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3月30日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 30.2017 稽古レポート
あっという間に3月も最終週。第17回公演「TRIGGER」が終わって早くも1カ月が経過しました。5月のイベント参加も正式に決定し、てあとるみのりは様々な準備を進めています。

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午前中の制作部では、次回公演で販売するグッズの案として何点かのサンプルを持ち寄って、形や用途、製造方法などを検討しました。見た目では簡単そうな作業のリクエストでも、担当者の所感は「それはちょっと難しいな~」「いやぁ、できない」といった内容が多くありました。それでも何とかより良い方向へアレンジして行けるように、今後も検討を重ねていきます。

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また、この日は5月のイベント公演で8月の第18回公演の宣伝をするための横断幕作りについても検討されました。幕と言っても布を使うにはコストがかかるため、模造紙をつなぎ合わせて作成します。どのような内容を記載するのか、装飾をどうするのかのアイディアを出し合い、実際に模造紙をつなげて台紙を作成しました。次週には実際に文字や装飾を入れていく予定です。

午後の稽古では、まず5月13日(土)に開催されるハートランドチャレンジフェスin大正大学に関する最新情報の申し送りがありました。そして、そこで披露される第17.5回公演のタイトルと基本的な陣容についての説明がありました。タイトルはすでにSNSで先行して発表されていましたが、内容に関しては先週読み合わせた試作の脚本からグレードアップした完全版ということで、団員たちは興味津々でした。

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ウォームアップを経て、いよいよ注目の「そこから始まる物語(ストーリー)」の読み合わせです。全員が揃っていない稽古ですので、代役を入れながら、役者によっては三役こなす者もいました。時々ややこしくなる面もありましたが、思いのほかスムーズに進行しています。ただ、初見であったこともあり、漢字の読み間違いや、まさかの言い間違えなどが乱発し、笑いをこらえながら演じるのが大変でした。たとえば…「あまたの夢」が「頭の夢」になったり、「茶番は終わりじゃ!」が「番茶は終わりじゃ!」になってしまうといった、本番でも起こるのではないかという恐怖を抱く内容でした。

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今回の読み合わせでは、フェス会場が300名規模のホールであることを想定し「お腹から声を出さないとですね」「ゆっくり言うことを意識しました」「この役の場合は歌舞伎みたいにやってみるとはまるかも」などなど演じ方にも工夫を交えて進めました。30分の短い芝居ではありますが、実際に大きな声を意識して発声すると喉やお腹に疲れを感じます。だからと言って力をセーブするのではなく、しっかりとした発声を30分間の芝居の中で持続させられるような基礎体力を養っておかなければいけません。こういう演技を探究すると、基礎的な筋力トレーニングの必要性がよく理解できます。この日の稽古前にも、団員たちは「筋トレ!」「1分間の壁を越えた!」と気合を入れながら、体感のトレーニングを行っていました。

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第17.5回公演というナンバリングを施された、ハートランドチャレンジフェス公演作品「そこから始まる物語(ストーリー)」が、どのような仕上がりになるのか?今日から本格的に物語が始まりました!

3月23日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 23.2017 稽古レポート
日に日に春本番が近付いてきている印象の3月23日(木)。この日も午前中の制作部、午後の稽古共に活発な活動が行われています。公演のインターバルと思っていた3月ですが、すでに着々と次回公演へ向けた動きが具体化してきています。

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制作部では先週から引き続きプラ板を使ったグッズ作りの技術を向上させるための訓練が行われました。先週は塗り絵という作業でしたが、今回は実際のプラ板を使って、ぬり絵の下絵を写し、着色して、本当に焼いてみるという、プラ板作りの全工程をそれぞれが体験しました。

