6月最終日の30日。この日は月末だからというわけではないのでしょうが少々賑やかな活動でした。
午前中の制作部は賑やかというよりここ数週続いている安定路線でした。それぞれが真剣に自分の作業に取り組み、ほとんど無駄話もなく進行しています。「みのり文化祭」の周知チラシデザインも、先週から修正が加えられて完成しています。「これで宣伝ができるぞ」と、制作部の面々は意気揚々でした。

午後の稽古はかなり賑やかでした。月末にハートランドみのりで開催されるオンライングループ「月末オンライン」とのコラボ企画だったからです。内容はオンラインで参加している人に、てあとるみのりの面々が昔話や有名な童話をジェスチャーで演じ、それが何の話か当ててもらうクイズでした。演じる側にもこたえる側にも難しく、それでいて離れていても成立する催しです。挑み甲斐があります。

まずはチーム分け。これがなかなか重要です。ランダムに決めていったつもりが、意外と収まるところに収まった感じもしました。中には似たようなデザインの服を着た者同士が組むという奇跡的展開もありました。そして、みんなが知っている有名な物語をどんどん挙げ、本番はその中からランダムに出題されるという仕組みになりました。いくら良く知っている物語でも言葉なしで表現しなければいけませんので、本番までのチームごとの前打ち合わせが重要です。どのシーンをどのように表現するのか?二人の役割分担をどうするのか?そもそもこんな話で正しかったか?などなど、それぞれが検討していました。

そしてオンライン参加者と中継をつないでの本番。各チームがどれだけ正解してもらえるかのポイント制で勝負しました。どの物語がお題になるのかによって多少は難易度に差があったかもしれませんが(演者にとっても解答者にとっても)、すぐわかってしまうよりも「え?これはなんだ?」「わかんない!」とややこしくなる方が盛り上がった印象があります。最終的には僅差で勝利チームが誕生しましたが、どのチームもポイント獲得ができ、時に意外なほど素晴らしい演技で明快な正解を引き出した人がいたりと、存分に楽しい時間になりました。もちろん、何をどう表現するかという演技の勉強にもなったはずです。形はオンラインであれ、人の前で発表するということは、それぞれの思い入れも強くなるようでした。
「萬劇場で短編集」のアーカイブ配信も19日(日)で終了しました。ご視聴いただきました皆様には感謝の念が尽きません。こうして完全に「エールの鉄人」が終演となりました6月23日(木)は午前・午後共に通常の活動が行われました。早速その様子を紹介していきましょう。

10時から12時の制作部では展示即売会を目指したグッズ作りを続けると共に、その即売会に関する告知チラシの第一弾デザインの検討が行われました。なおこの即売会、てあとるみのり制作部が主催する「みのり文化祭」として開催されることが決定しました。制作部が製造したグッズの展示販売だけではなく、活動拠点のハートランドみのりで活動する他のグループも展示や体験コーナーを設け、ハートランドみのりを詳しく知らない方にその魅力や活動内容を知ってもらおうというオープンなイベントなのです。本日提案されたチラシ案は「お祭りっぽくていい!」「背景の提灯がいい」などと大好評。細かい文字の修正があるだけでOKが出ました。近日中には告知できそうです。ちなみに、この「みのり文化祭」は2022年9月14日(水)14時~20時にかけて、ハートランドみのりにて開催予定です。
13時から16時の稽古時間は、まず短編集の配信終了、第26回公演について決まったことなどの申し送りから始まり、その後は入念にストレッチを行って、先週予定していた通りダンスの練習を行いました。今回取り組んだのは第18回公演「ボーダーライン」で踊った「メギツネ」ダンスです。

何名かは当時、実際に舞台で踊った経験者です。そこでその団員の記憶と過去の動画を頼りに振り付けを再現、初挑戦の団員と共に反復練習を行い、最後は発表するという流れで挑戦しました。実際に動いてみると「意外と覚えてるな」という部分と同時に「あれ?ここの手ってどっち向き?」「顔は手を見るんじゃなかったっけ?」などとよくわからない点がいくつも出てきました。経験者はそのように過去の記憶と比較しながら再構築することが出来ましたが、初挑戦の団員には目の前で経験者が躍る振付が全てです。一生懸命後を追いかけて、少しずつ流れを自分の物にしていきました。ただ、経験者が当たり前のように行っている動作も初挑戦者には「どうなってるのかわかりません」という世界。気になる振付はひとつひとつ振り返って確認しながら進めました。

「暑い!」「もっと声を出そう」「楽しそうに踊ろう」「体を動かすと元気になるね」などと踊るたびに様々な声が飛び交いつつ、最後はある程度まとまったダンスに仕上がりました。もちろん細かい技術面がすぐに身につくはずはないので、そういったばらつきはたくさんありました。しかし、基本的な振り付けのコンセプトや、右、左、などの連動した動きはしっかりとできていました。もともと会場も巻き込みたいという狙いでシンプルな振り付けではありましたが、短時間でよくまとまったものだと感心しました。年齢的に60歳代、70歳代の団員も楽しんで体を動かしていたのが印象的でした。あとは明日以降、筋肉痛に悩まされる団員が少ないことを祈るばかりです。
「萬劇場で短編集」のアーカイブ配信終了まであと3日となった、6月16日(木)の活動の様子をお届けします。なお、アーカイブ配信ご視聴をご希望の方は→
こちらからどうぞ(有料)!10時から12時の制作部では、グッズの展示販売イベントへ向けて製品の製造と告知チラシのデザイン確認が行われました。製品の製造では、これまで技術の向上を図ってきた手芸系のアイテムのデザインが決定し、いよいよ販売する前提での作業に入りました。チラシデザインは担当者がそれぞれ複数の案を持ち寄り「この感じいいね!」「フォントはまだ仮です」「これが第一弾に向いている気がします」などの意見交換を経て、さらにブラッシュアップしてくるデザインも絞り込むことが出来ました。販売機会の目標が具体的に定まってきたおかげで、制作部も一段階ギアが上がった感じです。

