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9月28日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 28.2017 稽古レポート
今週は活動拠点になっている「ハートランドみのり」が10月末に参加する予定になっている学園祭に向けての動きと連動しての活動が行われています。特に制作部では学園祭で販売する手作りグッズの製造(学生と共同企画)に全面的に協力しています。

午前中は学生と共にひたすらアクセサリー作りです。これまでの制作部では手掛けてこなかったビーズアクセサリー、リリアンブレスレットの生産に取り組んでいます。もちろん初挑戦になる団員も多く「あ、しまった!」「ここから3段目はどうやって編むんですか?」「生まれて初めて編み物に挑戦した」などなど、独り言や質問を交えながら手を動かしていました。日頃の制作部で様々な手作り品を手掛けていた経験があっても、そう簡単には行かないようで、「2時間やったのにこれしかできなかった…」という声も聞かれました。それでも雰囲気は明るいままで「明日の金曜ロードショーはラピュタだよ」「ジブリアニメのキャラに例えると、〇〇さんはトトロだね」「△△さんはポルコでしょ」と、ジブリアニメになぞらえた雑談で盛り上がっていました。学生との共同企画がいい雰囲気で進んでいます。こういった受け入れや交流も、てあとるみのりに活動にふさわしいものです。

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午後の稽古前には、3月の公演を含めた、劇団創設10周年に関連した同行、予定についての新たな情報の内部周知がありました。3月の公演をどのような位置づけで前後の動きに絡めていくのか?それぞれを単独の公演としては考えられない状況になってきました。なかなか具体的な興行展開を決定できずにはいますが、もうすぐ方向性が固まりそうです。

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動機付けも新たに開始された午後の稽古では、先週に引き続き、2月イベントでの上演を想定した短いシナリオで、大舞台仕様の演じ方へのシフトを試みています。長らく小劇場サイズの演じ方、演出に慣れている団員たちにとっては、この作業がなかなか一苦労。声の出し方、立ち方、お互いの距離感など、やり方を変えていかなければいけません。いずれも基本的なことばかりなので、それを意識的に変えていくことほど難しいことはありません。ひとつ一つ状況を確認しながら、個々への課題が授けられました。どこまでクリアできるかは役者たち次第です。

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舞台の品質向上のためダンスの練習も行いました。先週身に付けたはずの8カウントだけの短い振り付けに、さらにもう8カウントの振り付けが追加されました。これで8カウントが2つ。16カウントです。何度も繰り返しての練習となりました。「動きが運動みたいになってしまいます!」「途中ずれてもなぜか最後だけは決まりますね!」「脚をそんなに開かなくても~!」など、鏡を見てお互いの動きを照らし合わせながら時間いっぱいまで練習しています。練習用の振り付けは、これまでの単純なリズムカウントと動きの連動(必ずカウント1やカウント5で動き出し、一定の振り付けを4ないし8カウント継続)だけではなく、カウントの途中で止まったり、カウント7から動いたりという、より柔軟性の高いものでした。少しずつレベルアップしようという意図が感じられます。

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この日のダンス練習では、どんな感情や状況、曲のテーマを表現するのか?それをイメージして踊る必要があることについても解説がありました。そして何よりも重要なのは自信がないまま踊るのではなく、上手い下手ではなく「自分はカッコいい」「今輝いている」と自惚れることである事の説明もありました。表現したい物や表現している自分をどう見られたいかという気持ちひとつで「踊っていて、何か今までと違う感じがしました」「今までより踊りやすいというか、自然に動く感じがしました」といった感想が出ていました。練習の成果が少しずつ実を結び始めているようです。これをどこまで持続・発展させられるか?みっちり練習できるこの期間に、積み上げられるものはしっかりと積み重ねておきたいところです。



9月21日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 21.2017 稽古レポート
夏の暑さの中での公演とアースキャラバン参加も終了し、すっかり秋のムードで落ち着いているてあとるみのりです。とは言え、次の公演やイベントへの参加を想定した準備を忘れているわけではありません。制作部ではイベント販売向けのグッズ案の検討、稽古ではダンスや演技の基本的なレッスンを実施しています。

制作部で検討したグッズ案は、直接てあとるみのりが参加するイベント向けのものではなく、活動の拠点となっている「ハートランドみのり」が参加する、某大学の学園祭向けのものでした。普段の制作部が培ってきた経験と技術を還元して、学園祭の主役たる学生たちと共同でグッズを作って販売しようという趣旨です。この日の話し合いでは学生側からも、制作部側からも次々とアイディが出て、すぐにいくつかのグッズ候補が出揃いました。その中から「来場者は子供、女の子が特に多いです」という学生からの情報を基に採用案を選抜。さらに作業する日の人員割り振りまで決めることができました。活動の後半には原材料を調達する予定のショップへ下見と、早めに買い揃えておいた方がいい商品の確保に出向きました。K&Kブランドを手掛ける大女優は「今から行くの?行きたくねー!暑いよー」と駄々をこねておりましたが、いざ出かけてみるとお店で私物の買い物を始めるほど生き生きとしていました。

