2022年3月31日木曜日。見事に年度末の最終日が活動日でした。午後の稽古時間中には、ハートランドみのりのオンライングループ「月末オンライン」とのコラボ企画もあり、年度末らしい慌ただしさのある一日でした。
10時からの制作部では引き続きグッズの試作が続いています。実は編み物ができるというスキルを発揮(公開)した団員もいれば、新たに取り組んだ作業に苦戦して「これしかできなかった!」と嘆く団員もいました。ここ数か月の制作部はそれぞれがやるべきことが明確になっており、ワイワイガヤガヤという雰囲気は全くなく、各自が集中して目の前の作業に取り組んでいる姿が印象的です。ですので、活動時間内はとても静かです。以前は集中力が途切れがちだった団員も、無言で集中して作業し「あれ?もうこんな時間?」と、まさに時を忘れて手を動かし続けています。

13時からの稽古時間では「萬劇場で短編集2022」のチケット販売方法について説明がありました。27日(日)の稽古後に説明会に参加した団員からの申し送りを中心に、システムのこと、注意点などを共有しました。今回は我々にとっても初めてのプラットフォームでのチケット販売なので、全くと言っていいほど勝手がわかっていません。チケット販売開始が4月8日(金)に変更になったこともあり、今後改めてシステムの利用方法の説明会が予定されています。これも勉強です!

この日の稽古では15時30分から30分間、オンライン企画として「萬劇場で短編集」とそこで上演される「エールの鉄人」の紹介イベントが行われました。みんなで元気よく頑張っていきますというアピールが主流の中で「てあとるみのりは永久に不滅です!」と宣言する役者もいました。ご視聴くださった方の中には「絶対予約して見に行きます!」とうれしいお言葉を返して下さる方もいました。団員一同とても励みになりました。
18時30分からは夜間稽古も行われています。参加できる団員が集まり、公演に向けて少しでも演技の質を高めようと奮闘しました。最近は団員同士の意見交換も昼夜を問わず活発に行われるようになり、以前に比べると稽古に臨む姿勢に主体性が感じられます。自分だけがよければいいというわけでもなく、互いに支え合うように取り組む姿は、ダイバーシティ劇団である我々にはまさに理想的な光景です。そんな稽古場での過程がそのまま公演でもお届けできるように、常に有意義な稽古を積み重ねていきたいです。

また、この日3月31日で「#演劇的な一日」のオンライン部門も終了となりました。お陰様で「よき相方」は多くの方にご視聴頂き、また多くのご感想を頂戴することができました。皆様のご支援に感謝しつつ、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
東京は寒暖差が激しい日が続いています。しかし劇団員のほとんどは体調を崩すことなく、元気に活動しています。
3月24日(木)10時から12時は制作部の活動でした。先週に引き続いてグッズの試作を続けています。編み物チームは立体的な形状を目指してのパーツ作りを始めました。「できないー!」とへこたれそうになっていた担当者も、周囲の励ましと、このアイテムがなぜ必要かの説得に応じ、以後は集中して作業をしてくれました。縫い物チームは「真っ直ぐ縫うのが難しい」「ここを返してどうやって処理するんだ?」と様々な疑問や難問にぶつかっていました。「布の間を通すんじゃないの?」「え?そんなところどうやって縫うの?」などの試行錯誤を重ねながら、少しずつ精度を上げています。

13時から16時の稽古時間は、先週配本された「エールの鉄人」の脚本を全員で分析していく話し合いを行いました。分析というと大げさかもしれません。いわゆるあらすじやテーマ、人物のミッションなどの解釈を共有するという作業です。これまでは個人の解釈やセンスに任せて稽古を始めて演出がそれらを整えていく手法が主流でしたが、今年度後半からは脚本をしっかりと解釈し、それを共有した上で各々がなすべきことをやるという取り組みを続けて来ました。早速その成果が出た役者もいれば、相変わらず表面的なセリフの数や長さばかりに目が行き「この人物の職業は?」という、1ページ目に正解がかかれていることにさえ答えられない役者もいました。
そんなバラバラのスタートラインを整えるためにも、この日の脚本解釈共有は重要なイベントでした。そんな解釈が苦手な感覚派の役者たちを、全員がサポートして同じ舞台に立とうとしてくれていたことが大きな収穫でした。これまでは総監督が喝を入れないと動かなかった団員が主体的に互いを支え合って舞台を創ることを目指し始めました(総監督の喝を未然に防ぐため?)。そんな手厚いサポート受けた役者は、これまで積極的ではなかった「メモを取る」ことを実行。あらすじの解釈や見せるべきポイントなどをしっかりと自分なりの言葉で書き留めていました。この変化が続くといいですね。

