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6月22日の「#テントチ」です。

Posted by theatreminori on 22.2023 稽古レポート
先週短編集へ向けての脚本が配布され、今週からいよいよ稽古モードです。なんと午前中に基礎練習を実施して午後の稽古に備えるという、これまでにない流れになりました。

午前11時から正午までの基礎練習では前身の大きな筋肉のストレッチから始まり、てあとるみのり独自の早口言葉入り朗読劇の回し読み、外郎売の読みを実施しました。ここしばらくは稽古前のウォームアップは各自で自由に行っていたため、しっかりと時間を確保してみんなで同じ題材を使って練習るすることがほとんどありませんでした。「久しぶりに読むと読めなくなっている!」と己の退化にショックを受ける団員もいました。

13時からは先週配られた「#テントチ」について、それぞれが思ったテーマや表現したいことの共有を行ってから、脚本から数シーンの読み合わせを行っています。最初はその場で読んでいるだけでしたが、何となく立って動いてみようという流れになり、各自が自由に動きながら読み合わせています。当然ですが立ち位置や体の向きの調整は一切していない状態ですので「あれ?どこからでるんだっけ?」「こっち?どこ?」といった噛み合わないシーンも多々ありました。それでも何となく「このシーンはもっと動かないと面白くならないみたいな気がする」といった認識もでき、今後の稽古につながりそうな手応えがありました。

本日は16時までの稽古だったので社会人枠の出演者の参加はありませんでした。代役を入れながらできるシーンを演じたという印象です。本番までの稽古日程も配布され、早くも週末には休日稽古もスタートします。スケジュールを形にしてみると「もうこれしか(稽古が)ないのか」という意識が強くなり、それぞれの稽古へ望む動機付けも高まりました。

また、萬劇場夏の短編集は去る20日よりチケットの販売もスタートしております。宣伝に関しても「自分たちでやらないと」という意識が今までより強く、先週に引き続き「チラシあと20枚ください」「まずはどこから回ったらいいですかね」など、主体的に宣伝活動の打ち合わせも行うことができました。総監督からも全体で目指すべき最低ライン、イベント運営側に対して果たすべき責任水準の説明があり、より一層目標がはっきりした様子でした。あとはこの努力が成果に結びつくことを祈るばかりです。

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6月15日の「#テントチ」です。

Posted by theatreminori on 15.2023 稽古レポート
いよいよイベント情報も全面的に解禁され、「#テントチ」が動き始めました。その御話の前に、今月の前半を振り返っておきましょう。

6月は1日(木)、8日(木)の午後はともに劇団員が状況設定と展開を考えた短い物語(ワンシーン)を演技として仕上げていくワークショップを実施しました。課題は「どう見せるのか」「どう見えているのか」の意識をもつことです。いわゆる演出的な視点、思考をもって自分や周囲の演じ方を考えるという練習でした。

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これがなかなか難しく、どうしても演技(表現)のベクトルが舞台の内側に集中してしまいました。つまり目の前の相手とは没入感を持って向き合って演技を頑張っているのですが、肝心のお客様にはその表現が向けられていないということです。客席からの視点を持つことと、他者の演技をどう引き立たせるか、お互いに何をどうやって表現したいのかの共有がなかなかできませんでした。日常的には自然な体の向きも、演劇というパフォーマンスになると逆に不自然になってしまうことを、ひとつひとつの事象を例に挙げて振り返りました。

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演出がいない状況であれば、このように自分たちで見解をかわして、何をどう見せるかのプランを作り、アレンジしていかなければいけません。実はこれは稽古に臨む姿勢そのものでもあります。効率よく効果的な稽古を行うには、全て演出とのやり取りだけに期待してはいけません。役者同士でコミュニケーションを取りながら、ある意味勝手に演技を修正、発案していかなければいけないのです。この準備ができていれば稽古で演じる際のスタートラインをぐっと押し上げられ、同じ稽古時間でもものすごく質を前進させることができます。2週にわたってそのやり方と感触を演習しました。

