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10月30日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 30.2014 稽古レポート 0 comments
午前中の制作部では、少しずつ日程調整が進行している第14回公演へ向けて、どのようなスケジュールで進行していくのかを話し合いました。まだこの時点では大まかなイメージに過ぎないのですが、いつごろまでに何を完了させるのかを意識を共有することは、これからの活動に対する大きな動機付けになります。

議論の中心になったのはチラシをいつまでに完成するのか?という項目でした。作品の宣伝材料として、公演の看板・顔ともいえるひとつの作品を仕上げるのには、常に苦労をしているので、今回も早々にナーバスになっています。「誰かいいデザインを作れる人がいればなぁ…」と、外部への救いを求める声も挙がっていましたが、そのためには、自分たちが作品のイメージ、求めているテイストをしっかりと理解することが必要です。そうでなければ提示されたデザイン案の良し悪しを判断し、的確な注文を出すことができません。頭と想像力をフルに駆使しなければいけない点では同じことなのです。2014年が終わるころには、何らかの形が提示できる…はずです。

午後は稽古を行いました。冒頭で、先日の池袋演劇祭表彰式で得られた、これから底上げしなければいけない要素について話し合いました。どんなに大きな舞台でも小さな舞台でも、どこの国の演劇でも、誰もが当たり前に注目し、その印象を焼きつけようとする存在は役者であり、役者がどのような演技をしていたか、どれだけの能力があるかが、そのお芝居の良し悪しを大きく左右します。今回の受賞団体に向けられた審査員からの講評の一部には、必ずと言っていいほどに「役者の演技力」というキーワードが含まれていました。それが最もシンプルかつ普遍的な判断基準なのです。そして、残念なことに、私たちに最も不足している要素でもあります。

内輪のお客様だけを対象にして、それなりの来客と拍手をいただいていると、こういった当たり前のことを忘れてしまいます。このままでいいんだ、という根拠のない慢心に堕落の一途をたどってしまうものです。今回は完全にオープンな演劇イベントに参加し、不特定多数の一般観衆(審査員)の感性に触れることができたこと、お客様心理のスタンダードを再発見できたことは、大きな収穫でした。これから努力を積み重ねて、真剣に演技力の底上げを図っていこうという役者たちの思いが固まりました。池袋演劇祭への参加には大きな意味があったように感じます。

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そんな話を経てのウォーミングアップはいつも以上に元気の良いものでした。体もよく動き、それぞれのやる気が伝わってきました。そして稽古では「点と線」の第二稿を読み合わせています。もちろん立って動きながらの読み合わせです。「思ったより疲れる」「こっちに行かないといけないんだ」などなど、さすがにいきなりうまくいかないことも多々ありましたが、キャラクターの特徴を分かりやすく出そうという今回のテーマに則った稽古ができていました。後はイベント仕様に脚本をどれだけコンパクトでバランスよく整理していくかです。ここが難しいところです。

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いよいよ次週からは11月に突入。稽古の質も少しずつ高めていきます!

10月23日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 24.2014 稽古レポート 0 comments
先週はイベントの準備企画のため稽古がお休みでしたが、今週はこれまで通りの稽古スケジュールになりました。参加者たちも体がなまっているかのごとく、今まで以上に活発に体を動かしていました。

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ウォーミングアップの体操で何故かこんなポーズが!

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音楽に合わせて密集しては広がるという集団ダンスのような運動も登場。

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バラエティ豊かになってきたポーズゲーム。

この日の稽古で、いよいよ第14回公演「点と線」の構想が明らかになりました。どの程度の構想かと申しますと、公演日、内容、狙い…まあ、公演の構想以外の何物でもない内容でした。

そしてこの日はそんな構想を踏まえての「点と線」試作版脚本が配布され、早速読み合わせを行いました。もちろん、今回の読み合わせや、物語を再構築する中で、ここで登場してきた人物、ネタが変更や削除になる可能性があります。この場限りの幻になる要素の方が多いのが現実です。それでも、参加者は、そんな作品の胎動を感じることができる楽しさと喜びを胸に、思い切りよく楽しみながら演じていました。

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手探り状態ながらもいろいろな表情が出ます。

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読み合わせでも当たり前のように動作が加わっています。

間もなく皆さんにも、第14回公演の詳細をお知らせできるでしょう。それまでの間、楽しみにお待ちください。私たちも楽しみながら作品を創っていきます!

「Mission」のゲネプロ画像です。

Posted by theatreminori on 14.2014 お知らせ 0 comments
9月の第13回公演「Mission」も終了し、季節も一気に秋を迎えています。あの公演も今となっては懐かしい思い出…。そんな公演に先駆けて行われた会場でのゲネプロ(本番同様の通し稽古)を撮影した写真を、フェイスブックのアルバムにアップしました。役者の衣装やメイクがほんの少しその後の本番と異なっている点がありますが、公演の臨場感は存分に伝わってきますよ!




撮影していただいたのはカメラマンの松村英俊さんです。とても生き生きとした役者たちの演技をとらえてくださっていますので、ぜひ、皆さんフェイスブックからご覧ください!

なお、今週(16日)は、月末のイベントに向けた手作り商品の製造を行うため、通常のてあとるみのりの活動はお休みです。また来週です!

