晴れた昼はまずまずの暖かさがありながらも朝晩はかなり冷えるようになってきた今日この頃。10月最後の活動日となった29日(木)の様子をお届けします。
制作部では完成しているグッズの販売準備に差し掛かっています。もちろんまだ製造中の物もありますが、出来上がっている物から随時、個別に袋詰めを行っています。今回販売予定のグッズは何種類かあります。劇場での販売だけではなく、公演後に通信販売も予定しています。役者がすぐ近くで手に取ってお勧めするという従来の「押し売りスタイル(笑)」は封印され、実に物静かなグッズ販売になることが予定されています。それでも一つひとつの商品作りには時間と手間をかけて取り組んできました。品質のいいものをお届けしたいという思いで、何度も作り直しながら数をそろえた商品ばかりです。ぜひお手に取って…と言いたくなってしまうのですが、今回はなかなかそれも難しい状況(感染症対策のため)です。そこで、このブログの中で毎週ひとつの商品を紹介し行くことにします。初回になります今週紹介するアイテムはこちらです。
てあとるみのりTシャツ(黒)プラ板ストラップ
黒のてあとるみのりTシャツをイメージしたアイテムです。背面のジョッピーを手描きでデザインしました。さらにプラ板なので微妙に個体差がある仕上がりになっています。劇場での販売価格は1個200円を予定しています。通信販売は在庫状況を見て12月に開始する予定です。お楽しみに!
午後の稽古は13時から21時までを3つの時間帯に区切り、ユニットごとに人員を入れ替えての稽古でした。すでに来週の稽古からは通し稽古を中心に行うと周知されてるため、それぞれが緊張感と集中力を持って稽古に臨んでいました。この日は照明スタッフも全ユニットの稽古を視察しています。ここでの動きが照明のプランに大きく影響してきますので、余計に役者たちは力が入ったようです。
ユニット1(畑にて)では基本的なセリフのやり取り、相手のセリフや行動をどう受け取って言葉や態度を返すのかという振り返りが何度か行われた他、会話の流れに抑揚をつけていくコンビネーションについても演出からの指導がありました。会話というのは相手がいてその相手の言葉や反応に対してこちらも言葉や態度を返していくことの積み重ねであり、その相乗効果で言い争うような勢いになることも、ゆったり落ち着くこともあるわけです。この流れを双方のやり取りの中で生み出せるよう、相手の言葉や態度をしっかり受け止めるよう、出演者同士で意識していくことになっています。
ユニット2(楽屋にて)は1名どうしても都合が悪く稽古に参加できない役者がいました。その穴を代役でカバーしながら稽古を成立させていました。いくつかの動きの形の確認や修正、個々の人物が対象をどうとらえて行動しているのかの振り返りが中心の稽古でした。本日は全員揃っていないこともあったので特に後者に時間を割き、常に一定の態度ではなく、相手のことをどう思っているのか?その対象者が変わることで態度も変わるのではないか?というごく当たり前の人物の特徴表現について掘り下げました。また、年齢を積み重ねた人物を演じる際には、その人が生きてきた中で培った人生観や世界観が思考に反映されるはずなので、その要素を踏まえた演技を行うよう、実演を交えた要求もありました。なかなか深い領域に入ってきました。
ユニット3(就職活動にて)の面々は自分の役への集中力が他のユニットより高いレベルで保たれている印象がありました。動きの多い演目なので他のユニットよりも早めに脚本を手放し始めています。まだセリフが不安定な個所もありますが、そこは高い集中力を用いて決して芝居を止めず、素に帰らず、状況に合わせて演技を襲通していました。この品質はユニット1と2にはないものでした。また、今回は最後のシーンの動きをひとつひとつ確認しながら整理していきました。複数の人物が絡んでの動きになると、一人ひとりが間合いやタイミングを確実に抑えて行かないと不自然になってしまいます。何度か繰り返して4人のコンビネーションとして落とし込んで行きました。これが熟成されれば見応えのあるシーンになりそうです。
今週は各ユニットの状況を細かくお届けしました。グッズ情報もこれから毎週リリースしていきますのでどうぞご期待ください!