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そんなトレーニングを経て、いよいよ15日(木)の稽古で、萬劇場夏の短編集上演作品「#テントチ~転生したら土地の価値で人の価値が決まる世界だった話~」の脚本が配本されました。事前にあらすじやプロット、作品テーマなどの説明を受けていたにもかかわらず、脚本を手にした団員はものすごく真剣に中身に目を通していました。

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その後は既に配役が決まっている(当て書きされている)役者、役が確定していない役者、短編集には出演しない役者全員で、まずはどんな雰囲気なのか、どのぐらいの長さなのかを理解するために読み合わせを行いました。今だからこそできる役、あえて挑戦的な役など、確定していない役者は楽しみながら読んでいました。脚本の長さが予想通り、数分間長かったことが、今後の改善点です。

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この日は萬劇場夏の短編集の宣伝用チラシも配布されています。劇団員は自分が宣伝に行ける相手、郵送する相手をイメージして、まずこの段階で欲しい枚数を申告してチラシを持ち帰っていました。

さてさて、そんなわけで、萬劇場夏の短編集2023のチケット販売開始は6月20日(火)です。てあとるみのりの上演スケジュール、ご予約のリンクなどは、近日中に特設ページにてご案内いたします。どうぞお楽しみに!

5月のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 25.2023 稽古レポート
4月から5月にかけてすっかり更新頻度が低下してしまいましたが、毎週木曜日の午後にはこれまで同様に演技の練習を中心とした活動を行っています。

4月はもともとセリフがある題材に対して自由に設定を付加していくというワークショップを中心に行いました。それに対して5月に入って最初の稽古時間では、「いつ、どこで、だれが、なにを、どうして、どうなった、それはなぜ」という項目が記された空欄のシートが配布されました。ここで取り組んだのは自由に物語の中のワンシーンを構築するというワークショップです。もちろん考えた設定に基づいたシーンは考えた本人が演じます。演じるのはワンシーンなので、設定項目の中にはもうひとつ「物語の見どころ(あらすじ)」というものもあります。全体像をイメージしつつ、その中のキーになるようなワンシーンを設定するという演習です。どんな物語にも主題に踏み込むきっかけとなる出来事が存在します。開けるなと言われていたドアを開ける、階段から落ちる、謎のアイテムを拾う、不思議な人と出会うなど、どんな物語にも非日常への扉が設定されています。要するにそこを自由に考えるというわけです。

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もちろん、うわべだけで「2200年」「戦国時代」などと設定するのではなく、その時代にはどんな価値観が主流で、こんな常識で、こんな社会情勢で…などと設定の裏側を深めていきます。それが起こる出来事や主人公の行動に深いドラマ性を持たせることにつながるからです。例えば、お菓子を食べるなんて非常識な時代に、お菓子を作って売ろうと考えた主人公がいたとすれば、それだけで朝の連ドラのような壮大な物語が想像できます。このようにして「だれが」「どこで」などの設定に対しても、しっかりとした裏付け、根拠になるような深い設定を肉付けしていきます。普段どれだけ深い視点をもって脚本のセリフや世界観を見ているかが問われる演習でした。残念ながらほとんどの団員が何をどう深く考えればいいのかに混乱をしてしまい、自由に作れるはずの物語とそのワンシーンを考案するのに長考するばかりとなってしまいました。

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このワークショップは2週にわたって行われ、どうにか2週目に発表までたどり着くことができました。物語とはどのような根拠で構築されているのかを学ぶにはとても良いワークショップである一方、普段の脚本解釈の方法、深さがそのまま成果につながって来ます。まだまだ学ぶべきこと、考え方を改めなければいけないことがたくさんありました。