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これまで、下絵は描いたことがある、色は塗ったことがある、最後にアクセサリーのパーツを付けたことはあるという、部分部分の経験はあっても、ひとりで全部の作業を行う事がありませんでした。オーブンでプラ板が縮んでい姿を初めて目撃し「おおーすごい!」「こんな風になるんですね!」「折れちゃったら大変よね」と、それぞれが感動していました。試作した作品は自分の訓練の成果として、各自が持ち帰りました。とにかく丁寧に、ゆっくり作ろうということを全員が心がけたので、完成品はきれいなものばかり。自分が作ったという感動も相まって、プラ板アクセサリーがとても輝いて見えたのではないでしょうか。お客様にも同じような輝きをお届けできるよう、同じように心を込めて丁寧に創作していかなければいけませんね。

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午後の稽古では、3月29日(水)に豊島区役所で行われるイベントでブース出展する「早口言葉ゲーム」の予行練習を行いました。お客様に3問の早口言葉に挑戦していただき、見事2問以上合格(正確に言えたら)なら景品を差し上げるという趣向のゲームです。実際に団員がお客様役と審査員役に分かれて何度か実践してみました。普段の練習では何気なく口にしている早口言葉も、いざ、一発勝負的に重圧がかかると、急に難しいものに感じられてしまいます。お客様役の団員たちも本気で挑戦しながらも間違えてばかりでした。イベント当日に向けて「カードはこうやって引いてもらった方がいいのでは?」「残念賞も欲しいよね」などなど、様々なアイディアが挙がっていました。すべてが実現できないかもしれませんが、少しでも面白い企画にするため、できる限りの改善を施したいところです。

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その後は5月13日(土)に予定されている「ハートランドチャレンジフェスin大正大学」の中で上演する予定のミニ公演に向けた練習を行っています。まだ詳しいことは言えませんが、脚本の原型はほぼできているようです。本日は試作品ではありましたがイベント公演用の脚本が配布されました。「この役は○○さんしかいないですよ」「これは△△さんじゃないですか?」「どうなっていくんでしょうか?」などなど、配役や展開について、団員たちも期待と楽しみを持ちながら展望していました。何度か読み合わせを行ったところ、思った以上に面白い作品になりそうな予感がしました。イベントのタイムスケジュール(てあとるみのりの出番)は今後明らかになります。もちろん、明らかになり次第、こちらでもSNSでも周知させていただきます。ぜひお楽しみに!!

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3月16日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 16.2017 稽古レポート
第17回公演「TRIGGER」の余韻が冷めてきたころではありますが、てあとるみのりはあと1カ月で設立・活動開始から9年になります。すでに参加が決定している5月の「ハートランドフェスティバル」では、多少なりともそれを記念したパフォーマンスをお届けする予定で準備を進めています。また、9周年当日の4月17日には、その公演を含んだいくつかの情報を公開できるはずです。ご期待ください。

さて、そんな3月16日の制作部では、公演のインターバルを利用して、グッズ作りの技術向上を目的としたぬり絵練習を実施しました。色を塗る前に枠線を裏側からペンでなぞり、そこに色を塗っていくという練習です。色の選択は問いませんが、塗り方には注意を払って、きれいな色合いが出るように規則正しくペンを走らせていく必要があります。もちろんこれはプラ板を用いたグッズ作りの際に必要な技術の訓練です。団員たちは「紙の方の角度を変えていくと綺麗に塗れますよ」「外側から内側に塗っていった方がはみ出さない」「もっとゆっくりやろう」「線を描くようにして色を付けて行くんですよ」などとお互いにアドバイスし合いながら、丁寧に作業していました。実際に公演のグッズ作りがスタートすると、こういった基礎技術の訓練ができませんので、貴重な時間です。

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制作部の後半は新しいグッズのアイディアについて話し合いました。話題提供者はあの大女優です。まだ次回公演の詳細が決定していませんが、例えばこういう形のものであるとか、それでは小さすぎるのではないかといった、これまでにないイメージとアイディアの交換が行われました。まだまだ実現可能かわかりませんが、ひとまずは期日を決めて試作品を作ってみることで、今日のところは話が落ち着いています。

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午後の稽古では、いつものウォームアップに加えて、先週重要性を共有した体幹トレーニングと、腹式呼吸の訓練も実施されました。体幹を鍛えるための筋トレは、個々に対応できるレベル差があるため、みんなで揃って行うのが難しいのですが、今回は掛け声をかけて、みんなでノルマ的な回数やカウントを合わせて実施していました。何人かの役者はこの程度では物足りないといった雰囲気でしたが、不足分は各自で補っていただくことになっています。

