FC2ブログ

3月26日の「てんとせん」です。

Posted by theatreminori on 26.2015 稽古レポート 0 comments
26日(木)の午前中は、豊島区の新庁舎見学会に参加したため、制作部を含めたてあとるみのりの活動はお休みでした。新しい豊島区庁舎の様子は、ハートランドみのりのブログに紹介しています。ご興味のある方はご参照ください!

午後は通常通りの稽古が実施されています。あと1カ月で本番…ということは、残りの稽古回数がこの日を含めて4回しかないということに今さらながら気付き、団員は気持ちを引き締めていました。もちろん、そんな話が出る前から、それぞれが準備をしてきた上で稽古に臨んでいます。

tIMG_8469.jpg

tIMG_8474.jpg

演技のイメージを考えるにあたり、自分のキャラクターの演じ方にばかり目が行ってしまうケースがあります。この日もそんなスタンスのせいで、演技の方向性もはっきりせず、様子を見ていた団員から「(会話が)かみ合っていない」「単調」「セリフを読んでいるだけに感じる」など、厳しくも的を射た感想を投げかけられる役者もいました。

演出からは、キャラクター表現だけを見つめるのではなく、この場がどこなのか?そこでは普段どんな振る舞いをしているのか?お互いの日頃の関わりの中で何をどう感じているのか?という、脚本のセリフに直接表記されていないイメージを膨らませ、それを根底にして、だからこう考え、こう行動するという必然性、思考と習慣の連動を構築するように指示が出されました。「そうか。毎日過ごしている場所だから、もっとリラックスしますよね」「この人、この状況だったら他にもやるべきことがあるはずですよね」と、指摘された役者たちはすぐに、自分が勘違いしていた部分、そして何をすべきか気付いたようです。もちろん、理屈がわかっても、それを表現の中で具現化できるかは話が別。その部分の表現に挑むのが役者の難しさと面白さでもあるわけです。

tIMG_8486.jpg

tIMG_8480.jpg

tIMG_8495.jpg

次第に演技に動きと躍動感、そしてキャラクターの生命が感じられるようになってきました。常に新鮮な気持ちで状況に向き合わなければ、矛盾が生まれていることにも気付きません。おかしいことにおかしいと気付けるよう、より良くするために必要なことを見つけられるような心構えで、毎回の稽古に臨み、他者の演技にも感性を傾けなければいけません。演技が演技ではない、模倣の繰り返しになってしまわないよう、お互いに高め合うための意欲を忘れずに、残り3回の稽古で煮詰めていきます!

3月19日の「てんとせん」です。

Posted by theatreminori on 20.2015 稽古レポート 0 comments
ついにこの日が…というには遅すぎるかもしれませんが、4月24日(金)から公演を迎える「てんとせん」の脚本完全版が団員たちに配布されたのです。てあとるみのりではいつも、脚本授与式のようなちょっとしたイベントムードになります。演出からそれぞれの役のアドバイス、魅力などが丁寧に伝えられ、役者はその言葉を脚本と一緒に目を輝かせて受け取るのです。



tIMG_8341.jpg

tIMG_8344.jpg

tIMG_8350.jpg

脚本を受け取った役者たちは、集中して内容を確認し始めます。特に先週配布された未完成バージョンから、大きな変更が施された物語後半から終盤にかけてを、食い入るように黙読していました。時折笑いが起こったり、感嘆の声があがりながらも、静かな時間が稽古場に流れます。

tIMG_8354.jpg

その後、読み合わせまでの時間を利用して、自発的に部分練習が始まりました。気になるシーン、追加されたシーンや2月から継続して練習が必要なシーンなど、該当する役者同士が声をかけあって、積極的に練習をしていました。先ほどまでとは打って変わって、賑やかで活気あふれる時間となりました。

tIMG_8364.jpg

tIMG_8367.jpg

tIMG_8386.jpg

この日は、みんなが気になっていた物語後半を読み合せ(すでに立って動きながら)ました。初見になるシーンでは堂々としていた人物が急に弱々しくなったり、本来のセリフと全く逆の意味になる発言をしてしまったりと、本筋以外での笑える要素がたくさんありました。もっとも、こんなことで笑っていられるのも今日が最後でしょう。次週からは、しっかりと準備を行った上で稽古に臨むはずですから。

気が付けば公演まであと1カ月少々。これまでの積み重ねを大切にしつつ、新たな要素を大胆に加え、まさに集大成を築き上げるように、それぞれがそれぞれの役に向き合い、物語の中に生きるのです。さあ、ここからが正念場です!