5月の後半は、指定されたたった一つの出来事を中心にその前後の展開を考えるというワークショップでした。例えば「100円を拾う」というイベントが指定されたとして、そこに至る人物の行動や周囲の環境、100円を拾ったことで起こるであろう展開を考えて演じるという流れです。演じる際には参加者全員が何かの役割を持つこと(一人二役は禁止)と、時間経過や場面の転換は禁止するという条件があります。さらにそのショートストーリーを1分に収めるという条件もあります。まずは各自が考えた展開のオーディションを行い、一番その物語の発展や参加者の配役にフィットしそうなネタを選び、全員で物語の肉付けを行っていきます(原作通りではなくてもOK)。個人ワークと全体協議が入り混じった、まさに稽古における演技の構築方法と同じようなワークです。

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今までになかったパターンの演習に、序盤は戸惑っていた団員も、まずは考えた展開を演技でプレゼンし、その中から選ばれたワンシーンを発展させていく過程に入ると、次から次へと意見が出て、全員が役割を持った物語がイメージされていきました。ただ、話し合いが進めば進むほど「あれ?でもそれだったらこうじゃない?」「この役割だと不自然じゃないかな」と疑問が浮かび、試行錯誤の連続となりました。考えているうちに行き詰まってしまう感覚、これも演技そのものです。まずは考えたプランを実施してみることの重要性も、この演習で学べたようです。実施してギャップを実感すれば修正のための検証を行うということです。稽古で演技を仕上げていく過程もまさにこれです。頭で考えただけで完成形の演技に到達はできません。また実践と検証を一人だけで行ってもなかなか深まりません。そういった鉄則を肌で感じるためのワークショップでした。

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5月の最終週にはその集大成として、今回全員で考えたワンシーンが脚本にまとめられた題材を使って、実際に演技を深めてみるという取り組みを行いました。ここでは、これまでに演習してきたひとつの事象、お互いの関係、それぞれの存在、世界の状況などの深い設定を考慮して、それを形として表現することでした。もちろんそれをこれまで2カ月間学んできたわけです。ところが、実際に自由に考えていくと、議論の中心がいかに形を整えるかに偏っていきました。これでは中身の伴った表現には達しません。脚本化されたことでセリフをどう言うかしか考えなくなってしまいました。各自があれこれセリフの言い方や話のまとめ方を考えたところで、何もまとまりません。この世界をどう描くか?全員でひとつの表現を協力して行うにはどうしたらいいか?相手の立場や関係性を表現できるのは他者である、そういったこれまで触れてきたはずの基本が抜けてしまうのです。なぜ、演技に迫力や真実味がある役者さんがいるのか?その答えは演技そのものの考え方です。セリフ、ストーリーという上辺の形式を整えただけではたどり着けない次元がそこにあるのです。そして我々もそれを目指して努力しなければいけないのです。2カ月に及ぶワークショップで、まだまだ力が足りないことを痛感できました。

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さて、もうすぐ6月です。6月に入りましたら少し新たな動きについても発表できますので、どうぞお楽しみに。

4月20日までのてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 20.2023 稽古レポート
第26回公演「Mission」の上演も終了し、4月末には録画配信も終了します(お申し込み受付はすでに終了)。3月上旬の公演終了以来ブログの更新が滞っておりましたが、てあとるみのりは活動を続けておりました。

毎週木曜日の午後の稽古では12個のセリフだけが並んだ短い脚本を題材にして、どんな場面設定か、人物設定なのかを2チームにわかれて自由に検討し、その設定に基づいた演技を表現するというワークショップを繰り返し実施しています。



考えた物語のプランが演技という表現でどれだけ相手チームに伝わったかを検証し、改善すべき点を深く掘り下げて考えるという、とても深い学びになるような取り組みです。

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2チームとも同じセリフの書かれた脚本を使用するので、どんな解釈をしてどんな展開にするのか、お互いのアイディアが気になるところです。そんな緊張感や焦りを存分に感じられるように、あえてホワイトボードを挟んでそれぞれが協議するスタイルをとっています。

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このワークショップを始めた頃はアイディアはたくさん出るのだけれど、それを物語にまとめきれない、人物の設定に生かし切れないという行き詰まりがすぐに生じていましたが、総監督からまずはどの部分をどのように考えていくのかのレクチャーがあるうちに、少しずつ前進できるようになりました。