18時30分から21時までは夜間の稽古でした。全員が揃ったわけではなかったのですが、集まった団員たちで昼間と同様に物語のテーマやそれぞれの一番の見せ場を共有してから、何カ所かのシーンを稽古しました。もちろんまだまだ中身が固まっているわけでもないので、演じてみてのイメージとのギャップを振り返り、それぞれに必要な修正を施すといった稽古の積み重ねになります。今日得た感触や新しい表現の方法をしっかりと持ち帰り、次回までにどれだけ磨き上げて来られるか?その繰り返しです。

「エールの鉄人」は5月20日(金)~22日(日)開催の「萬劇場で短編集2022」内で3ステージ上演されます。チケットは観劇、配信共に4月より販売開始が予定されています。ちょっとドタバタ間のある30分間の短編コメディ。会場の皆様を元気にして差し上げられるようなコンセプトで仕上げていきますので、どうぞお楽しみに!
昨夜の大きな地震の話題があいさつで交わされた3月17日(木)。幸いにも劇団員には一時的な停電程度の被害しかなかったようです。被害に遭われた地域の皆様のご無事と一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。
10時からの制作部は先週までに製造候補に挙がっていたグッズの試作に入りました。実際に作ってみるとイメージと違う、かなり難しいなどの実態がわかってきます。この日もあるアイテムを作ってみたところ「あれ?色が違くない?」という現象が。加熱加工する商品だったので、その熱により色彩が変化してしまったのです。もっときらびやかになるはずが製造者に言わせると「輪切りにしたサツマイモ」のような色彩になってしまいました。まあ、こういうこともやってみないとわからないものです。そのための試作です。もちろん、思ったよりうまくいきそうなアイテムもありました。最終的にどのアイテムがどんな形で採用されるのか、楽しみですね。

13時からはいよいよ「萬劇場で短編集2022」で上演される「エールの鉄人」の配役を決めるための稽古でした。オーディション形式で実施されたこの日の稽古では、それぞれが本気で狙っている役とこんな時ぐらいしかできないという好奇心に導かれた役を自由に演じました。面白さだけを競うものではありませんが、サブタイトルにもなっている「アイアン・チアーズ」という言葉を、セリフの中で思い切り「アイアン・チーズ!」と絶叫した役者が面白部門(実在しません)では間違いなく優勝でした。


そしてこの日は久し振りに社会人も加わっての夜間稽古も開催されました。連続参加のレギュラーもいれば、お久し振りの顔ぶれもありました。初めての脚本を読み合わせても、不思議と懐かしさを感じました。これで出演希望者全員がこの物語の主要な役を演じたことになり、一部の役を除いて配役が固まりました。2か月後の本番に向けて、様々な事態が発生することが予想されます。予想していれば想定外ではありませんので対処できます。対処できるように、今回この舞台に関わる劇団員やゲストたちがひとつのチームとして作品に関わっているのだという意識を共有しました。セリフや出番が少ないから、臨んだ役に入れなかったから蚊帳の外というわけではありません。同じ脚本を手にし、稽古を共有し、いつ何があってもすぐにその何かをクリアできるよう、全員が5月の本番に向けて進んでいきます!