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ウォームアップがひと段落すると、総監督から「外郎売の練習はみんなもうバッチリかな?」と、何やら意味深な質問が。早口言葉練習と併せて行っている「外郎売」の読み練習を、今回はリレー形式で行い、間違えたら次の人に交代しながら最後までたどり着けるかやってみようとの提案がありました。早速団員たちはこのゲームにチャレンジしましたが、普段は各自で気楽に読んでいたテキストが、間違えてはいけない、みんなが聞いているといった意味を持ち、これまでとは別の存在感を放ち始めたことで大苦戦。それでもいつもより慎重に、丁寧に読もうという意識が強く垣間見られ、このゲームによる訓練効果は十分に表れていました。日頃の自主練習の中でもこの思いを忘れずに、一つひとつの言葉を相手に性格に届けるイメージを持ち続けていかなければなりません。脚本のセリフも同じです。

その後は短い脚本を読み合わせました。まずは5月のイベント出演をイメージし、大きなホール向けの演技にスイッチを切り替えていきます。小劇場では囁くような演技も問題ありませんでしたが、大きな会場になるとそのような表現は通用しません。もっと大きく、わかりやすい表現を生み出していかなければ、客席全体に演技が届かないのです。声の出し方、身体の使い方など、これまで自然に行っていた所作を一つひとつ見直し、自分の声がどこでどう響いているかを確かめながらの稽古になりました。「このぐらいの声の高さの方が響いている感じがします」「喉に負担が少ない」など、自分の声と体の関係についての新発見もあったようです。

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少しずつではありますが、次のイベント、舞台に向けて、団員一同表も裏も、品質を向上させるために頑張っています!

3月9日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 09.2017 稽古レポート
「TRIGGER」終演後、午前中から活動を行うのは初めてになる3月9日(木)。先週はお休みだった制作部も10時から稼働しています。この日はまず稽古場の床掃除を行い、その後に「TRIGGER」における制作部の振り返りを実施しています。



振り返りの中ではグッズ製造で上手く行った部分と、もっと工夫ができたはずである部分をそれぞれが発言。次回公演以降の商品開発や、生産数量の調整に役立てるための貴重なデータと反省として、内容を整理しました。手作りのグッズをここまで製造して販売している劇団も珍しいはずです。この特徴を損なうことなく伸長させ、より良いグッズの製造を目指して行こうと誓い合いました。もちろん反省ばかりではなく、今回の公演では売り上げ目標を大幅に上回り、過去最高のグッズ販売収入を達成することが出来た点を、みんなでこれまでの積み重ねを大事にしながら頑張ったこととして評価しています。

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振り返りの後には、ご来場くださったお客様へ向けた、団員たちの直筆メッセージ作りを行いました。直接お渡しできる方には直接、それ以外の方にはWebサイトを介してお届けできるようにします。団員たちの感謝の気持ちを間もなく皆様にお届けいたしますので、もう少々お待ちください!

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午後の稽古も前半は身体を動かすのではなく、頭を動かすような時間でした。午後から合流した団員は、午前中に行っていたお礼のメッセージ書きを行っています。また、公演の際に劇場で集めたお客様の貴重なお声、アンケートの自由記述欄を集約した資料を閲覧しました。良かった点だけではなく、改善が求められるご意見も多々いただきましたので、団員たちは時に笑い、時に「うーん」とうなりながらアンケートの結果に目を通していました。終演後にお客様の貴重なお時間を頂戴してご協力いただいた率直なご意見は本当にありがたいです。