午後の稽古では次に控えるイベントに向けての練習が行われました。まずはイベント公演を想定した短い脚本を読み合わせています。しかし、一度演じ終えた後の振り返りでは、演出から「このイベントの趣旨をわかっているのか?」との指摘がありました。このブログの中ではまだ詳細を説明できませんが、稽古では団員たちに細かくイベント参加への経緯と、先週も伝えた通りの状況であることの説明がなされました。

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団員たちはイベントに招待されたこと(招待していただいたこと)に応えられるように、我々が目指しているもの、取り組んでいるコンセプトが正しく伝わるように演じなければいけないという思いをひとつにして、その後の稽古に臨みました。気持ちの変化による演技の変化は実に顕著で、最初の読み合わせと比較して、格段に品質が向上していました。この気持ちの入れ方を常に忘れずに舞台に臨んでいきたいところです。

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後半ではダンスの練習を行っています。今回はわずか8カウントだけ振りを付けて踊りました。たったの8カウントと言えども、手の動き、足の動きを身に付けるのに、団員たちは苦労していました。鏡を見て、お互いにカウントを取り合いながら練習を重ねました。通常のダンス練習はもう少し長めの尺で行いますが、この日は短い振り付けをとにかく繰り返しています。演出が振付師として「後ろの腕も伸ばして」「横ではなく縦を意識して動かして」「サッカーの胸トラップみたいなイメージで」「ギュッとなって、パッとなる感じ」などと、その人がわかりやすいような表現で指導していました。その甲斐あってか、全員が形の上では振り付けを身に着けることができました。しかし、本当のダンスの要素はこれからです。今のところ形を各自が覚えただけで、みんなで踊ってみると腕の角度、動き出しのタイミングなどが揃っていないのです。振り付けだけ覚えてダンスはOKではなく、全体の動きをそろえていくための練習を繰り返すことの重要性が伝えられました。

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演技もダンスも少しずつでも表現の質を上げられるように、団員たちは必死に取り組んでいます。私たちのことを何も知らない人が目にした時にも素直に「すごい」と感じてもらえるように、似た境遇に悩んでいる人に「ああなりたい」と憧れてもらえるように、それぞれが決意を胸に励んでいるのです。


9月14日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 14.2017 稽古レポート
アースキャラバン2017東京も無事に終了し、団員一同はどことなくほっと一息ついている雰囲気もありました。そんな9月14日(木)は床掃除、アースキャラバン振り返り、次の公演までのスケジュール調整、短いシナリオの読み合わせなどを行っています。

まずは午前の制作部。公演後恒例になっている大掃除です。この日は稽古を行っているメインフロアではなく、トイレ、玄関を結ぶ狭いフロア(稽古時は役者が控えていたり演出が座っている場所)を中心に床磨きを実施しました。

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このスペースも衣装や小道具、グッズ作りの際に使用することが多く、てあとるみのりと無関係ではありません。いつも活用させてもらっていることへの感謝と今後も使わせてもらうことへの感謝という二つの感謝の思いを込めて、丁寧に作業を行いました。普段のモップ掛けでは落ち切らなかった汚れも、重曹を溶かした水と雑巾で磨いていくと見違えるように綺麗になります。「床に冷蔵庫が反射している!」と、その成果に作業した団員たちも喜んでいました。その流れでドア、ホワイトボード、ごみ箱も清掃しました。中には「私掃除嫌いなのー」と素直な愚痴を言いながら作業している団員もいましたが、無事に予定の作業を終えることができました。

その後は一息入れつつ、アースキャラバンの振り返りを行いました。満場一致で「楽しかった」「来年も参加したい」という感想が挙がっていました。細かい部分では「フェイスペイントをやってもらえて、寸劇に役立った」「折り紙の先生として呼ばれて良かった」「色々なブースがあって楽しめた」「はちみつジンジャーが美味しかった」「いももちが美味しかった」「から揚げがアツアツでよかった」「フィナーレが時間通りに終わってよかった」「天気が良かった」「ついついいろいろなものを買ってしまう」「遊びに行ったブースの人が私たちの劇を見に来てくれて嬉しかった」「舞台にお客様を招き入れていろいろ質問するところが上手く行った」などなど、多くの思い出が語られました。グッズに関してもアースキャラバン限定デザイン系の商品は完売となり、上々の成果となりました。売り上げの50%はアースキャラバン運営側に寄付しています。

また、3月に控える第19回公演までの流れとして、新たに入ってきた予定の確認と、それを踏まえてどのようなスタンスで臨むのかの共有も行っています。現時点ではいつごろ何をやるのか発表できませんが、3月の公演前にも、てあとるみのりはどこかで何かを行います。「そういう機会が与えられることは本当にありがたいこと」と、全員がしみじみと感じつつ、周囲の期待に応えられるように頑張ろうと決意を新たにしていました。

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午後の稽古の中ではダンスの練習を少々行ってから、普段は脚本読みの練習に使用している短編シナリオを読み合わせる練習を行っています。役にピッタリとはまっている役者もいれば、全く逆の特徴を持っているが故に逆に面白く見えた役者まで混在しており、それが全体として何とも言えない空気を生み出していました。噛み合わないからこそ笑える部分、フィットしているからこそ面白い部分など、意図していようがいまいが、見る者に伝わる感覚の妙を味わうことができました。

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次の公演までにできることは限られていますが、この読み合わせを通して各自が己の課題を再認識して、改善する努力(公演への準備)を積み重ねておく必要があります。次回公演の全貌が明らかになる前から、公演への動きは始まっているのです。

「アースキャラバン2017東京」終了しました!