3月12日の「てんとせん」です。

Posted by theatreminori on 12.2015 稽古レポート 0 comments
制作部ではいよいよグッズ作りが本格的に動き始めました。これまで露出が多い割には(舞台に出演したこともあるのに)グッズ化される機会のなかった、団体のマスコットキャラクター「ジョッピー」がいよいよグッズになる予定です。本日の制作部から団員の手で製造が開始されています。どんなグッズに仕上がるのかはまだ明かせませんが、サンプルを見た印象では実物よりもかわいく仕上がりそうな予感です。

関係機関へのダイレクトメールの発送準備も進んでいます。文化交流会でもお世話になった近隣事業所はもちろん、これまでに何らかの関わりがあった団体に向けて、間もなくチラシを発送させていただきます。少しでも多くの方に、劇団員の姿を見てもらいたいという思いで発送しますので、お手元に封書が届いた団体様は、お手数ですがご査収ください。

午後の稽古では、いよいよ、縦版に編集された脚本が登場しました。もちろん先週の内容から改編されています。しかし、本日配布されたものは物語のすべてではなく、あと10ページ(15分)程のクライマックスを残している未完成バージョン。まだ表紙もついていません。それでも、そんな脚本を手にした役者からは落胆の声があがることはなく、むしろ宝物を手にしたような笑顔で受け取り、食い入るように内容を確認していました。本番までの時間が少ないこともあったのでしょうが、役者たちの期待とモチベーションの高さがうかがえました。

IMGP0578.jpg

ほとんどのキャラクターは2月バージョンから大幅に深化しています。セリフが増えただけではなく、細かい描写につながる言動へのアレンジも随所に加わりました。この日の読み合わせの後に、ひとりひとりの役者に、人物像、役作りの方向性に関するアドバイスが演出から示されました。それを受けた役者からは「何とか自分で考えて、創り上げたいです」という、役者ならではの宣言も出ていました。制作部だけでなく、稽古の方も本格的になってきました!

tIMG_8252.jpg

tIMG_8257.jpg

tIMG_8287.jpg


3月5日の「てんとせん」です。

Posted by theatreminori on 05.2015 稽古レポート 0 comments
3月に突入して最初の活動。制作部ではグッズのデザイン決定を来週という予定に据えたので、今週の活動ではかなり具体的なサンプル、アイディアの検証が行われています。定番アイテムの類に入る商品であっても、素材、着色、発色などの見た目や質感にこだわりを持って何パターンかに分化して考えています。これまでなかなかグッズ化してこなかった、マスコットキャラクター「ジョッピー」のグッズ化も密かに企てられています。まだ実用化まで到達するかわかりませんが、実際にグッズとして登場した際には、みなさんぜひチェックしてみてください。

まだ気の早い話かもしれませんが、チケットの販売状況の確認も行っています。調子よく売れているとは言い難い数でしたが、この段階でちらほらと販売できている点は評価したいところです。チケット価格は前売り、当日券共に、おひとり様1,500円になります。ぜひお買い求めください!
チケット販売、予約の専用フォームは→こちら!

稽古ではいよいよ本編全体の長さを想定して創られた脚本が投入されています。終盤のまとまりがない状態ではありますが、役者たちは「これをやるんだ」という意欲と緊張感の中で、力のこもった演技を披露していました。実際に読み合わせてみることで役者の可能性、脚本の可能性が拡充します。最終版の完成まで、様々な要素の着脱とアレンジが繰り返されることになります。まとまり切っていない終盤をどのように締めくくるか?全体のバランスと各パートの配分にも考慮しながら、形を整えていきます。

tIMGP0382.jpg
最近異様な盛り上がりを見せているウォーミングアップ。

tIMGP0399.jpg
コンビを組む役者同士、なぜか似たポーズになってしまいます。

tIMGP0411.jpg
演出家も代役で参加。作品の感触を肌で感じました。

tIMGP0413.jpg
タックルで相手を食い止める練習?

読み合わせてみたそれぞれの感想は「前半が面白い」「だいぶ拡大している」「途中が急展開過ぎるかな」「セリフが多いけれど読みやすかった」「初見のお客様に意味まで伝えられるか?」「まさか、こんな展開なんて」などなど、積極的に発言されていました。共通していた感想は、中盤から後半の急展開の良し悪しと、ラストシーンまで見ても存在意義が不明瞭なキャラクターがいることでした。この点は読み合わせの後のディスカッションで、様々な意見を集約しています。少しでもわかりやすく話を整理しながら、かつドラマとしての深さも残すというのは難しいチャレンジですが、逆に制約や条件があるからこそまとめ切れる場合もありますので、何とか意見を反映させる努力を重ねます。


 HOME