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2月24日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 24.2022 稽古レポート
20日に開催された「COMITIA139」も無事に終了し、この日はまずその成果と反省点を話し合いました。イベント自体が当初の規模より縮小(参加サークルのキャンセルが多数)傾向にあったこともあり、来客数が少なかったという状況下ではありましたが、それでもあのイベントで興味を引けるアイテムと全く通用しないアイテムがはっきりしていた点が主な議題になりました。手作り系の編み物、縫い物に関しては、ハイレベルなデザイン&スキルで生み出された商品が周囲のサークルに並んでいることもあり、まったくと言っていいほど興味を持ってもらえませんでした。逆にデザインはオリジナルですが仕上げはパッケージされている缶バッジ、ステッカー類はお手軽感もあってか売れ筋でした。また、団体を知ってもらうという目的に関しても、パンフレットの配布(持ち帰ってもらった)数が少なく、効果は薄かったと思われます。これはパンフレットの体裁を無料配布マンガのようにするといった工夫が必要であったことを明らかにしてくれました。次回への反省点がたくさん得られました。

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その後は団員向けの即売会です。自分たちで作った商品ですが、それぞれ担当を決めての分担作業でしたので、団員たちの購買意欲が妙に高かったです。「これもいいわね」「もうひとつどうしようかしら」「これも買うときりがいい値段になる」などなど、完全にお客様モードでした。結果としてコミティアの会場よりも多く販売してしまいました。

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午後の稽古時間も、午後からくる団員向けの展示即売会から始まりました。こちらも午前中と同様に購買意欲の高い劇団員が次々とお気に入りのグッズを購入していました。制作部に参加していない団員にとっては商品を直接目にするのも初めてのことなので、午前中以上のペースでグッズが売れていきました。

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その後は8名で演じる短編脚本を使って、この物語の続きを全員が即興で考えるという訓練を行いました。8名が同時に出演している話なので、いきなり即興で演じだしても話の展開やそれぞれの役のミッションが不明瞭になってしまい、まとまりのない物語になってしまいます。まずはこの物語で取り上げられている事象とは客観的にどんなことなのかを振り返り、それに対してそれぞれの人物が肯定的なのか否定的なのかなどを確認。最後に8名それぞれが周りの7名のことをどう思っているのかを想像しました。これによって、目の前でかわされれ会話や誰かの主張に対して賛同するか反論するのかの判断が明確になると共に、仮に自分の主張と同じことを言っていたとしても、その相手のことが嫌いであれば素直に賛同できなかったり、そこから相手を見る目が変わったりというドラマが生まれます。自分の主張だけを貫くのではなく、好きな人を擁護したくなったり嫌いな人を蹴落としたくなるという人間模様の深みが生まれるわけです。

こうして整理してみるとなるほど!という内容ですが、実際に全員でその思考を共有することはなかなか難しいことです。この日も状況についての客観視点のすり合わせと、それぞれの人物の価値観、相手に対する印象や態度などのディスカッションだけで時間がなくなってしまいました。しかし、いつもはフィーリングだけで即興を楽しんでいた劇団員にとっては、とてもいい学びの場になったようです。総監督が要点を書き出したホワイトボードを、何名もの劇団員が写真に収めていました。次週はこういった土台を生かして実際に演じてみる予定です。

最後に宣伝です。「#演劇的な一日」のオンライン部門作品「よき相方」は3月31日までイベント特設サイトで公開中です。もちろんてあとるみのりのYouTubeチャンネルからもご視聴いただけます。ぜひ何度でもお楽しみください!
動画のご視聴は⇒こちら!

