どうも。何とか6月中にチケット販売を達成できたことで一安心しつつも、完売を達成できるかに不安を募らせるSugiです。皆さんよろしくお願いします。
と、いうことで、本日の制作部の様子を中心にお届けします。この日は出来上がったチラシの確認とチケットの切り出し、宣伝素材の切り出しを行っています。多くの団員が関わっていたのが宣伝素材の切り出し。1シートに10枚分の宣伝素材が印刷されたシートから、一つひとつ切り離していきます。台紙にミシン目が入っているので、刃物を使うことなく手作業で進めることができます。よほどのことがない限り失敗しません。

実際には、何枚か縁が破けてしまっている物がありました…。そんなに慌てなくてもいいのにと思いつつ、チケットの切り出し作業に目を向けると…

「だからカッターの方がいいと思ったんです!」
「切ってしまったんだから仕方ないじゃないの!」
…などという喧嘩は起こっていません。
チケットの切り出しも機械で一気にやってしまうわけではなく、1枚1枚手作業です。こちらは台紙にミシン目がなく、カッター、はさみ等の刃物で切り出していきます。しかも、今回のチケットは縁なし仕様。余裕を持ってカットしても、深入りしすぎても商品にならない…そう、チケットですから1枚当たり今回は1,500円の価値があるわけですから、緊張感はうなぎのぼり。「力ではなく心を込めろ」を合言葉にして、慎重に作業していきます。

少しずつ進めていく作業は夜のT.M.Evolutionの時間にも。どうやらこの作業は得意な人と苦手な人がいるようで…。何度も悲鳴と安どの声があがっていました。デザインだけではなく、団員のすべての力が加わった完成品。皆様もぜひお手にとってその実感をご堪能ください!1枚1,500円です!
午後の稽古ではメインキャストの配役発表という一大イベントがありました。もちろんすべての役者が希望の役を獲得できるとは限りません。それでも目指しているものは共通です。誰がどんな役を演じようが「いい舞台を創る」という目標に変わりはないのです。そのことを確認して、役者たちは心機一転。それぞれがさらに高い動機付けを持ちながら稽古に臨んでいました。

ウォーミングアップ風景。

休憩時間にもセリフや動きの打合せ。
次の一大イベントは8月1日脚本を手放して稽古する、です。ただし、完璧な記憶を期待しているわけではありません。脚本とどう向き合い、物語をどれだけ吸収してきたか。要は咀嚼を十分にすることで栄養として体に染み込んでいるかということです。早食いでは体によくありませんから。
どうも。FIFAコンフェデレーションズカップ予選の第2戦前夜、スコア予想したり、早起きして見るか、出勤時間ぎりぎりまで見ようとか盛り上がっておきながら、当日は通常通りのルーチンで出勤し、職場で接続したインターネットのTOPニュースで試合結果を知り、試合があったことを思いだした現実に、これが日常に忙殺されるということなのだなと強い実感を抱いたSugiです。
6月も終わりが近付いてきたため、そろそろすべき準備を終わらせていかなければいけないという焦りが浸透し始めています。そんな稽古の様子を、偽情報満載でお届けします。

今日の稽古は伝統遊戯「だるまさんがころんだ」からスタートです。
一瞬の判断と体幹の強さが勝負を決めるので、いい訓練になります。

コーチから細かい戦術・教養の指導があります。
まずは「
だるまさんがころんだ」と「
レッドライト・グリーンライト」の違いから。

そして基本になる静止状態を繰り返し訓練します。
あえて動作途中に制止するのが上級者とのことです。

達人レベルになると地面に伏せるようになります。
これなら鬼の視界からも消えやすく、効果は絶大です。

鬼が疲れてきて椅子に座り始めると難易度が上がります。
振り向く際の0.22秒がカットされる超クイックモーションです。
さて、こんな雰囲気の稽古でしたが、大きなドラマもありました。次週にはメインキャストの配役を決定するという直前段階。最終的な希望を確認すると、第一希望が重なっている役者がいることと、メインキャストの数以上に希望者がいることが明らかになりました。脚本創作時から団員の動向を予測・計算して準備を進めてきましたので、この程度の出来事にも対処できるのではないかと思われるかもしれません。前者こそ想定内でしたが、後者の現象は想定外でした。今回の公演においてはメインキャストにダブルキャスト策は使用しないと明言しておりましたので、1名の役者が希望の役はおろか、希望のカテゴリからも外れるという現実が訪れたのです。
決断は私が下す!ということで、この一件は演出家として預からせてもらいました。胃が痛む爆弾のような案件です。もちろん、どんな役もこの物語の構成要素として重要な物なので、メイン役でなくなっても共に作品作りに全力で携わってもらえると信じていなければ下せない決断です。
団員が帰路についた数分後、私は決断の岐路に立ち、己の中ですぐに答えを出しました。明確な流儀に則って。それでも引き金を引く役割を担うというのは非情かつ非常なものです。「Mission」の夜明け前のように…。
その30分後に、その決断に同調したような外的要因も発生。さじではなくさいは投げられました。該当する役者たちは気が気でないかもしれませんが、発表は来週の稽古です。気を確かに持ち続けてください。言い換えれば、もう決まっているのでご安心を。
制作部で検討中の宣伝美術素材に関しても、リミットラインが接近しているため、ひとつの決断を下しています。というより、こちらは本来の私が担う役割ではないはずなのですが、団員の人任せ体質がもたらした事後処理のようなものです。だとしても、非情かつ非常な決断を宣言するのは私の役割ですから。泥をかぶりましょう。そのすべてが、より良い舞台と集団を生み出すためです。だるまさんが転んだのように、それは突然やってくる。
では、日付が変わる前に飛び立ちます。来週までに涙を溜めるか枯らしておくか迷いながら。
どうも。夜帰宅した際にウォークマンの再生を止め忘れ、翌朝装備した瞬間に曲が流れていることに驚愕し、なおかつすでに電池が切れる直前である現実に落胆するとともに、もっとエコに努めなければという強迫的正義感に帰結したSugiです。
本日は6月13日。つまり、10月13日(日)の千秋楽まで、あと4か月。4か月経てばこの公演も終了してしまうわけです。このように節目に直面すると、焦りの様な、やる気の様な、とにかくやるぞという気分になります。残念ながら案外長続きしない不確かな気分的な動機ですけれど。だからイベント前のカウントダウンカレンダーは有効なのですね。たびたび節目感を得られるので、つぎはぎながら動機と関心が継続するので。
午前中の制作部では、今月中に販売を開始する予定のチケットとも関連が深い、チラシ案の検討が続いています。これまでの話し合いで出た意見を基に、宣伝美術担当者から複数の案が提出されていますので、今回も協議は円滑に行われていました。もちろん妥協はしません。「そもそもこの物語のイメージは…」「この変化が何を表しているのか…」「これもいいとは思うけれど、じゃあどこがいいのかって言われるとね~」など、単に見た目のインパクトだけにとどまらない、舞台とお客様を最初につなぐツールとしての重要性を肝に銘じた話し合いが行われていました。この出来栄えひとつでチケットの売れ方、宣伝効果が変わってきますからね。

