FC2ブログ

5月31日の「FFファンタジー」です。

Posted by theatreminori on 31.2018 稽古レポート
いよいよ「萬劇場ショートストーリーコレクションVOL.7 夏の短編集」のチラシが入荷しました。現物が手元に届くと、一気に「いよいよだ」「本当にやるんだなぁ」という気持ちが高まります。

そんな気持ちを抱きながらの午前中の制作部では、萬劇場ショートストーリーコレクションの宣伝を行うためのDM発送準備を行いました。発送すべきお客様のリストを確認して、個人的にメッセージをお届けするための手紙を作り、あて先を封筒に記入するといった作業を丁寧に実施しました。作業した団員は「手紙とチラシを入れました。あと、心も込めておきました!」と、ぜひ見に来ていただきたいという願いを盛り込んでDMを完成させていました。少しでも多くの方に自分たちの姿を見ていただきたいと思えるということは、それだけこの舞台にかける思いも強く、また、これまでの取り組みに対する自信や手ごたえを得ているということです。

午後の稽古では、まずは先日の「萬劇場ショートストーリーコレクション」打ち合わせの報告が行われました。これまで自分たちの公演では笑って許されてきたことも、複数の団体の皆様と一緒に作っていくイベントである今回は許されることではありません。その意識を強く持っていただきながら、目前に備えたチケット販売開始日に備えていただくように、特に厳しく申し送られていました。チケットの販売方法以外にも、通し見せやゲネプロ、公演当日の楽屋の使い方、会場への入退の際の注意点など、今までも気を付けていたであろうことに輪をかけて注意を払うような指導がありました。団員たちはこれを面倒に思うことなく「せっかくできかけているつながりですから」「こんなやつらなんだとは思われたくないです」と真摯に受け止め、気持ちを引き締めていました。

また、新たなイベントへのお誘いを受けたことも総監督から報告され、団員の間で参加すべきかお断りすべきか(前後のスケジュールがタイトなので)検討を行いました。「大変だけれど、誘われているときに参加しないと次があるかわからない」「より多くの人に知ってもらえるチャンス」「この大変さを乗り越えれば、すごく成長できると思う」「せっかく期待してお願いしてもらえたのだから期待に答えたい」「やりたいです」といった素直な議論が交わされ、結論はお引き受けしようということになりました。どこのどんなイベントなのかは、もう少し詳細が決まってからお知らせします!

DSC_1965.jpg

さて、そんな申し送りや話し合いを経て始まった稽古。本日は1名欠員がいたため随所に代役を立てての稽古になりました。まずは、先週の読み合わせを参考にして長さやバランスの調整を施してきた脚本を通して読んでみて、30分間という長さに収まっているかの確認を行いました。場面転換や音響の長さもある程度イメージしながらセリフを進め、無事に制限時間内に収まりました。もう少し演技がついてくれば時間の増減があるかもしれませんが、ひとまずはこの脚本の構造で作りこんでいけそうです。全体としてバランスが調整されたことで「前よりも言いたいことが分かりやすくなりました」「演じやすいです」と、役者派からも好評でした。問題はその感覚を表現としてお客様に届けられるかです。

DSC_1956.jpg

シーンごとの稽古ではそんな課題についての指摘がありました。その気になって演じているようだが、どこまでそんな自分の周囲の風景や状況、空気の流れや温度、色、風などの背景を描けるか。観客に目に自分のどの部分が大きく映し出されているのか(そのように注目を制御できるか)。そのすべてを完全に表現することは難しいかもしれませんが、役の人物がそこで表現している形・感情などの表面だけではなく、そのような言動によって表される状況や心情に至った理由を考えて表現することこそ演技であるという話でした。とても難しい要求のようではありましたが、早い段階でこの点に意識を向けておかないと、ただ勢いや単純なセオリーによって形だけが取り繕われた、見ているものに何も感じさせない演技になてしまいます。完全な状態での表現は困難かもしれなくても、意識することは必要なのです。

稽古最後には、役者たちでご飯を食べながらこの物語に取り組むうえでの心構えや、向き合ってみての感想などを語り合いました。それぞれが真剣に自分の役や物語の意味に向き合っているようで、しっかりと「Face to Face」されていました。この勢いで7月の公演まで積み重ねていきます!ご期待ください!

FFF_blog_banner.jpg

萬劇場ショートストーリーコレクションVOL.7 ~夏の短編集 Face to Face~
てあとるみのり大塚代表公演「FFファンタジー」
2018年7月28日(土)12時30分開演 会場は萬劇場
チケットは6月2日販売開始!