「萬劇場で短編集2022」のチケット販売開始は4月1日の予定です。こちらのの公式ブログ内でも随時ご案内いたしますので、今のうちに日程のご確認とご予算の確保をお願いいたします。
<リンク>
公演・チケット情報萬劇場ホームページ
駅で卒業式へ向かうらしき晴れ着姿の女性を見かけた3月10日(木)。本日の活動の様子をお届けしましょう。
10時から12時の制作部では来年度の活動計画に則り、いつ何を販売するかという具体的な商品開発の企画を話し合いました。実験的な商品というよりも、より高確率でお買い上げいただけるようなものにしようと、売る場所を考慮した売れ筋予想を立て、そこから何を誰が担当して設計・生産していくかの見立てを話し合いました。今日は思い付くままに案を出していった感じで、ここから試作を経て絞り込まれます。

グッズの話の流れで、約1年後には設立15周年になるという事実に改めて気付きました。みんなで大喜びかと思いきや「そんなにやってるんだ~」「そりゃあ歳をとるわけだよ」と、なぜかネガティブな反応ばかりでした。何はともあれ、そんな記念の周年に合わせたグッズの開発も考案されています。
13時からの稽古では、参加が正式に公表された「萬劇場で短編集2022」で自分たちが上演する作品についての説明と、現在出来上がっている脚本を使ってのお試し読み合わせが行われました。今回も脚本を手掛けた総監督にとっては新作が初めて自分以外の劇団員の目に触れる(その正直な反応を知ることができる)という非常に緊張する日でもあります。配役を役者の希望で変えながら、3回の読み合わせを実施しました。

まだ全出演者が揃っているわけではないので、この段階での配役決定、そのためのオーディションはありません。本格始動は次週17日です。ただ、本日の段階で脚本を読んだ団員からは「いい話だ」「わかりやすい」「あったかい感じ」と、かなり前向きな感想があがっていましたので、どうやらこの作品はそれなりに面白くなりそうです。ただ、そのためには出演者だけではなく劇団員全員が気を抜かずに、ひとつの世界を創り上げていく必要があります。「あなたに元気を」というイベントテーマをしっかりと表現し、お客様に楽しんでいただけるようにするため、いよいよ本格的な稽古が始まります!

なお、作品のタイトルは「エールの鉄人 ~The Iron Cheers~」です。何だか、以前流行ったキッチンコロシアムが出てくるテレビ番組みたいな…?あらすじはまた後日紹介します!公演は2022年5月20日(金)~22日(日)の3日間、萬劇場にて。チケット販売開始は3月下旬予定。劇場観劇も配信も同じ3,500円。お楽しみに!
萬劇場で短編集~あなたに元気を公式ホームページ⇒
こちら上演・配信共に終了いたしました!ありがとうございました!<上演作品>
「エールの鉄人 ~The Iron Cheers~」<脚本・演出>
椙田佳生
<あらすじ>
エールを送ることに情熱を燃やし、その道を探究するアイアン・チアーズこと応援の鉄人!そんな鉄人が集う「応援コロシアム」で今日も新たな戦いの幕が上がる…!という趣旨の番組「エールの鉄人」を収録しているスタジオに、番組のスポンサーである若きCEOが姿を見せる。CEOの口から語られた驚きの提案を巡って、スタジオの番組スタッフは右往左往。その時、鉄人のエールが奇跡を起こす?
離れ離れのあなたを元気にするエールコメディが幕を開ける!
(上演時間:30分)
<出演>
國澤ひとみ
石塚美穂
村上栞
川原晶(劇団感情のロジック)
河原田済(劇団感情のロジック)【20・21】
鳥喰ちゃん【22】
久慈知香
ayumu
岩崎和巳【20・22】
中泉けい子【21】
橘剛
※一部ダブルキャスト(【 】が出演日程です)
※田中聡、川口和恵は諸般の事情により出演降板となりました
<音響>
椙田佳生
<照明>
中山信之(劇団GIFT)
<配信期間>
2022年6月1日(水)~6月19日(日)
<配信申込>
アーカイブ配信 3,500円→配信終了しました!
<参加団体>
演劇ユニットZANNEN座
劇団ヨロタミ
てあとるみのり
レティクル座 (順不同)
<会場>
萬劇場(東京都豊島区北大塚2-32-22)
<主催>
小山太郎
<お問合せ>
事務局(萬劇場)
TEL 03-5394-6901
MAIL tanpen@yorozu-s.com