アイディアを掲示して検証中!
午後は稽古を実施しています。今週は中盤の肝になるシーンを何度か練習しています。まだ配役が正式に決まっていない段階ですので、演技に対する演出は全体のイメージ的なのですが、それでもその言葉の意味、メッセージの裏側をしっかりと解釈して、次の演技につなげてくる役者たちが多かったです。公演を重ねる中での成長が確認できました。それ故に油断する面も垣間見えたのですけれど。石にかじりついてでも、やりたいことはやり通さなければいけません。それは根性、義理人情の世界ではなく、人間が生きる上で最も基本的な本能。純粋な欲求、生への執着ですから。

「申し上げます!」とやってくる伝令たち。
その傍らでは女スパイが洗濯物を干していました。
実は竿に干されたパンツの色の配列が暗号だったのです。
千秋楽の4か月前ということは、残りの稽古回数は15回ほど。長いようで短い時間です。稽古とは準備をしてきた上で成立する時間と空間の共有です。有効に使って煮詰めていきたいものです。まだ15回もあるから…と油断しているような団員とは同じ舞台に立つつもりはありません。そんななれあいの集団にいい作品が生み出せるはずはありません。せいぜい手を取り合って互いの足を引っ張り合うがいいでしょう。
そんな思いを参加者全員で共有した後、舞台はT.M.Evolutionへ。

それではまた来週。
差し入れでのど飴をたくさんいただきました。感謝です!
どうも。まだクローゼットの中身を入れ替えていないので、着るものが暑くて困っているのに、梅雨入りしていることを信じていつか涼し雨が続くことに備え、クローゼットはそのままのSugiです。
それでは早速、先日行われた稽古の様子をお届けしましょう。この日の稽古は脚本を読むのではなく、ちょっといつもと違った練習を行いました。その準備として、あるVTRを資料映像として全員で鑑賞。要するに、これから取り組むチャレンジのイメージ作りと共有です。
「すごい…」
「かっこいい…」
「これをやるのか…」
鑑賞後の主に役者たちは相当のダメージを受けていました。あまりにも次元の違った世界への挑戦をしようとしていることに、初めて向き合ったような重々しい雰囲気です。本当にこんなことができるのか?どうやって表現すればいいのか?そんな心の声が読み取れました。しかし、同時にワクワクするような、心が自然と動くような反応も見受けられました。一瞬だけ打ちのめされたものの、むしろ立ちはだかる壁に挑んでやろうという心意気です。
いつかは超えられると信じるなら、今すぐ動き出すことです。イメージを振り返りながら、何回か練習してみました。手探り状態から始まりましたが、繰り返すうちに何となく表現されてきたようです。もちろん、今回が最初の練習なのでまだまだ完成までは程遠い出来映えです。それでも、第一歩を今日踏み出せたことは、今後の進化につながってくるはずです。もっとも、その後の各自が行う努力次第ですけれど…。
では、そんな特別な練習の様子を画像で紹介しましょう。

カンフーの使い手リーが屋敷に乗り込むと、
ネコにゃん拳法の使い手・里中大和が現れました。
早速臨戦態勢のリーは奥義の武州ウドン拳の構えをとります。
その背後では姉の明子が心配そうに見守っています。

と、思ったら、明子の暗殺用水鉄砲が放たれます。
「姉さん!まさか…この俺が…!」
「これであたしは黒蛇団の幹部よ。ほほほ!」
不意を突かれたリーは瀕死の重傷を負ってしまうのでした。

宿敵リーを倒したことで黒蛇団は大騒ぎ。
しかし、騒ぎに刺激されたクマのガジマルが暴走。
「うをを~!」と両手を挙げて暴れ始めるのでした。。。
このように紹介すると、カンフーアクションに挑むのか、殺陣を演じるのかと読み取れますが、残念ながら違います。今回も紹介文はネタバレ防止機能によるアレンジを受けたものです。あしからず。しかし、第3回公演の「チイサナソラ」をご存知の方でしたら、すぐにあのシーンの練習かと察しが付くとかと。
では、暑さに負けずに来週も稽古しましょう。