第24回公演「WALK ON 2WAY」は劇場観劇と配信視聴の2通りでお楽しみいただけます。劇場観劇チケットはすでに残りわずかとなっております。配信しチケットは11月12日からの販売を予定しております。どうぞご検討ください。
第24回公演「WALK ON 2WAY」特設ページ
ついに第24回公演「WALK ON 2WAY」の劇場観劇用チケットの販売がスタートしました。感染症対策からお客様をお招きできる数が通常の3分の1程度という小規模な上演です。劇場でのご観劇希望の方はお早目のご予約をお勧めします。「2WAY」という今回のタイトル通り、劇場観劇意外に配信でのご視聴も可能になっておりますので、そちらも併せてご検討いただければありがたいです(配信用のチケットは11月12日販売開始予定です)。
劇場観劇用チケットご予約フォーム→
こちら さて、そんな第24回公演まで残り約1カ月の活動となったこともあり、これまで継続していた制作部も慌ただしくなってきました。この日はグッズの袋詰め、仕上げ作業、製造、公演の案内作成など、担当しているアイテムや目的によって行う作業内容が異なりました。感染症対策でお互いの距離を離すために机をそれぞれ孤立させているスタイルが、この段階にきて機能面でもその必要性を発揮してきました。どの作業もうっかり失敗してしまうわけにはいかない作業です。黙々とそれぞれが自分の担当している作業を仕上げていくうえで、集中して取り組める環境が必要なのです。
午後の稽古は今週もユニットごとに入れ替わりで3部構成です。1ユニット2時間15分だけの短時間稽古です。入れ替え時はもちろん稽古中にも休憩と共に換気時間を設けるという体制なので、2時間少々の時間もあっという間に過ぎていきます。それだけに役者たちの準備が重要です。先週の稽古で決めたことの復習、新しく行うシーンの予習など、各々が稽古へ向けて自分の演技の質を高めてくれれば、稽古を無駄に繰り返すこともなくなります。さすがに稽古に参加していると「あっという間に2時間経ってしまう」という実感が芽生え、その意識も高まるようです。効率よく、コンパクトかつ高品質に作品を創ら羅たなスタイルとして成立するかはこれからの役者たちの頑張りにかかっています。
ユニットごとに作品の内容が異なるので求められる演技の方向性も異なります。演出からも「物語が何を伝えようとしているのか?その中で自分の役の役割は何か?」をよく考えて演技を組み立てて行きましょうという振り返りがありました。何度か舞台に立っている役者は「逆に自分のセリフをどう言おうとか、ここにどんな思いを込めようとかを先に考えてしまっていました」と反省を口にしていました。演技を考えていく順番が違っていたというわけです。これは演技に慣れてしまったからこその過ちです。もっと当たり前に相手の言葉に耳を傾け、それを受け止め、生まれた感情に導かれて言葉(セリフ)を発するように、改めて脚本をどう読み、どう吸収するのかを学ぶ時間になりました。
3つの物語で進む道は異なっていても、公演でお客様にお楽しみいただきたいという思いはひとつです。時間や場所が違っても、心をひとつにして歩んでいます!
