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10月29日の「2025」です。

Posted by theatreminori on 29.2015 稽古レポート 0 comments
公演まであと2週間です。ここに来て団員たちの合言葉は「もうすぐだ~」と、もうひとつ「チケットが~」です。「2025」のチケットはまだまだ在庫も多数取り揃えておりますので、ご都合のよろしい方は是非北池袋 新生館シアターまでおいでください。チケットのご予約方法、公演の情報詳細は以下の特設ページからご確認可能です!
第15回公演「2025」特設ページ

29日(木)午前の制作部はいくつかの作業に分かれての活動でした。グッズの仕上げ、衣装の整理、衣装の製造、小道具の作成、不足品の買い物など、参加者は少なかったですが、それぞれの役割をこなしています。中でも午後の通し稽古に向けての衣装整理は入念に行っており、すぐに役者個々に衣装の一式を渡せるよう、袋に分けてスタンバイさせています。



そして午後。いよいよ本番前最後の通し稽古です。開始時刻へ向けて役者たちはそれぞれの準備に入り、集中力を高めていました。通し稽古は14時開始。いつものウォーミングアップの時間も衣装に着替える人、小道具を準備している人、セリフの確認をしている人など、様々な時間の使い方がなされていました。もちろんアップ用のBGMは流れていますので、しっかり発声練習と早口言葉の練習を行う役者もいました。

そして幕を開けた通し稽古。先週は頭で考えたイメージが自己主張されすぎてしまい、役者同士の会話、つながりが希薄でした。しかし、今週はそこを克服するための準備をそれぞれが行ってきた成果が明確に表れていました。しっかりと相手の言動を受けて、感じたことをキャラクターの感情に重ねあわせて返すという演技の基本が随所に垣間見えるようになりました。

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揃っている衣装を着用して臨んでいることも、役へのシンクロの度合いを高める一因だったのかもしれません。見た目が変われば相手の反応も変わります。その変化を感じ取ることが出来れば、そこから今までにない新しい感情が芽生えるものです。脚本を読んでいるだけでは気付かなかった、本当のキャラクターの思いに巡り合うこともできます。

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いい感触が得られた反面、次回の稽古や本番のステージまでにどのような準備をするかが難しくなったとも言えます。今できたからと言って本番が上手く行くとは限らないからです。調子に乗ってより良くしようと試みることは悪いことではありませんが、それが既述した自分だけのパフォーマンスになってしまうリスクがあるのです。おそらく前回の稽古で危機的状況を実感した役者たちは、もう一度初心に立ち返ることで、演技の基本を取り戻すことが出来たのでしょう。肝心なのはその心理状態に自分を持っていくことなのではないでしょうか。

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次週の稽古で本番前の演技の練習は終了します。あとは引き続き各自の課題点を改善する努力を行うことと、演技の基本を常に意識して舞台に立つことしかありません。その準備、全員の取り組みがかみ合えば、流れるようなやり取り、ドラマの構築が可能です。ひとりでもこの意識から逸脱してしまうと、なかなかハーモニーは生まれません。演技とは一人で組み立てられるものではないということですね。

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10月22日の「2025」です。

Posted by theatreminori on 22.2015 稽古レポート 0 comments
午前中の制作部では先週までの作業を引き続き実施しています。順調に進んでいるように見えて、ひそかに間違えている人がいたりしましたが、ひとまずは予定の工程まで終えることができています。本来は次週には全部のグッズが完成予定でしたが、一部の商品に進行の遅れがあることもあり、再来週の11月5日(木)が最終締切日となりました。これに油断することなく作業を進めたいところです。さすがにこのリミットを超過した商品はラインナップに入れることはできませんので。

午後の稽古では次週10月29日(木)に通し稽古を実施することが周知されました。さらに仕込みから本番までの大まかな流れに関しても総監督から説明があり、いよいよあと少しで公演というムードが高まってきました。かといってピリピリ、ぎすぎすし過ぎないのは、これまで何回かの経験があっての落ち着きなのか、あるいはちょっとした油断なのか?答えは次週の通し稽古で明らかになることでしょう。この段階で答えが後者だったら、かなり絶望的なのですが。


