8月最後の31日。外は雨も降り、かなり涼しくなった一日でしたが、
てあとるみのりが活動するフロア内は熱気のような空気に満ちていて、暖かかったです。冷房を使用してもなかなか空気が冷えない感じでした。人間が発するエネルギーの凄まじさを実感です。
木場公園で開催される
アースキャラバン2017東京まであと10日ですので、このような空気になるのも当然のことでしょう。
午前中の制作部では
アースキャラバンで販売予定のグッズ作りの続きと、同じく
アースキャラバンで披露する予定の「
ジョッピージャー」の衣装作りを行いました。プラ板をベースにしたグッズ作りは順調に進行し、予定数量の製造を終えることができました。次週は少し増産する予定です。
アースキャラバン限定のデザインも数点製造されているので、会場においでいただける方は是非ご注目ください。川口和恵が手掛ける「K&Kブランド」の巾着も新しい編み方を導入して着々と製造進行中です。グッズは物販ブースで9月10日(日)10時ごろから17時まで販売いたします。イベントへの入場は無料です!
アースキャラバンにおける特別公演の詳細は→
こちら
衣装作りも順調に進行しています。今回は特に予算を組んでいないので、既存のもののアレンジや、かなり安価なものを購入して利用するのが主流になっています。
ジョッピージャーの魅力をうまく伝えるために、かつ凝りすぎない程度のワンポイント装飾を中心に準備を進めています。
午後の稽古では、先日終演した第18回公演「
ボーダーライン」の会場でお客様にご記入いただいたアンケートの自由記述をまとめたものを団員に配布しました。演技や演出、脚本などだけではなく、劇場設備そのものなど、公演のいろいろな部分に率直なご意見が多数寄せられており、団員たちは興味深く、なおかつありがたさを感じながら資料に目を通していました。ただ「よかったね」で終わるのではなく、この実績を次の公演につなげていくために有益に受け止めていく必要があります。せっかくいただいたお客様のお声を無駄には致しません。
その後、ウォームアップを挟んで、「ウサギ戦隊
ジョッピージャー」の稽古に入りました。この日は途中から学生の参加者も合流し、出演者が全員揃いました。当日はそれほど広い演技スペースがないことが予想されており、出演者全員がそろっただけで、どう動くか、どこに立つかをよく考えなければいけない状況になりました。これにお客様の動きも入ってくるので、短くコメディ色の濃い芝居でありながらも、これまでとは一味違う客観的な配慮が求められそうです。稽古でも誰が今動くのか、どこでどんな動きを行うか、逆に完全に後方で待機すべきなのかなどの細かい確認が行われました。


会場を巻き込んで行う予定のダンスシーンの練習も実施しました。今回は単調な振り付けの繰り返しですが、曲の速度がだんだん速くなっていくという仕組みです。繰り返して練習するとかなりの運動量になり、午前中よりも室内の温度が上昇していました。外気温が低かったため、窓には冬のような結露が…。とにかく暑かったです。そのエネルギーの甲斐あってか、ダンスはなかなかの盛り上がりに仕上がりました。

アースキャラバンまで稽古回数は残り1回。それぞれが自分のキャラクターの特徴をより引き出し、活かしていくような準備をして臨まなければいけません。それを目指すにあたって「会場に集まったお客様を楽しくて少し幸せな気分にできるように頑張ろう」と、演出からのメッセージがありました。目的がはっきりとすることで、発揮できる力があります。何のために演じるのか?私たちは常にそんなテーマに向かい合いながら、日々取り組んでいます。
今年も
アースキャラバン2017東京へ参加します!イベントは9月9日(土)10日(日)の2日間、木場公園にて開催されます。てあとるみのりの出店と出演は10日(日)のみとなりますのでご注意ください。
アースキャラバンは日本国内だけではなく、ベツレヘム、エルサレム、カナダといった海外でも開催されている大規模な平和祈念イベントです。人種や宗教などを根拠にした争いや偏見を少しでもなくし、平和な世の中の実現に近付こうという趣旨で開催されているのです。私たちは世界平和などという大それた理念を掲げてはいませんが、障がい者とそれ以外の人が、ひとつの舞台で同じ劇団員として平等に作品創りに関わること、劇団員と社会の間の壁をなくすきっかけを作ることを目指しているという特性に類似するニュアンスがあるため、相互に活動への理解と協力を行っています。
そんな
アースキャラバンへ向けた活動がいよいよ本格化してきました。午前中の制作部では当日販売するグッズの製造と、
アースキャラバン限定のコンセプトグッズ案の最終選考と製造を実施しました。グッズ案に関しては先週挙がったアイディアのいくつかが実際に形になって提示され、「これかわいいですね」「ブローチにしたらいいかも」「全体的に水色だらけになってしまいましたね」などと、より具体的なイメージを抱くことができました。単にデザインの良し悪しや見た目のインパクトだけで判断せず、製造する際のコストにも全員が気を配って意見を出し合っていました。採用された案はデザインに微調整を加え、早速製造にかかっています。

