客様からお金を取るに値しない品質になってしまうでしょう。それだけで事態が治まるはずもなく、てあとるみのりは見るに値しない劇団だというマイナスイメージを広めるだけになってしまいかねません。もっと我々が背負っているモノ、舞台に立つことの意義を深く考えて日々の自主練習と稽古に臨まなければいけません。「自分は〇○○だからできなくても仕方ない」「ここまでできれば十分だろう」という守りに入った姿勢では、これまでと同じ品質の舞台しか生み出せませんし、お客様は満足してくれません。そもそもお客様は舞台の上に立っている人の事情を、それほど気にしていません。お金を払ったからには、それ相応の作品を見たい、損したくないというのが率直な思いのはずです。自分たちを垣根なくひとりの人間として見て欲しいと願うのであれば、そこに境遇という守りの切り札をひけらかしてはいけないのです。

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最近恒例になっている演出からの厳しい指摘に目が覚めたのか、「もう一度やらせてください!」「やります!」と意欲を見せた役者たちは稽古の続行を志願し、何シーンかの稽古を行いました。そんな姿勢に対して、演出からも「緊張するのは当たり前。緊張しないようにするのではなく、緊張する前提で演技をイメージするように」「実はこのセリフは、この相手の言葉にも影響さえている」「もし、地震かなと思ったとき、どんな行動をしてそれを確かめる?」など、より具体的に、演技の質を向上させるポイントの伝達がひとりひとりの役者に行われました。何か有益なものを得ようとしたら、それ相応の対価(準備であったり取り組む姿勢の表現など)が必要なのです。

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稽古の最後を飾ったのは、ギリギリまで保留されていたダンスシーンの練習でした。前回公演から取り入れて、ご好評をいただいているダンスシーンですが、今回は曲のテンポが速く、ダンスを担当している役者は頭と体を連動させるのに一苦労でした。稽古中に練習できる時間は限られているので、各自が動画を見て自主練習で品質を上げ、来週の劇場で融合させるという流れになります。果たしてどこまで質が高まるでしょうか?もし、本番でダンスシーンが見当たらなかったら…。それは、「ああ、そういうことか」と察してください(そんなことがないように努力いたしますが!)。

こうして公演前最後の稽古は終了しました。長いようで短かった稽古期間。本当にあっという間の数カ月でした。残り1週間しかありませんが、この1週間はこれまでの数カ月よりも何杯も来い1週間になるはずです。全員がその思いを持ちながら過ごさなければ、ひとつの舞台に成就しません。まだまだ至らない部分の多い団体ではありますが、こうして少しでも前進できるよう、皆で今まで以上に頑張ろうと支え合っています。第17回公演「TRIGGER」で、その一端をお見せできるよう、頑張ります!

2月9日の「TRIGGER」です。

Posted by theatreminori on 10.2017 稽古レポート
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2週間後には劇場で照明や音響と役者たちのきっかけ合わせを行っているはずの2月9日(木)。午前中の制作部から白熱した作業が行われました。グッズはある程度順調に進行しているので、製造作業を継続していますが、衣装と小道具の製造と調整は大詰めです。特に衣装では加工が必要なもの、新しく作らなければいけないものなど、まだまだすべてが仕上がっていませんので、担当者は大忙しです。縫い付け、アイロン、大きさの調整など、様々な工程で作業が行われ、午後の稽古を経て不具合を改善していくことになりました。

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午後の稽古は、先週全員が浮足立ってしまった通し稽古の反省点がどれだけ生かされているかを確認するため、要所となるシーンのテコ入れを行いました。しかし、初っ端のシーンから、先週指摘されていたセリフを形だけ繰り返す、演技とは言えないレベルの表現が続いてしまい、演出が稽古を中断。何故先週伝えたことが理解され実践されていないのかの厳しい振り返りがありました。演出からは具体的に「ここでなぜこの距離なのか?」「このシーンが始まる前の人物の心理状態は?」「どんな生き様を描いてきたのか?」「この組織はどんな存在なのか?」「どれだけすごいものを扱っていると思うか?」など、想像力を細部まで張り巡らせて脚本を読まなければ理解できない問いかけが続きました。脚本に描かれているのはあくまでもほんの数十分間の人間ドラマ。その人物の人生は遥かに膨大です。そこを補完せずにその人物を演じることはできないわけですから、そのためにセリフの文字面ではなく、脚本の深い部分まで想像力を持って切り込んでいかなければいけないのです。そんな構築がないものは演技でもないですし、当然お客様に見せる作品にはならないのです。言ってしまえばセリフさえ覚えれば誰にでもできてしまう無価値なものです。そんなものを創るために日々時間と情熱を注いでいるわけではありません。もっと世界を描き出し、その中で生きなければいけません。