細かい表情についても修正が入りました。

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中には自主的にこれまでにない表情を生み出す役者も。

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演出や段取りはついても新鮮さを大切に演じます。

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相手の言葉や態度に心を傾けることが基本です。

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もちろんセリフの意味や必要性の理解も大切です。

何度か稽古を重ねていると、上手く行っている時の状態を維持できなくなる場合もあります。これはより良くしようと深く考えた故の罠でもあります。なぜならば、ひとりがそのような走り方をし始めると周りとの調和が取れなくなります。全員がそこに順応して合わせられればごまかしも利きますが、得てして役者とは、良かった稽古の後ほど個々が己の形だけを深めてきてしまうものです。結局は周りを見れない、感じられない、自分のイメージだけで好きに動いてしまう。そこに芝居全体の中で不整合があっても、それが己の突出した一人芝居によるものだと気付かないので修正できないというスパイラルの誕生です。本日の稽古で改めてその危険性を共有することができました。今一度、演じることの基本、モノマネとの明確な差異を示せるかどうか?かつて、確実に自然体で面白味のあるやり取りをしていた感触を取り戻せるか?次週の通し稽古ではそんな側面にも注目です。

10月15日の「2025」です。

Posted by theatreminori on 16.2015 稽古レポート 0 comments
公演の最終日が11月15日。ということは、ちょうど1か月後は千穐楽なのです。今日はそんな節目の日。制作部も午後の稽古も、夜のT.M.Evolutionでもそんな話題が多く、団員たちは残りの稽古回数を確認して意識を高めていました。ちなみに、本日を含めてあと4回しか活動できません。

午前の制作部では先週から本格的に着手している復刻アイテムのジョッピーブローチ作りを継続しています。手作りグッズといえども少しでもいい品質にするため、全体着色班、細部の着色班、仕上げ・修正班に分かれて、しっかりと作り込んでいます。ぜひ、会場で個性豊かなジョッピーたちを手に取ってみてください。

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グッズ作りと並行して衣装作りも行われています。衣装の素材が手に入り、または手に入る目途が立ったまま進行していなかった衣装も、ここからは時間との戦いです。ペースを上げて縫ったり、切ったり、貼ったりの作業に取り掛かっています。もちろんこの作業は活動日以外にも継続して行う必要があります。毎日が勝負です。

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午後の稽古では、物語の3分の2程度を通して演じてみました。完全な通し稽古ではありませんでしたが、役者たちはかなりの緊張感を持って臨んでいました。残念なことに、先週の稽古まではスムーズに流れていた会話が、この日はちょっとぎくしゃくしていました。もちろん、役者たちもそれは肌で感じていたようで、演じながらなんとかそれを修正しようとして、余計な力が入ったり、意識が役そのものから離れてしまったりという悪循環が発生していました。

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稽古ですから、一度流れを止めてその点を指摘してやり直すこともできます。しかし、常に本番を想定して、このような状況を肌で感じておくことも必要なことです。どんなことが起こってもやり直しがきかないのが本番です。稽古だから許されるという感覚が身に染みついてしまうと、本番でのアクシデントに対処できなくなってしまうからです。また、このような演技のムラをなくすには、より一層の物語への浸透と、役の理解、セリフの必然性の把握が必要であることも再認識できました。これは残りの稽古でのレベルアップに期待が持てる気付きと言えるでしょう。

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そんなわけで、いよいよ公演終了まで1カ月となった第15回公演「2025」。なかなか進んでいないチケットの販売にも力を入れながら、頑張ります!よろしくお願いいたします!

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10月8日の「2025」です。

Posted by theatreminori on 09.2015 稽古レポート 0 comments
先週から今週にかけてフライヤーの折り込みにも出かけ、置きチラシの発送も済ませ、順調に情宣活動が進んでいます。なるべくお金をかけずに、出かけられる範囲は、自らの足で出向いての情宣です。また、以前おいで下さったお客様の中でメールアドレスをご提供くださった方々にはメールでお知らせを発送しています。何件かの反応も頂戴し、我々もうれしさと同時に身の引き締まる思いです。