2月17日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 17.2022 稽古レポート
「#演劇的な一日」公演部門も無事に終了し、次なるイベント20日(日)のコミティア139に向けて最後の準備を行った2月17日(木)でした。

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午前中の制作部ではまさに最後の商品梱包と滑り込みで仕上げる商品の製造がおこなわれました。また、当日の商品陳列の方法についても、実寸に近い机の上でシミュレートしておきました。実際に商品を並べてみるとかなり盛りだくさんで、会場でいいアピールができそうです。

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今回のコミティア参加の目的は、公演時に販売規模が大幅に縮小されたグッズの販路を開拓するという意味合いだけではなく、新しいジャンルのお客様に私たちの存在を認識してもらう、いわゆる周知活動という意味もあります。こんな活動をしている団体があるということを少しでも多くの方に知ってもらい、そこから新しい関わりが広がることを狙いとしています。初の試みなので効果があるのかどうかなんてわかりませんが、試せることは試してみようということです。

午後は16時までの活動でした。まずは「ノウ・アンサー」の観劇、稽古参加、出演それぞれの立場からの感想を語り合い、そこから次年度の活動計画についての会議が行われました。いずれの話の中でも気付かされたことは「最初できていたことが出来なくなっている」でした。これは社会情勢の変化のせいではなく、初めてのころや不慣れな頃の必死さが、方法論やおおよその結果の予測が確立してきたせいで忘れ去られてしまい、ただなんとなく、作業のように取り組むようになってしまったということです。

「ノウ・アンサー」の出演者はたったの5名。しかも社会人枠の役者を多く投入しました。そのため、いつもは自分が舞台に立つ立場だったはずなのに、客席で見ているだけという劇団員が多かったのです。そこで「面白かった」「〇〇さんがよかった」と喜んでいるだけでは意味がありません。5名がやりきった姿から何を受け取り、何に生かすのか?その視点が必要なのです。そういった振り返りから始まった議論は大いに盛り上がり、総監督が提示した来年度の活動計画は満場一致で承認されました。今の我々が向き合っていたネガティブな要素を乗り越えて、動機付け高く次の活動に臨めるよう、劇団員で心をひとつにすることが出来ました。まだまだ多くを語れませんが、ここから先のてあとるみのりのさらなるシンカにご期待ください!

#演劇的な一日公演「ノウ・アンサー」無事終演しました。

Posted by theatreminori on 12.2022 公演・チケット情報
2022年2月12日(土)16時から「ノウ・アンサー」を上演し、無事に終演いたしました!会場となりました創造館シアター(南大塚地域文化創造館第一会議室)は当日席も含めて満席となり、本当に多くの方にて熱く支えていただいていることへの感謝を実感できました。ご来場頂いた皆様、ご支援くださった皆様、少しでも気にかけてくださった皆様、誠にありがとうございました。また、「#演劇的な一日」の運営に携わった全ての方々にも深い感謝の意を申し上げます。

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さて、イベント内で1回限りの上演となりましたこの「ノウ・アンサー」ですが、現在公演版とは異なる「舞台映像版」が無料公開されております。こちらは公演の2週間前、稽古の延長で劇場を借り、撮影・編集したもうひとつの「ノウ・アンサー」です。先日紹介したバックアップメンバーという備えはもちろん、公演部門中止の可能性まで考慮し、あらかじめ準備しておいたコンテンツです。早い段階で収録しているため、演技の品質が公演版より高いかと問われると、それはそれなりのものかもしれません。しかし、ひとりでも多くの方に私たちの活動を届けたいという思いから用意させていただきました。お楽しみいただけましたら幸いです。



てあとるみのり次回公演については、もう間もなくで新しい情報をお知らせできそうです。ご期待ください!