Posted by theatreminori on 10.2017 公演・チケット情報
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木場公園イベント広場で上演されました新公演「ウサギ戦隊ジョッピージャー」に、多くのお客様にご来場いただきました。誠にありがとうございました!

次回公演は2018年3月9日(金)~11日(日)北池袋 新生館シアターにての上演を予定しております。詳細はおって当ブログ、SNSなどで発信してまいりますので、今後ともてあとるみのりをよろしくお願いいたします!!



9月7日の「ジョッピージャー」です。

Posted by theatreminori on 08.2017 稽古レポート
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イベント「アースキャラバン2017東京」情報は→こちら
新公演「ジョッピージャー」情報は→こちら



いよいよ3日後に「アースキャラバン2017東京」が迫ってきました。9月10日(日)は木場公園のイベント広場で終日グッズ販売を実施します。また、会場内の「お話、ワークショップブース」で15時20分より40分間、てあとるみのりの活動紹介と共に、お客様参加型の寸劇「ウサギ戦隊ジョッピージャー」を上演いたします。この日、この場所でしか見ることのできない限定公演です。イベントは入場無料です。ぜひ木場公園に足をお運びください!

そんなビッグイベント前最後の活動日となったこの日は、制作部も稽古も最後の調整や製造を入念にかつハイペースで行いました。「もう次の日曜日なんですよね」「あっという間ですね」と、団員たちはしみじみと口にしながらも、やるべきことに真剣に向き合っていました。

午前中の制作部では衣装の着色や小道具の製造、物販ブースの装飾品やお客様へのプレゼント準備を中心に行っています。グッズ製造の作業はあとわずかしか残っていませんでしたので、それは一部の担当者に任せて、それ以外の団員は次から次へと細かい作業を行っていました。最近の制作部は作業の細かさが以前よりも増しており、単純に線を引く、カットするといった技能だけでは、関われる工程が少なくなってきました。今までは何となくその場に参加して、言われたことだけお手伝い程度にこなしていた団員は、今まで苦手としていた工程にもチャレンジしてできることを広げていかなければいけなくなりました。「制作部は裏方なので役者より楽」という勘違いが、いよいよ通じなくなってきました。

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午後の稽古は本番のパフォーマンスへ向けて脚本を手放して通し稽古を繰り返しました。配本されてからあっという間に迎える本番です。団員たちは今までよりも圧倒的に早く時間が経過する中で、それぞれが準備をしてきたようです。しかし、この迅速さは未知の領域だったようで、稽古の序盤はセリフが全くと言っていいほど出てこず、土壇場になって不安と焦りばかりが感じられる稽古内容でした。このままではいけないという危機感が団員たちの魂に火をつけたのか、ここからお互いに相手のセリフを確認し合う自主練習を挟み、何とか立て直しを果たしていました。

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稽古の途中からは学生の役者も合流し、フルキャストでの通し稽古を繰り返しました。より本番を想定した状況で通してみると、かねてから改善が求められていたシーンの不安定感が浮き彫りになり、当然ながら演出からは「このままでは本番でやる必要性がない」というシビアな言葉で問題提起されてしまいました。改めてこのシーンが舞台の中でどのような意味を持っているのかの説明がなされると、そこに該当する役者は「つまりこういうことですか?」と腑に落ちたようで、これまでのためらいや不安をかなぐり捨てて演じる覚悟を決めることができました。

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こうして終了した最終稽古。わずか数回の稽古で仕上げとなったわけですが、イベント当日はどのようなお客様が会場に集まるか、この時点では確実に予想するのは難しい中での稽古でした。昨年の雰囲気がそのまま持ち越されるのであれば、親子、子供が多く集まってくれそうです。それをイメージして、いつもの舞台とは一味違ったライブ感を楽しみながら、会場と一体になった作品になるように意識をしながら取り組みました。いつもよりセリフをゆっくり、言葉をわかりやすく、動きや立ち位置をわかりやすく、話の展開もわかりやすくという形式的な意識はもちろんのこと、一体となって舞台を作れるような雰囲気をどうやって広げていくかを各自が意識しながら演じるようにしました。「舞台の上ではみんな平等」というてあとるみのりのコンセプトのひとつを、ひとつの方法で具現化するためのチャレンジ。いよいよその成果が10日(日)に明らかになります!

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