いよいよ本日10月15日(木)より第24回公演「WALK ON 2WAY」の稽古が始まりました。オムニバス短編の3本立て公演ということで、作品も3作品。稽古初日にその脚本が全部揃ったこともすごいことですが、出演者(作品ごとの入れ替わり稽古)も全員が参加したことがもっと珍しいことでした。短期間で短編に少人数で挑むというスタイルが、参加者の気持ちにも何らかの変化をもたらしているのでしょうか。とにかく、この日から1か月少々、舞台作りがスタートです。
午前中の制作部では次々と完成形に到達するグッズが出てきました。試作で難航していた品物もやっとひとつの完成形まで到達しました。量産できるかは作り手次第ですが、完成させるためのやり方はしっかりとモノにできましたので、何とかなるような気がします。順調に進んでいたグッズは数をそろえる工程に入っています。さらに出来上がっているアイテムはビニールの袋詰めを実施しました。今回は消毒できるようにすべてのアイテムをビニールに入れる予定です。
そして午後の稽古。この日から3部制の完全入れ替わり稽古です。「この時間で帰るなんて変な感じ」「あとは夜に3人来るんだっけ?」「ユニット2の稽古って何時までだっけ?」など、まだまだ不思議な感覚の中での稽古でした。ひとつのユニットの出演者数は4名。合計で12人が出演予定になります。しかし全員が同じ稽古場にそろうことはありません。全体での通し稽古も実施しません。すべては新型コロナウイルス感染予防対策です。我々が感染してしまったり拡大させてしまうと、お客様や劇場さんに迷惑が掛かります。それを少しでも防ぐために、稽古場での衛生管理もかなり徹底して行っています。手洗いうがいとマスクはもちろん、床や壁に触れない、他者と接触しない、正面で会話しない、椅子や用具の使いまわしもしないなどの細かいルールの中で稽古を行いました。
まだまだ初日…とはいえ、公演までの稽古回数は6回。初見の脚本であっても「じゃあやってみましょう」といきなり立って動いての稽古になりました。実はこの流れ、てあとるみのりではいつものこと。いつも演じることの楽しさを優先して、座って読み合わせという回り道は行っていません。「動いた方がやりやすい」「どうせ動くんだから」と、役者たちもこの方法にすんなり対応していました。
これまでの昼稽古だけでなく夜間も稽古が始まりましたので、久しぶりに顔を合わせる劇団員も多く、ちょっと懐かしい気分にもなりました。しかし週1日だけの稽古で仕上げていくのはなかなか大変なことです。各自がどれだけ上積みしてくるか、振り返ってくるか、イメージしてくるか…。その成果が少しずつ積み重なって完成していく「WALK ON 2WAY」を、どうぞお楽しみに!
先週木曜日の夜に行われた総監督&制作の気まぐれ座談会第2回をご視聴頂い皆様、どうもありがとうございました。その配信内でも発表されました通り、第24回公演は「WALK ON 2WAY」という総合タイトルでお届けする短編3本立ての公演です。出演者数も各演目4名に制限して「生観劇」「録画配信」の2WAYでお届けする公演になっています。詳細は以下の特設ページからご覧ください!
第24回公演特設ページ(随時更新) さて、そんなわけで、具体的に公演の実態も見えてきたわけですが、制作部はグッズの完成へ向けてかなり本気を出し始めました。裏返せば、そろそろやらないと間に合わないぞという空気が濃くなってきたわけです。本日午前の活動では「よし、ここまでくれば大丈夫」というレベルに達したアイテムもありました。少しずつではありますが販売するアイテムが充実してきました。公演の特性上、いつものように豪快に販売ができないことが心苦しいですけれど、かなりいい品を用意できそうです。もちろん、通信販売での展開も考えていますので、そちらも併せてご期待ください。
午後の稽古では「WALK ON 2WAY」の作品の一部を先行して読み合わせました。実際の稽古開始は来週15日の予定ですが。本日の稽古に参加した団員は一足先に作品の一部に触れることができました。同時に舞台上に存在するのは最大で4名です。ほとんどの団員に他人の演技を観察する時間があります。わかる人にはわかるネタや、誰が見ても面白くなりそうな展開に、ギャラリーからは笑いが起こっていました。
もちろんまだ未確定な要素がたくさんある読み合わせでしたが、そんな中でも演出から「あそこのアイディアは面白かったので、あのまま行こう」「もっとこうやったらおもしろくなるんじゃないか?」といった提案がいくつかありました。動きが伴う演出では「動画に撮ってもらえませんか?」と申し出る役者もいました。今回は稽古時間が潤沢にはありませんし、共演者も少ない公演です。自分でしっかりと復習できないと、演技の仕上がりが遅くなりますので、このような工夫も必要です。
まずは短編2作品の雰囲気に触れた本日の劇団員たち。来週からは「WALK ON 2WAY」の稽古が本格スタートです。これまでの稽古には参加していなかった役者も合流予定です。ただし、感染症対策で稽古時間は演目ごとのシフト制。なかなか出会うことのない、相手の作品がどんな感じかわからない役者同士もいるはずです。それぞれの道を信じて作品を作り上げていくという点で、まさに今回の公演テーマが「WALK ON 2WAY」なわけです。稽古開始と並行して、公演に関する情報をリリースしていきますのでお楽しみに!