午後の稽古では先週実施したオーディション形式の読み合わせを反映させた上演脚本の配本と決定した配役の発表が行われました。「やっぱりこうなりましたか」「他にないと思ったからね」「このセリフにすべてを込めます」などと、役者たちは素直に役を受け入れ、より良いキャラクターに仕上げようという野心をのぞかせていました。本日は動きを入れながらの読み合わせと、劇中に登場してくるダンスシーンの振り付けを役者同士の話し合いで考えました。

演技に関しては予想されるパフォーマンスエリアの広さを考慮し、「そこで中央に残ってしまうと後の人が演じる場所がなくなる」「ヒーローショーの動画を見て動きを研究しないと」「お客様の動きにも気を配ってフォローして差し上げないといけない」と、立ち位置、待機位置の調整までイメージしながら稽古しました。実際のパフォーマンスエリアを会場で見てみないとすべての条件がわかりませんので、このあたりの調整はある程度臨機応変にアレンジできるように心掛けています。

こうして本格的に稽古が始まった
アースキャラバン公演。気になる作品のタイトルは「ウサギ戦隊ジョッピージャー」です。お察しの通り、正義の戦隊ヒーローものをモチーフにした15分程度の短編コメディです。会場全体を少しでも巻き込めるような展開を多数用意しておりますので、ぜひとも会場に足をお運びください。物販ではここでしか買えないコンセプトグッズも販売いたします。9月10日(日)の
アースキャラバン2017東京をお楽しみに!!
いわゆる夏休みを挟みましたが、木曜日の活動には影響がありませんでした。いつものように1週間後に活動が行われています。制作部では9月のイベント「
アースキャラバン2017東京」で販売予定のグッズ案についての検討、稽古では同イベントで披露する予定の寸劇のオーディションを実施しています。
午前の制作部は新たに参加の希望を出してくれた学生も数名加わって、大変にぎやかな雰囲気の中で真剣な話し合いが行われました。話し合った内容は「
アースキャラバン」のイベントで販売予定のグッズ案です。今のところ定番のジョッピーストラップ、K&K手芸品は確定していますが、何か「
アースキャラバン」らしいグッズも投入したいということで、それらしいデザインを全員で検討しました。「地球」「平和」「人類」「ジョッピー」などをキーワードに「とりあえずみんなで描いてみよう」という流れから、全員でラフデザインを描いてみました。まだ公開はできませんが、いくつかの案を来週までに実際にプラ板で試作することになりました。
そして迎えた午後の稽古。イベント用の新作脚本の試作版の読み合わせを実施しました。この試作版は配役、構成を強く意識しないでさらりと書かれたもので、そのものを実施のイベントでも披露することはありません。それでも、実際に読み合わせてみると、この段階でも「この役はこの人で確定でしょう」「この人にこの役はありえないと思う!」と、いくつかの役どころに関しては行く末が見えてきました。そして役を変えながらセッションを繰り返すうちに、どの役者も動きや雰囲気の表現が豊かになっていきました。短いシナリオではありましたが、演じ終えると「暑い!」「なんだかすごく疲れた」「まだこれしか時間が経ってないの?」と役者たちは手応えを感じていました。