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参加人数が少なめで2チーム形成できない場合は全体で物語の各種設定を話し合います。いつ、どこで、誰が、何を、どうした、それは何故なのかという要素を可能な限り具体的に深く共有することで、誰がどの役を演じても表現の軸や根源がぶれなくなります。逆に単にそれっぽく演じようというイメージ共有だけですと、演技がバラバラになり、どんな場面なのか、どんな人物同士が関わっていたのかが伝わりません。総監督はこういった設定作りや役作りを植物に例えています。花や葉ばかりに目が行きがちですが、物語の根をどのようにしっかりと育てるかが重要ですということです。切り花のような演技ではすぐに枯れます。しっかりとした演技の根拠、軸になる幹があってこそ、どっしりとした安定感と成長が見込める演技になるわけです。

さて、午前の制作部についておしらせです。実は3月末で制作部は活動を終了しています。これまで木曜の午前に集まってグッズ作りや衣装作りを行っていましたが、その活動はてあとるみのりから切り離されました。ハートランドみのりのグループ活動のひとつとして、演劇のグッズにこだわらない新しいものつくり活動になりました。

設立から15周年を無事に迎え、今年度は様々な変化の中でシンカを果たそうとしているてあとるみのりを今後ともよろしくお願いいたします。




2月2日の「桃食え」「Mission」です。

Posted by theatreminori on 02.2023 稽古レポート
第26回公演「Mission」チケットご予約→こちら
#演劇的な一日公演部門「桃食え」詳細→こちら

2月になりました。そしてもうすぐ立春です。そんな2月2日(木)の朝から夜までの活動の様子を紹介しましょう。

10時からの制作部はいつものようにそれぞれの担当しているグッズの製造を続けています。いくつかのグッズは予定していた数量に達しつつあります。「こんなに作れたんだ、すごい」「長い時間をかけて作り続けていたからこれだけできたんですよね」など、成果が見えつつある中で、自分たちの積み重ねてきた努力を振り返る声も聞かれました。今後は全体の進捗を見ながら手が必要そうな部署を全体でフォローして、臨機応変に足並みをそろえるようにしていきます。

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13時から16時の稽古時間は2月11日(土)に「#演劇的な一日」の中で上演される「桃食え」の稽古が行われました。今回の作品は総監督がプロデュースせず、劇団員たちがアイディアを出し、それを一名の担当者が脚本化した作品です。修正を加えて来たという脚本を基に読み合わせと通し稽古を実施して全体の仕上がり、物語の品質などを確認しました。

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全体を通して見るとイベントのテーマである「えんじょい!!」との関連性がまだまだ足りないのではないかという懸念点が浮上してきました。その改善策を話し合う中で「もっと早く準備しておけばよかった」「時間はたくさんあったのに」「一人に任せてしまった」「もっと気にかけて声をかけることもできたはず」「受け身だった」などとそれぞれが深く反省していました。今回自分たちでやってみるという挑戦を行ったことで、今までどれだけやってもらっていたか、お膳立てしてもらった中でやった気になっていたのかを痛感することができました。

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少し重苦しい話し合いを経て、より良くするために配役の変更も行い、稽古を再開。それぞれがモチベーションを高く持ちながら、思い切って演じていました。悩み、気付き、支え合い、成長する。そんなプロセスも「えんじょい!!」の一部になっている気がしました。

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18時から21時の夜間稽古は第26回公演「Mission」の稽古です。社会人の出演者も加わって、活気あふれる稽古になりました。とにかく今回集まった出演者たちは積極的かつ独創的で、稽古をしながら次々と新しいアイディアを生み出しては実演してくれます。ここでオリジナルメンバーたちも負けじと積極的に演技のアイディアを生み出してもらいたいところですが、さすがにそう簡単には行かないようです。しかし、ここで受け身になってしまっては昼間の稽古で出の反省が全く生かされないことになります。「他の人は上手いから」「自分なんてまだまだだから」と引いてしまっては、表現することなどできません。ここで一歩でも二歩でも踏み出すことが、彼らの「Mission」なのです。

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