第24回公演を11月下旬に控え、月日は早くも10月に突入。制作部、稽古ともに改めて気を引き締めての活動になっています。
10時から12時の制作部ではかなりの数量を手作りで進めてきたあるアイテムにちょっとした不具合が発見されました。「この品質だとお客様に申し訳ない」ということで、仕上がっていた在庫も含めて一部のパーツを再調整することにしました。装着してあったものを外し、修正を施したものを再装着するという改良作業を進めました。残り時間を考えるとそれなりの速度で進めなければいけない作業です。担当した団員は集中して作業していました。
13時からの稽古では総監督から第24回公演に関する具体的な申し送りがありました。短編3本立て公演という告知はすでになされていましたが、誰が誰と組んで出演するのかについては未知の領域でした。その情報がついにこの日の稽古で発表されたのです。これまで何週かにわたって行われてきた稽古での様子、先週のオーディション、さらに演劇とは異なった日常での生活態度、過去の実績(悪いものも含む)など、様々な要素がこの決定には反映されていました。人数の枠に限りがある公演です。出演を希望しても叶わないこともあります。それだけ今回の選抜は重みのあるものでした。
そんな重大発表が一過性のイベントにならないよう、これから挑む第24回公演がそれぞれにとってどんなものなのか?様々な感染症対策を考慮し、シビアな制約の中で行う公演です。そんなこれまでにない公演に何のために、どんな覚悟を持って臨むのか?これまでは総監督から「こんなコンセプトで頑張ろう」という話が合っただけでしたが、今回は各自がそれを明文化し、全員の前で発表しました。目的や覚悟は人それぞれでいいのです。むしろそのそれぞれの動機付けを明確に持つことと、それを声に出して宣言することが個々と集団双方の強さを生みます。特殊な状況で挑む公演だからこそ、それを「仕方ない」という言い訳にしないために、全員の覚悟を強く示し合う儀式が必要なのです。そんな深く熱いイベントが、てあとるみのりらしい、決して殺伐としない温かさの中で進行しました。結束力はこれまで以上に高まっています。
残った稽古時間にはレクリエーション的にジェスチャーしりとりを実施しました。言葉を使わずジェスチャーだけでしりとりを成立させるのはなかなか難しく、全員で2周つないでみてからの答え合わせでは「そういうことだったの?」「なんでそこからそれになるの?」というミスマッチが何回も発生ました。それもまた演劇的な面白い要素です。笑い声が響きつつも、相手に表現をわかるように伝えるという基本を再認識できる時間でもありました。
そして、この日10月1日は20時から総監督と制作による「気まぐれ座談会」の第2回が生配信されました。座談会の様子は今でもアーカイブ(録画)でご覧いただけます。第24回公演のタイトル、萬劇場救済クラウドファンディングプロジェクト(ヨロファン)、生15秒アートなどのお楽しみが盛りだくさんですので、見逃された方はぜひこちらからどうぞ!
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