13時から16時の稽古時間は、先週リクエストのあった過去の公演映像鑑賞を行いました。今回はまず要望が多かった第7回公演「ミンナ_シッテル」の映像を鑑賞しました。2012年、今から10年前の作品ということもあり、出演者の雰囲気も今より10年若々しく、役者が登場してくるたびに笑いや「若い!」「細い!」「かわいい!」「変わってない!」などの歓声が上がりました。また、出演者自身は「感情の起伏の表現が下手だった」「不安定な演技だった」「動きがただ動いているだけという感じがした」などと、しっかりと振り返っていました。反省点や今思うと恥ずかしい点も目立っていたようですが、それはそれで当時より成長できている証です。余談にはなりますが、物語の内容について「10年前にこの内容はすごい。今でも十分通用する題材だ」という声が多く聞かれました。この点は脚本を書いた本人も「名台詞だらけだ」と感嘆していました。
この日はさらにもう一本、旗揚げ公演「ここから始まる物語(ストーリー)」も視聴しました。この作品は川越市の福祉団体のイベントに招かれての上演でした。とにかくほとんどの出演者が初舞台ということで、映像からも緊張している様子がかなりわかりやすく伝わってきていました。セリフの読み方、表現の仕方など、緊張のせいではなく、経験や技術が足りないが故の稚拙さも多く確認できました。「ここから始まって今があるのか…」「設立から(次の4月で)15年になるの?」など、懐かしさと同時に時の流れとその中で得られた成長を実感できました。

思い出に浸りつつ、次週の活動について希望を募ったところ「映像で過去から少しは成長していることが分かったので、何かやりたいです」という意見が多く、その中でも「体がどのぐらい動けるのか確認したい」という要望があり、過去公演で踊ったダンスをもう一度踊ってみることになりました。「あの頃はできたけど、今できるかな…?」という不安の声が聞こえましたが、果たしてどうなりますやら。ご期待ください。
萬劇場で短編集「エールの鉄人」のアーカイブ配信は6月19日までです!
ご視聴は→こちらから…と、いうわけで、梅雨らしい空模様が続く6月上旬。9日(木)の活動の様子をお届けします。
10時からの制作部は、製造中のグッズ販売を行う機会に関する話し合いが行われました。先週は販売する物の内容、大まかなイベントスタイルについて共有できましたので、本日はより具体的に開催日程、イベント名、内容の詳細、宣伝方法などが検討されました。制作部としてはこれまでにない主体的な仕掛けが求められるイベントになりそうで、話し合いは難航するかと思いきや、逆に様々な案が飛び交う活発なものになりました。もちろん、自分たちがやりたいことをやるだけではなく、運営団体の理念やビジョンを加味した発想になっており、日ごろの活動から培われた目的意識や戦略的意図の概念が存分に生かされている印象でした。

話し合が終わってから12時までの40分間は、継続してグッズ作りを行いました。取り組んでいる商品についてなかなかいい仕上がりに到達しない団員は、一時期自信を失っていましたが、「もっと練習すればできるようになるかもしれない。途中で無理だと投げ出してしまったら次につながらない」と悟りを開いたようで、わからないところを質問しながら作業を続けていました。

昼休みを挟んで13時からの稽古時間は、先日公演部門が終了した「萬劇場で短編集」の動画を鑑賞しました。ただ楽しく振り返ることが目的ではなく、個人として、団体として、何ができて何が足りなかったのかを客観的に理解するための時間です。少々リラックスムードでありながらも、どの作品に対しても盛り上がったシーンでは感嘆の声が漏れたり、笑いが起こったり、拍手が起こっていました。
動画を見終わってからの振り返りでは「4つの作品ともそれぞれ異なるカラーがあった」「どの作品からも様々な元気が伝わってきた」「表情の見せ方が上手いなぁと思い、とても勉強になった」「(自分自身は)もっとどうにかなったんじゃないかな」「もっとカメラでどう写されているかを意識すればよかった」などの声がそれぞれから挙がっていました。なお、どの作品が一番面白かったか、元気になれたかという質問には、団員によって意見が見事に別れました。共通していたのは「どの作品からも元気をもらえた」ことと、「でも、一番自然に胸に来たのは、てあとるみのりだった」ことでした。そうそうたる演目が並ぶ中で堂々と自画自賛できたのは、これまでになかったことです。これは劇団員にとっても大きな自信になることでしょう。
とは言え、それぞれに反省点はたくさんあります。その反省を一時のノスタルジーで終わらせないためには、すぐに意識して行動に反映させることです。反省しただけでは何も変わりません。公演直前になってから意識しても手遅れです。自分を変えるチャンスは今なのです。