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11月24日の「TRIGGER」です。

Posted by theatreminori on 25.2016 稽古レポート
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てあとるみのり第17回公演「TRIGGER
2017年2月24日(金)~26日(日) 北池袋 新生館シアターにて
公演情報は→こちら



先週は拠点にしている事業所が行事参加のため活動できませんでした。そのため、11月24日(木)は2週間振りの活動です。今月は3日も祝日でお休みだったため、活動日が極端に少ない月となりました。

制作部では、数多く提案されてきたグッズ案の中から、実際に商品化する物を選抜する最終会議が行われました。ただのアイディアを説明するだけではなく、具体的イメージが伝えられるような試作品を提出することが条件です。採用されれば、自分がプロデュースしたグッズが劇場で販売されます。もちろん、デザイン性だけが求められるのではなく、原材料コスト、製造に関われる人員の数(対応可能な技術レベル)など、現実的な条件も判断材料になります。その結果、数点のグッズがラインナップされました。今の段階ではまだ画像を公開できませんが、実際にどんなグッズが登場するのか、ご期待ください!

午後の稽古前には、劇団員で手分けして稽古場の準備を行います。普段設置してある椅子、マットなどの備品を移動させ、フロアを広く使用できるようにするのです。この手間をかけることで、公演で使用している劇場の間口とほぼ同じ広さを再現することができるのです。日常的に劇場で練習ができなくても、広さや奥行きを疑似体験することができます。



この日はとても寒い一日で、外は朝から雪が舞っていました。しかし、団員たちは元気にウォームアップをこなし、発声練習ではいつも以上に大きく、はっきりとした声を出していました。前回の稽古で配役が完全に決定したことを受けてか、気合十分といった印象でした。

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稽古では、決定した配役に基づいて、何シーンかを集中して練習しました。まだまだ自分の役を深めるとうよりは、入口の整理であったり、会話の流れのイメージ、シーンの雰囲気の共有など、浅い部分での要求や確認が中心でした。とはいっても、今日の稽古で与えられた演出を軽んじることはできません。残りの稽古回数はたったの12回。足踏みをしている暇は一切ありません。この日の要点を各自が持ち帰り、次回の稽古までにさらに成長させてくることが、常に求められているからです。

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役者の間では「来月には通し稽古をやらないと間に合わないね」と、半ば冗談のような確認が成されていました。実際のスケジュールを考慮すると、これは冗談でも何でもありません。あとは、話題に出たこの日程を、役者たち本人がどれだけ深刻に受け止め、それに見合った準備を重ねてくるかです。まだまだ時間がある、という認識は明らかに間違っています。

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この日は明らかに風邪をひいていると思われる団員が数名いました。無理して稽古に顔を出しても、周囲に感染させるだけですが、すんなり休まれても稽古に穴を開けることになるという板挟みに苦労していたようです。もっとも、最初から風邪などひかない(悪化させない)ように、もっと自分自身をケアする心がけが必要なだけの話です。役者という責任を背負いながらも、日頃の手洗いうがいさえ怠っている団員も目につきます。こういう人は喉の調子が悪くなってきてから、慌ててうがいを繰り返し、医者からもらった薬を服用します(もはや手遅れですが)。セリフを覚える、グッズを作る以前の体調管理に、もっと気を配っていかないと、本番を万全の体調で迎えられなくなってしまいます。稽古スケジュールは極めて緩やかです。小屋入り後も、体力回復の時間が潤沢に与えられています。一般の劇団、部活動に比べれば、信じられないぐらい優遇されている役者がほとんどです。我々はその事実をもっと謙虚に認識し、日々精進を重ねていく必要があります。

11月10日の「TRIGGER」です。

Posted by theatreminori on 10.2016 稽古レポート
先週は祝日のため木曜日の活動がありませんでした。10月の稽古の時季に比べるとすっかり冬の気候になった11月10日(木)は11月に入って最初の活動でした。

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制作部では先々週から引き続きグッズ案の具体的検証を行っています。24日(木)の制作部でグッズのラインナップを絞り込む予定です。次週17日(木)の活動は行事のためお休みなので、団員の間でアイディアを検証できるのは今週がラストチャンス。制作部の面々は思い浮かんだグッズ案を試作、進化させたものを持ち込んで、他の団員からフィードバックを得ていました。

午後の稽古は11月からT.M.Evolutionの時間(22時終了)まで通して開催されます。この体制によって時間に余裕のある稽古ができるわけではなく、反復しつつ密度の濃い稽古が行われることになります。この日は稽古に先駆けて、先々週の配役オーディションの結果を踏まえた、配役の発表(T.M.E.枠の団員を除く)が行われました。可能性がある限り、人材を募集したり、配役を組み替えたり、見せ方を変えてみたりと、様々な方策を講じてきましたが、ついに形が決まったことになります。団員たちは「まさかこうなるとは!」「がんばります!」と驚きと期待に満ちた宣言をしていました。

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その後の稽古では早速確定した役として演じることになりました。現時点での役のイメージのとらえ方、演技の方向性などを演出と話し合いながら、稽古が進んでいきます。これまでの漠然と、個々の目的意識に依存した脚本読みを繰り返す稽古から、いよいよ本当の稽古が始まったという感触があります。役者たちは、早速稽古の合間に相手役とセリフや動きの確認を行ったり、ひとりで黙々とセリフを確認したりしていました。

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演出からは「ここでこう動いてほしい」という具体的な指示もありました。以前の公演で登場した動きであったり、似た動きを例えに出すと、役者たちもすぐに順応し、演出のイメージに近い形で表現を行っていました。配役を調整した関係で、一度完成していた脚本も、一部未完成の状態になってしまいましたが、表出しているキャラクターや展開から、それぞれが演技・演出の方向性を感じ取って還元できるように、演出も具体的な指示を多めに出していました。

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物語が新たな局面を迎えた第17回公演「TRIGGER」。配役も決まり、役者の募集も一時終了。いよいよ後戻りはできない領域に入ってきました。団員一同、力を合わせて、この日は13時から22時まで集中して稽古に取り組みました(もちろん参加可能な時間帯の参加です)。制作部も、稽古も、いいものを創るためにじっくりと時間をかけて積み上げていくことが大切です。

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