2月10日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 10.2022 稽古レポート
2月10日(木)。この日は東京をはじめとする関東地方に夜の大雪が危惧された一日でした。そこで、夜間に予定されていた「ノウ・アンサー」の最終稽古は中止。16時で活動を終えるという変則スケジュールとなりました。

午前中の制作部では「コミティア139」へ向けた商品の個装と、そのための最終仕上げ作業が進められました。今回の注目商品のひとつはオリジナル冊子です。劇団員の個性や日常を描いた漫画、劇団員が思いを綴ったエッセイなど盛りだくさんの32ページ。描き下ろしの表紙や挿絵も見逃せません!是非会場でお買い求めください。

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そして迎えた午後。一部の劇団員以外は降雪のリスクを考慮して早々に帰る、またはお休みするような対応を行いました。一部の劇団員とは…そう、「ノウ・アンサー」出演者及びバックアップメンバーです。社会人枠の役者は参加できませんが、最後の調整稽古を16時まで実施しました。役者自身が気になっているシーンや演技を集中して稽古することができ、最後の最後に少し演技の質を向上させることができました。

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バックアップメンバーとは、いつ誰が稽古にしばらく参加できなくなるかわからないという社会情勢を踏まえ、そんなときに代役として芝居を成立させるための、まさに控えメンバーです。もちろん普段の稽古でも欠席や遅刻があれば代役として大いに機能します。このような状況の中で、いかにして公演を、作品を成立させるかを考えて初めて取り入れた仕組みです。ダブルキャストとは異なり、バックアップメンバーはモチベーションの維持が困難だったかもしれません。しかし、みんなでひとつの舞台を創るという上では必要な役割でもありました。メインキャストもバックアップも、この日の稽古が最後。残すは本番のみです!

2月3日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 03.2022 稽古レポート
2月3日(木)の午前中は総監督が実行委員長を務める「#演劇的な一日」の宣伝を兼ねてとしまテレビの番組「としま情報スクエア」に南大塚ホールから生出演しました。豊島区のケーブルテレビなので、ほとんどの方がご視聴できないかもしれませんが、執行部の面々と大いに番組を盛り上げてきました。

総監督不在の中でも「コミティア139」へ向けての準備はぬかりなく進めています。冊子の印刷、製本や商品の個装を実施し、すぐにでも販売できそうな状態に仕上げました。一部最後の追い込みで製造を続けている商品もありますが極めて順調です。心配なのはイベントの開催形式がどうなるかぐらいです。この点は運営側からのリリースを待つばかりです。
COMITIA139公式サイト

午後は先日編集が終了した映像作品「よき相方」の上映会を行いました。今回は全員出演しているため、誰もがワクワクしながらの視聴となりました。面白い場面では大笑い。上手く場面が切り替わると感嘆の声があがっていました。視聴後はそれぞれの感想を自由に語り合い「みんなで作っている感じがしてよかった」「監督に言われるがままにやったものがこうやって一本の演技につながっていることに感謝します」「すごくいい話」「人生の他の場面にも当てはまるようないいこと言ってるわよね」「表情の演技がみんなよかった」などなど、前向きな感想ばかりでした。初監督となった浅田監督は「みんなに支えられてできた」という感謝と共に「次回への反省点もたくさんあった」と次を見据えた振り返りも行っていました。今後可能性を感じるコンテンツであることは確かです。



その後は即興芝居を行いました。4人一組になって、その時のTwitterトレンドに入っている言葉(の中から演じられそうなもの)がお題として出されました。一組目は「担任の言動」、二組目は「不健康の象徴」がお題となりました。

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5分間という時間設定の中で、どちらの組もどうやって話を発展させていくかに苦労していました。最初に誰かが切り出すことで全体が「ああ、そういうことね」と追随することはできるのですが、そこから物語としての展開を生み出していくことが難しいようでした。収支井戸端会議になってしまったり、展開させようとしてかなり強引な話題をねじ込むなど、役者たちも演じた後にそれぞれ反省していました。

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夜は「ノウ・アンサー」の稽古が行われました。「#演劇的な一日」公演部門の開催まであと10日となり、演技に質も上がって来ました。通し稽古を中心に行い、細かい動きや感情のつながりなどを振り返り、修正する稽古でした。ラストスパートです。

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映像作品「よき相方」は2月5日(土)YouTubeチャンネルにて公開。「ノウ・アンサー」は2月12日(土)16時から創造館シアター(南大塚地域文化創造館)にて上演されます。どちらもお楽しみに!


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