さて、10月8日の制作部では、手作りグッズの目玉商品、前回即完売してしまったジョッピーブローチの製造が本格化しています。もちろんデザインから製造、仕上げまで、すべて手作りです。団員たちが手分けして、それぞれが可能な作業を行います。てあとるみのりの団員は、それぞれに様々な課題やハンディキャップ(機能的、社会的ともに)を持っています。その中でもできることを真剣に、自分自身の力に挑戦しながら取り組むことが、これまで以上の品質を生み、その人の成長へとフィードバックされます。



そんな成長のプロセスを保持した取り組みは、制作部だけではありません。役者たちが主役になる稽古でも同じです。これまで出来なかった表現やものの考え方、取り組みへの時間と力の注ぎ方。その積み重ねが演技の品質だけではなく、役者自身の人間としての成長につながります。そして、今回の「2025」では、そんな変化が色濃く表れています。明らかにこれまでのグレードと異なっています。この感触をそのまま公演まで育むことができれば、見応えのある作品になるのではないでしょうか。

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先ほど紹介したように、我々は一般の劇団と大きく異なる人間たちによって構成されています。この集団をいかに成長させ、活動を継続させるかには、想像以上に数多くの、そして難解な問題が立ちはだかります。それを力でねじ伏せるのではなく、受け入れて、共にどうすれば前へ進めるかを考えていくことが求められます。もちろん全てを妥協するのではなく、時には厳しく、凄惨な対応を迫られます。だからこそ、ひとりだけが頑張っても、ひとりだけが苦しんでも、何も変わらないのです。全員が同じ方向を向いて、時に立場を入れ替えながら支え合い、押し上げたり、引き上げたりしながら前へ進んで行く。こうして形成されているのがてあとるみのりなのです。ぜひ、その理念の具現化を劇場でご覧いただきたいところです。

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10月1日の「2025」です。

Posted by theatreminori on 02.2015 稽古レポート 0 comments
いよいよ10月です!公演に向けた様々な活動が加速するカウントダウンが始まりました。なんと、活動日がこの日を含めて6日しかありません!こんな状態でまとまるのか?芝居の内容はもちろん、グッズやパンフレットは間に合うのか?いつもこの節目に感じる素朴な疑問が今回も渦巻いています。そして、常に決まって、まとまろうが何だろうが、公演のその日はやってきます。

そんな本日の制作部ではいくつかの動きが並行しています。ひとつはチラシの折り込み。もうひとつはグッズの製造です。二手に分かれてそれぞれの動きを担当しています。経費削減のため、可能な限り足で稼ぐ、手で稼ぐのがわが制作部のモットーです。それぞれ徒歩移動、手作業です。折り込みを快く受けてくださった劇団HT様には感謝です!


北池袋 新生館シアターへ折り込みに向かうチーム。

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グッズ作りに精を出すチーム。

午後の稽古も残り時間を意識したかのように、1回の稽古にかける集中力の高さが顕著でした。とにかく芝居の流れが途切れない、自然に流れていくやり取りが印象的でした。先週脚本を手放してぎくしゃくしていた演技は驚くほどに改善されていました。各自がしっかりと準備をしてきたことがわかります。やっと、セリフを覚える、正確に言うこと以前に、その状況で当たり前の反応を、その人物として表現する領域に達してきました。稽古に参加したすべての役者が大きな手応えを得ていました。あとは、その感触をしっかりと手放さず、さらに高めていく努力を重ねることです。

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何かが起こりそうなワンシーン。

充実した稽古というのは、あっという間に時間が過ぎてしまうものです。そして、役者たちは想像以上に疲労を感じます。これまでと同じ程度の運動量のはずなのに「疲れた」と感じます。それだけ他者になり切り、心の中から感情を生み出す作業を重ねていたということです。この疲れが舞台全体に還元され、質の高い公演として成就すれば、疲労感を超越した達成感が得られます。まだまだ入口程度に過ぎませんが、何名かの役者は確実にその門をくぐろうとしています。今回の「2025」は、これまでのてあとるみのりとは一味違ったインパクトをお届けできるかもしれません。

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リラックスムードですが、これもしっかりとした演技です。

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なぜか彼の後姿が注目されています。

なお、Facebookでは情報公開されております販売予定グッズのラインナップが、実際の進捗とスケジュールの兼ね合いから一部変更になる可能性が出てきました。詳細が決定次第、お知らせいたします。ご了承ください。

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