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振り返りを経て役者からは「1週間無駄にしてしまった」「読みが足りなかった」との自省の弁が上がっていました。再開された稽古の中で、すぐにリクエストに応えられるわけではありませんでしたが、少しずつ必死さと神経の張り巡らせレベルの向上が垣間見られました。演じた本人たちも「やり終えた後の高揚感がある」「こっちの方がよかった」と、手応えを実感していました。稽古までに必要な準備と、稽古に臨む際の適切な気の張り方について、何となく体感できたようです。ただ、それはほんのつま先分ほどの第一歩です。この感覚で満足して歩みを止めることなく、さらに深みへと踏み込んでいかなければいけません。各自がハイレベルで並列な努力を積み重ねなければ十数名参加する舞台は成立しません。残り時間あとわずかの中で、どこまで深められるか?決して底など無い世界で、さらなる深みを目指します。

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演技の手応えを得つつ進んだ稽古の後に、2回目にして本番前最後の通し稽古を実施しました。セリフの正確性には大いに不安が残りましたが、感情の表出、物語に流れる空気の意識は先週より高まりがありました。1週間でこれだけの成長があったわけですから、残りの2週間、各自が今まで以上の底上げを達成できれば、より作品のレベルが上がります。伝えたいことがお客様の心に伝わるように、より精度を高めつつ、内容の奥深さも追い求めていかなければいけません。それなりに形を整えたとしても、一か所でも不整合な部分があれば、お客様の心は一瞬でその場から離れてしまいます。その危機感と緊張感から何となく逃げるのではなく、真っ向から挑んで、それを凌駕するだけの準備を積み重ねていくことこそ、我々に最も不足していると同時に、お客様から最も期待されている部分ではないでしょうか。

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2月2日の「TRIGGER」です。

Posted by theatreminori on 03.2017 稽古レポート
2月に入りました。いよいよ公演が始まる2月です。稽古も制作部も最終局面を迎えました。そして本日午後には通し稽古が予定されています。初の通し稽古です。どんな展開になるのか、午前中やお昼から落ち着きのない雰囲気が漂っていました。

そんな中で行われた制作部では、通し稽古に少しでも間に合わせるために衣装の確認と製造が急ピッチで進められました。公演前なので作業の様子を紹介できませんが、実際に着た状態で縫い付けなければいけないパーツもあり、マネキン役となった役者が「くすぐったい」「うわ~」と笑いながら動かないように頑張っていました。また、毎公演販売してご好評をいただいているキャラクターしおりも順調に製造が進んでいます。今回はどんなキャラクターがデザインされているのかお楽しみに!

そして午後の稽古のメインは通し稽古です。衣装やメイクを各自で準備し、ウォームアップは集まれる人で実施しました。こういった準備を行っていると、いよいよ本番間近という実感がわいてきます。役者たちの緊張感も一層高まっていたように感じました。



通し稽古を前にして、先週不在だった役者への申し送りが自発的に行われていました。何年か前にはこういった当たり前の気遣いができていなかった団員たちですが、今ではすっかりそれが当たり前になっています。相手役が状況をつかめていないということは、自分自身も困りますし、何より芝居全体の品質を損なってしまうのですから、このような手間をかけることも必要なことなのです。その為にも稽古で演出から伝えられたこと、新しく決まったことは、自分の事だけではなく、全体を含めて理解しなければいけないのです。

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このような準備を経て、いよいよ初の通し稽古がスタートしました。役者によって力が入り過ぎている人、逆に集中しきれていない人と、コンディションに大きな差がありました。全体として共通して言えることは「ひどかった」ということです。これは演じた役者たちも実感しており「やってしまった…」「どうにもならなかった」「全然だめでした」と反省の弁ばかりがあがってきました。

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演出からはその要因が「準備不足」であると指摘されました。先週も必要な準備を必要な容量行うことの意義が説かれましたが、今回のバラバラになった中身のない演技のオンパレードに対しては、明確に「準備不足」が当てはまります。各自が「やってきた」と主張する準備が、結果的には全く足りていなかった、あるいはまったく方向性の異なる準備をしてしまったことに他なりません。妥当な準備を必要な量だけ実施していれば、こんな結果にはならなかったのです。稽古で改善を求められたことも改まっていない、褒められた点はそのまま放置で劣化させてしまっている。これではいつまで経っても芝居の質が向上しません。この点は「まだまだやるべきことがある」という動機付けの再確認につながったので、唯一の収穫といえるでしょう。