稽古の後半は発声練習です。と言っても、すぐに声を出すわけではなく、声を出すまでの様々な準備やイメージをトレーニングしました。つまり、単に声を出すだけが発声練習ではなく、身体を作り上げること、正しい姿勢を自然に取れること、どこからどうやって呼吸をするのかなどの連動した項目をクリアしてたどりつくのが発声練習であることを、改めて学びました。私たちに不足しているのはこの基礎的な準備です。単にウォームアップの流れの中で発声練習をしていただけでは、いつまで経ってもより良い発声はできません。これが演技の幅を狭めると同時に、喉への負担を増大させているのです。次回公演を前にして、トレーニングへの意識を改めておかなければいけません。

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団員に共通しているのは何と言っても体幹のトレーニングです。腹筋や背筋が弱っていては腹式呼吸で発声することはできませんし、大腿四頭筋やハムストリングが弱っていれば適正な姿勢を保つことができません。体幹を鍛えること、ある程度の筋力を維持することは演ずる上で必要不可欠なことなのです。そう言った必要性に則った簡単なトレーニング方法を学び、日々実践していくことを確認しました。声の出し方に関しても、しっかりと自分の頭の中で自分の声が響くようなイメージを持つこと、ゆったりとした深い呼吸の延長で自然と声を出していくことなど、普段の練習では疎かにされていた基本を振り返りました。常にこういった意識を持ちながら練習していかなければ、どれだけ繰り返して発声練習をやったとしても効果はありません。裏返せば、日々の正しい積み重ねがあらゆる局面において実を結ぶのです。これは演劇に限った話ではないのではないでしょうか。

こうして団員たちは、次の公演の質を上げるため、明日の自分を改善するため、一歩を踏み出しました。すでに第18回公演をにらんだ戦いはスタートしているのです。

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3月2日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 02.2017 稽古レポート
第17回公演「TRIGGER」も無事に終了し、劇団員たちにとっては安堵感、達成感、喪失感などが複雑に入り乱れた今日この頃です。この日の活動は午前の制作部がお休み。午後の稽古時間に公演を録画した動画を鑑賞しました。さながら打ち上げの第2ラウンドといったところでしょうか。

今回はプロジェクターを使用して壁面に大きく映像を映し出して鑑賞することにしました。いただいた差し入れの一部を食べながら、お茶も飲めるようなスタイルにもしようということで、買い物、会場設営、プロジェクターのレンタル、スピーカーの設置など、手分けをして準備を進めました。こういった準備の動きの積極性や正確性は、普段の稽古や公演の経験が反映されているようで、とてもスムーズなものでした。次第に会場の準備が進んでくると「本格的な上映会ですね」「ここで見るのか…。楽しみですね!」と、団員たちの期待も高まりました。

こうして始まった鑑賞会。稽古中はもちろん公演中も、自分の演技を客観的に見る機会がほとんどない役者たちにとっては、この日はひとりの観客として、あるいは評論家として自分の演技に向き合う、楽しみでもあり怖くもある時間です。今回鑑賞した26日(日)17時からの回は、どの役者もセリフを「噛む(どもる、正確に言えない)」ことが多かった、通称「へとへと回」でしたので、内輪だからこそさらに笑えるポイントが多数収録されていました。もちろん、失敗を笑って済ませてよかったねで終わるのではなく、そこをどうやって改善していくか、個々が自分の課題を肝に銘じ、今からすぐに対策を講じていかなければいけません。その点は全員ぬかりなく、鑑賞中は笑い声が絶えませんでしたが、終了後の振り返りでは真剣な表情でそれぞれの課題を口にしていました。

鉄は熱いうちに打てという格言がありますが、こうして自分の至らなさを目の当たりにした瞬間には「次こそはやってやろう」「絶対改善するぞ」「意識改革だ」という思いが高まります。誰もが次回公演までに己を改めようと宣言します。その宣言が成功に結びつくかどうかは、そこですぐに行動を起こし、行動を持続させることができるかどうかにかかっています。また明日から、来週から、来月からと先延ばしにしていては、思いの強さはどんどん醒めていき、行動がおろそかになり、目標の達成も困難になってしまうものです。団員たちが本日の鑑賞会で得た教訓をどれだけ重要なこととして把握し、まさに今日からの行動に結び付けられるか?すでに次回公演へ向けてのトリガーは引かれているのです。

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