最終的にどのような物語になるのか?SNSでチラッとタイトルのようなものがつぶやかれた通り、ジョッピーが深く関連しているようなのですが…。次週にはもう少し詳しく情報をお伝えできるはずです。合わせて「
アースキャラバン」の日程や内容の詳細も告知できるはずです(間もなく打ち合わせ会議があります)。ご期待ください!
第18回公演「ボーダーライン」も終了し、公演の収支も確定。いよいよひと段落という雰囲気です。本日は午前中は活動をお休みし、午後から制作部の振り返りと、公演の動画鑑賞を行いました。公演の際に頂いた差し入れのお菓子やドリンクを口にしながら、和やかな空気の中での進行となりました。

制作部の振り返りの中では「グッズが完売してよかった」という感想が目立ちました。その一方で「もっと数量を用意すればよかった」「製造のスケジュールが失速する部分があった」といった反省点も挙がっていました。グッズそのものの品質向上は当たり前のことであり、ひとりひとりが今までできなかったことを覚え、できていたことはさらに高いレベルで実施できるように成長しなければいけません。かつてのように、自分から何をするでもなくただ指示を座って待っているだけでは、制作部の一員としての活躍が難しくなってきています。これも個々の成長と制作部の進化の賜物でしょう。とは言え、グッズの売れ行きというものは舞台そのものの出来栄えにも左右されます。お互いによりいいモノを生み出し、相乗効果で品質と成果の向上を目指そうと、役者を兼ねている制作部の団員同士で誓い合いました。
制作部の振り返りに続いて収支報告が行われました。最終的には赤字にならなかったので一安心です。しかし、チケットの販売は目標に到達せず「一人あたりあと2~3枚だけでも余計に売れば目標突破だったのに…」という悔しさが残りました。手作りグッズは完売したということでほぼ予算通りの収支。大きかったのは自腹グッズシリーズのTシャツ販売が好調だったことです。この数字が収入を押し上げてくれていました。たくさんのご購入に感謝です。支出は全般的に節約した会計のおかげで予算を下回る支出。これらの要素が相まって公演収支は黒字となっています。

数字の話の後は、いよいよ団員たちのお楽しみ、公演動画の鑑賞です。もちろん今回の公演の様子を客観的に見るのは初めてのこと。団員たちは自分の演技がどう見えていたのか?できていたと思ったことが本当にできていたのかをセルフジャッジすることになります。

細かいセリフのミスや動きがおかしなところ、千穐楽以外のステージでは上手く行っていたことなど、鑑賞している中で多くの気付きがありました。他人の演技について素直に面白いと感じたり、上手いと感心したり、頑張っているなと感銘を受けることもありました。すべては自分自身が次の舞台に上がるため、今作の自分を超えるための、ひとつのボーダーラインになります。
「楽しい時間は続かないのだ!」とは今作でキツネが終盤に発するセリフです。舞台もまた、ひと時の妖術のようなもので、一晩明ければただの葉っぱのように、跡形もなくなってしまうものです。そこで共有した楽しさ、興奮、感動などが、思い出として心に残るだけです。そして、その楽しい時間を過ごすにあたっては、たくさんの苦しい時間を過ごさなければならないのです。今までよりもっと苦しめば、今までよりもっと楽しい時間が待っています。今回成し遂げられなかったと痛感したそれぞれの「あと少し」を成し遂げるため、てあとるみのりは改めて動き出します!

ご来場ありがとうございました!お陰様で第18回公演「
ボーダーライン」は無事に全日程を終了いたしました。グッズがほぼ完売となりました反響もさることながら、作品の内容も過去最高レベルに到達した印象がありました。これも客席の皆様のお力添えがあってのことです。皆様のご支援に心より感謝申し上げます!






次回第19回公演は2018年3月9日(金)~11日(日)、北池袋 新生館シアターで上演予定です!本年9月には木場公園で開催されます「
アースキャラバン2017東京」への参加も控えています。いずれの詳細は徐々にブログ、SNSで公開してまいります。引き続きてあとるみのりをよろしくお願いいたします!!