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通し稽古を実施するのは来週の稽古で最後の予定です。あまりにもバラバラで間の悪かった芝居を終え、役者たちはショックを隠せませんでした。しかし、そんなところで立ち止まって落ち込んでいる場合ではありません。役者たちの誰もが奮起して、その後のテコ入れ稽古に臨みました。もっと強くイメージを持ち、集中し取り組むことで、演技の質は劇的に改まりました。部分ごとにできることを全体のイメージの中に落とし込めるかどうか?次の通し稽古、その先の公演までに少しでもこの課題をクリアしていかなければいけません。自分のセリフがどうのこうのとか言っている場合ではないのです。

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躓きながらも少しずつ、舞台の完成度を高めている段階ではありますが、ここからの3週間で必ずひとつの舞台にまとめ上げてみせます。誰もがその決意と覚悟を胸に秘め、この日の稽古は続いていきました。とにかく我々は少しでも前へ進むために、歯を食いしばって頑張るしかないのです。お客様を楽しませるため、自分自身が納得するためであれば、その労を惜しみはしません。

第17回公演「TRIGGER
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1月26日の「TRIGGER」です。

Posted by theatreminori on 27.2017 稽古レポート
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てあとるみのり第17回公演「TRIGGER
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早いもので1月最後の稽古となりました。公演は2月下旬。公演まで1カ月を切ったということになります。いよいよ残す稽古は4回。次週からは通し稽古が主体になっていく予定なので、実際に細かい稽古が行えるのはこの日が最後になりそうです。

そんな1月26日(木)午前の制作部は、グッズと並行して衣装の製造も進行しています。衣装の中には加工や製造が必要なものがあり、この日はその作業に入っています。あえて手作り感を前面に押し出した衣装もあり、その雰囲気を存分に発揮するようにデザインしています。グッズ作りは2種類のグッズが同時進行で製造されています。グッズはほぼすべての工程が手作りなので、分担して進めています。ロゴを転写させるための作業ではうっかりロゴの途中でシートをカットしてしまうという事故も発生しましたが、これも手作業を分担して取り組んでいればこそのアクシデントとして、工程をよりわかりやすくしていくためのきっかけにしていきたいところです。

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午後から始まった稽古では、冒頭でチケットの販売状況、グッズ製造の進捗などの情報確認と、今後の稽古スケジュールが伝えられました。残りわずかとなった稽古です。団員たちからも緊張感と取り組む意欲の向上が感じられました。しかし、実際に稽古が始まると、その緊張感や集中しなければいけないという思いが裏目に出たかのように、個々のセリフや動きのことばかり意識した雑な演技が続いてしまいました。すぐに演出が稽古を中断し、もっと基本に立ち返り、自分の感情表現を抑えて綺麗にまとめるのではなく、情熱的に表現をぶつけ合ってほしいと檄が飛びました。どうしても失敗したらどうしよう、みんなに迷惑をかけないようにしないという思いと、これだけやったから充分だ、できなければそれが自分の限界だから仕方ないといったネガティブな身の引き方が先立ってしまうのが、てあとるみのりの役者たちの悪癖です。たびたびそんな保守的な思いを打破するきっかけを与えていかないと、いつまでも同じ壁の前で立ち止まったままになってしまいます。

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また、この日の稽古では物語の終盤に表出してくる作品の真のテーマに関する説明と、それぞれのキャラクターがどうやってのそのテーマを描き出すべきかの説明が演出からありました。観客の方々にそれらを伝えたいなら、もっとまともに脚本を読む必要性があります。「まともに」とは、セリフを覚えるために字面だけ、ましてや自分のセリフだけを何度も読む方法とは完全に異なった、物語の空気、流れ、温度、残響、相手の動作・表情・動く心情など、五感に刻まれるイメージを共有するために脚本を読むことを指しています。これこそが空っぽの器である物語に息吹を吹き込むため「脚本を読む」ということに該当します。だからこそそれを体感できる稽古は貴重な時間であり、そこで得られた感触を各自が確実に持ち帰り、より大きなイメージに育て上げてこなければいけません。その準備を当たり前に何百回と繰り返してこそ、イメージの具現化が成されます。それができていないからこそ、何度稽古しても、ただのセリフ暗記テスト、自分のセリフ発表会止まりなのです。