10月9日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 09.2014 稽古レポート 0 comments
いつの間にか朝晩の涼しさが身に沁みるようになってきました。10月2週目のてあとるみのりです。

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午前中の制作部では、あるイベントに向けた手作りグッズの試作を行っています。てあとるみのりの活動に直結するイベントではないのですが、制作部が持つ生産能力を応用して、あるイベント関連の依頼に応じるためです。今回のグッズのコンセプトは「誰でも作れる、みんなで作れる」です。制作部の男性たちでも、見事に作ることが出来ました。もちろん完成した製品はイベントで販売されます。詳細は来週にお届けしましょう。と言いますのも、本日の製造作業はあくまでも試作。ここで商品の選別や製法確認を行い、来週の午後にイベントの依頼主を含めて製造を行うからです。

午後の稽古前には、7日(火)に参加してきた池袋演劇祭の劇団・劇場関係者・審査員意見交換会の報告が行われました。初めての参加になった池袋演劇祭において、これまで見ることがなかった裏側と言いますか、劇団と同じく公募で名乗りを上げた審査員の方々の実態(の一部)を知ることができた、貴重なひと時でした。同時に池袋演劇祭が持つ間口の広い魅力についても、十分理解できました。だからこそ26回継続できた価値が生まれていることを認識できました。この大会のあり方は、一見すると落ち度や不公平感がある未成熟な内容に感じる(人もいる)かもしれませんが、実はその歴史の中で、劇団と審査員が創り上げ、完成の域に達しているとも言えます。なかなか外部からはそれがわかりにくいのが残念ですが、てあとるみのりの活動理念に相応しい大会でした。

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申し送りに続いて基礎訓練。てあとるみのりで常に行っている「ポーズゲーム(ストップモーション)」を正しい方法で実践しました。これまでは役者が自主的に行っていたので、ルール、目的が曖昧でしたが、ここでしっかりと本物のポーズゲームの方法と目的を確認、実践しました。「そういう考えで良かったんですね」「とにかく止まるってことですね」「確かに、そこにつながりますよね」「見ているとそう見えるんですか!」などと、役者たちも目からうろこ発言連発。先週はほとんど見応えのなかった男性陣が、見違えるようにダイナミックかつスピーディなポーズを繰り出すようになりました。こういった正しい目的を持った訓練を積み重ねることで、演技の品質も向上させていきたいですね。

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休憩を挟んで後半は即興芝居です。大まかな場面設定と登場人物の説明。それぞれの目的だけを確認し、後は自由に演じ、何とか話をまとめる(目的を達成させる)練習です。それぞれの役はランダムに決まるので「え~!これ、どうやろうかな?」「またこういう感じのやつに当たるとは…」と、演じる前から一喜一憂です。それでも演技が始まると、臆することなくなく自分の役を通した主張を展開する参加者たち。見ていて芝居が途切れることも、なし崩しになることもなく、退屈せずに楽しめました。こういった円滑な発想と演技としての表現レベルは着実に向上しているように感じました。

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肝心なのは、そんなスムーズな演技、自然な反応や心の動きが脚本を通した途端に損なわれないようにすることです。即興の中ではしっかりと相手の発言や考えを感じ取り、自分も感情や意図を持って何かを発信しています。発言しようとして何かを考えていても、周囲の勢いに押されて言い出せない、機を待っていることもあります。こういった内面の動きをどれだけ芝居の中で再現して実感することができるか?これが見ていてリアルな演技に直結するわけです。決まったパターンを繰り返す中で忘れてしまいがちな、演じる側も見る側も楽しめる芝居の醍醐味がここにあるのです。この即興芝居の練習からは、そんな教訓を得ることが出来ました。

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さて、次週は制作部のみ活動になります。午後の稽古時間も制作部が中心になり、先述したイベントのためのグッズ作りを行います。何ができるかは、また改めてお知らせしますのでお楽しみに。

10月2日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 02.2014 稽古レポート 0 comments
「Mission」の公演も無事に終了し、先週の活動では様々な振り返りを行いました。制作、宣伝美術、グッズ、当日の運営、役者としての手応えなどなど、それぞれの役割に応じた振り返りです。どの役割においても、万事うまく行ったということはなく、それぞれが「もう少し工夫すればよかった」「反省点でした」「次に生かしたい」といった新しい動機を獲得しています。大成功することが本当の目的ではなく、やり遂げた上で得られたものが次につながっていくこと、そんな財産を獲得することこそ、私たちの目的ですので、大いに喜ばしい振り返りができたといえるでしょう。

そこから1週間、時は流れての10月2日。この日の活動では、脚本の稽古が本格化するとなかなか実施できない基礎訓練を主に行いました。どんな基礎訓練かと申しますと、どんな演劇の集団でも行うような、発声練習、早口言葉、姿勢・立ち方の訓練、歩き方の訓練など、それほど奇抜ではない内容です。



そんな基礎訓練を行った後に、てあとるみのりのオフシーズンに必ず行われる即興芝居を行いました。今回は3人組を1チームとして、与えられた役割をそれぞれが演じる形式の即興です。目安として5分間を提示しましたが、どのセッションでも10分を超える熱演が途切れることなく展開されていました。明確なセリフや結末も指定されていない中で、これだけの時間を自然に演じきることができる役者たちの技量には、大きな成長を感じます。ある意味、セリフが定められていないこの状態の方が面白い…という皮肉じみた意見があるほどです。

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出番のない組も、演じている組の演技をよく観察しています。ただ面白くて笑うだけではなく、話の展開、反応の仕方、ネタの拾い方などを、研究しているかのように真剣な雰囲気でした。単に面白さだけを追求するのが即興芝居ではなく、物語としてのまとまり、整合性を意識するところに意味があります。そのあたりは演じている本人たちが一番よく理解しているようでした。

次週も基礎訓練を軸に、新しい脚本を想定した即興芝居を深めていきます!

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