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できるかどうかを懸念して、それだけでやることを諦めてしまうという弱さを上回って、とにかくやってやろう、これを創り上げたら面白いぞという前向きな思い、熱意、意欲を持つことも重要です。何のためにここに集まって、何のためにみんなでひとつの物事に取り組んでいるのか?その真意をイメージすることができなければ、共にひとつの舞台を創れません。ひとつになれません。「できるか、できないか」よりも「やるか、やらないか」がの気持ちの区切りが重要です。観客が我々に求めているのは、優等生な演劇ではない、個性・生き様・情熱のぶつかり合いです。不格好でもそんな個性の集合体の方がはるかに見ていて面白いはずです。

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…今日の稽古で演出から語られた話はこれだけではありませんでしたが、概ねこういった心構えが根底にある話でした。これを受けた役者たちは1回のセッションに全身全霊をかけて臨んでいました。この魂の昂りこそ、舞台に求められる臨場感、躍動感、エネルギーなのです。1回のセッションで「うわぁ~」「ふううう~!」と、底知れぬ解放感や達成感が役者たちに舞い降りていました。中には自然と涙を流す者もいました。やがてその感触が実際の演技の中に還元され、自然と物語のテーマに触れ、感情が動くようになりました。役としてそこに立ちながら、己の中に動いた感情と向かい合うことができました。これこそが演技の構築です。この感触を各自がしっかりと育て上げられれば、今までにない感情が現実的に動くドラマができるはずです。お楽しみに!

1月19日の「TRIGGER」です。

Posted by theatreminori on 20.2017 稽古レポート
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本日の制作部はグッズ作り、衣装の準備、小道具の準備を並行して行いました。グッズも徐々に完成形が見えてきたのと同時に、販売できるレベルではない仕上がりになっている商品も目に付くようになりました。制作部の中で厳しくチェックし「この色はほとんどダメだね」「作り直しましょう」「これはいける」などと追加製造や修正を施しています。

午後の稽古時間は開始前から役者たちが声を出して自分のセリフや動作を確認していました。残りの稽古回数が5回となり、役者たちも目の色が変わってきました。自宅で一人ではできない自主練習を行い、体と心が得る感触を確かめているようでした。

ウォームアップも先週以上に気合が感じられました。最近は発声練習がア行からワ、ガ、ザ…バ、パ行まで進んだ後(今まではここで終わっていました)に「ワ、ヲ、ン!」で締めになるようになりました。最初はちょっと不思議な感じがしましたが、最後が三音で終了するのが妙に心地よくなってきました。

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稽古に入る前に、過去の公演のアンケートの集計結果を振り返りました。数値の推移を見ることで、何となく見たり聞いたりした感想の印象とは異なった全体像が見えてきます。特にアンケートの回収率の推移は、作品に対する印象の強さを示す尺度のひとつとして重要視できる数値です。前作「宴もたけなわ」はこのパーセンテージがなかなか良かったこともあり、団員たちは「今回の公演で数字が落ちないように頑張らないと」と気を引き締めていました。

代役を立てつつの稽古は、物語の中盤から終盤にかけてのシーンを繰り返し稽古しました。時々演出から動きの指示以外にも、この時のこの人物の感情は?気持ちだけでなく肉体が何を感じているか?といった問いかけが投げかけられ、役者も新たな発見を得たり、自身の解釈を深めたり、少しずつ演技の質に反映させていきました。

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これまで稽古回数が少なかったシーンでは、ついついセリフが出てこなかったり、相手のセリフを飛び越えてしまったりという細かい失敗もありました。稽古回数が多いシーンと完成度の差があるため、残りの時間ではこのギャップを埋めていくことも必要です。とは言え、セリフが出ないことで完全に演技が止まってしまうことはなく、役者自身のアドリブや、周囲のちょっとしたフォローで芝居そのものは続けることが出来ました。この点は大きな成長に感じます。

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また、この日から小道具もかなり現物が追加されました。代用品とはちょっと感覚が異なるものもあり、不慣れなこの段階では「壊さないように加減しながら持とう」というのが暗黙の了解になります。それはもっともなことで、ありがたいことです。しかし、この気持ちは、次第に小道具に慣れてきたころに忘れてしまいがちです。ちょっと軽率に扱ったり、ついつい白熱し過ぎてしまったりすることで、たびたび破損させてしまうことが過去にもありました。壊れた小道具はそう簡単に修復できない場合が多いです。ましてや買い替えるほどの予算があるわけでもありません。衣装も含めて、役者にはこの点にも注意していただきたいです。


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