公式サイト
チケットご予約


5月24日の「FFファンタジー」です。

Posted by theatreminori on 24.2018 稽古レポート
萬劇場ショートストーリーコレクションVOL.7 夏の短編集」の詳細も徐々に紹介され始め、7月28日(土)の上演に向けた稽古もこの日から本格始動です。上演する演目「FFファンタジー」の脚本も完成し、出演者は期待と不安に包まれての一日だったようです。

午前中の制作部では、7月の公演の先、10月に控える第20回公演へ向けたグッズ案の検討を行っています。早くもグッズ案の試作を持ち込む団員もいて、さらにその姿に刺激を受けた団員が「来週にデザイン案を持ってきます」と宣言するといった好循環が生まれていました。グッズ以外にも7月公演の衣装・小道具案についての検討も行われました。

午後の稽古では、「FFファンタジー」の出演者全員が顔を合わせました。久しぶりにてあとるみのりの舞台に立つ役者もいたため、まずは「お久しぶりです」「覚えてます?」「はぁ~。覚えてないなぁ」といった挨拶から。それぞれが数年間のうちにどんな活動をしていたのかの簡単な紹介を行うと、この場でこの顔ぶれがひとつの舞台に集っていることに、奇跡的なめぐりあわせを感じてしまいます。

DSC_1942.jpg

事務連絡とウォームアップを挟んで、いよいよ「FFファンタジー」脚本の配布です。まずは表紙のビジュアルに「かっこいい!」「すごい!」「中二病感がすごく出てますね」と歓声が上がっていました。配本後は配役を改めて伝え、あらすじや物語の目指す方向性の説明を経て、さっそく一度通して読み合せました。今回は30分間という時間制限の中での作品。読み合せ前には脚本を作った総監督からは「ちょっと長すぎるかも」と不安げな言葉が。実際にタイムを計測するとピッタリ30分。一見するとこれでよいように感じますが、実際には初めての読み合わせということで簡素化されていた動きも多々あったため、もう少しスリムにしないといけないようです。

DSC_1933.jpg

その後は劇場の舞台配置を共有し、冒頭のシーンからそれぞれの立ち位置や、照明・音響との兼ね合いを確認しながら稽古を繰り返しました。30分サイズの脚本なので、ひとつのシーンを集中して何回も繰り返すことができます。やっている役者は大変ですが、その分いつもより休憩を多く入れて、集中力を途切れさせないように取り組みました。なんとなくですが時間の経過にゆとりがあるのか、稽古中は自主的に動きの確認や演技の相談、キャラクターの解釈談義などが行われていましたが、全体としては和やかな雰囲気が目立ちました。久しぶりに一緒に演じる団員がいることで、適度に緊張感も漂っていました。

DSC_1929.jpg

稽古の空き時間には「この役の衣装、何とかならないかな」「ダイソーのあれであれが創れますよ」「動画であれの作り方が出てましたよ」「家に紅のバトンがある!」などと、衣装や小道具の話が盛んに交わされていました。内容的に非日常系の衣装・小道具が必要になりそうな演目です。早めに検討して、試作や購入を進めて、その都度改良や修正を加えていかなければいけません。脚本が完成したことで、さらに具体的なプランの検討ができるようになりました。制作部の時間を含めて、みんなでアイディアを出し合いながら取り組んでいます。

DSC_1930.jpg

今回私たちが参加する「萬劇場ショートストーリーコレクション」は7月26日(木)~29日(日)に萬劇場を会場に開催されるイベントです。てあとるみのりは地元大塚の代表という肩書を背負って28日(土)12:30からのワンステージに登場します。詳細は以下の公式サイトからご確認ください。チケットの販売開始は6月2日を予定しています。いつもと一味違った作品に挑むてあとるみのりにご期待ください!
萬劇場SSC公式サイト


5月17日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 17.2018 稽古レポート
12日(土)のハートランドチャレンジFES’18も無事に終了し、新しい公演やイベントへ向けたリスターとなった5月17日(木)。まだまだ静かな雰囲気の中ながらも、先を見据えた活動が展開されていました。

まずは午前中の制作部。今後のグッズ販売の見通し立てながら、どのようなビジョンで商品のラインナップをするかの検討が行われました。「例のあれはどうします?」「あった方がいいですよね」「前に言ってたあの〇〇〇は、やんないの?」「ひとまず試作品を作ってきて、それから検討しましょうか」などと、グッズの種類によって団員の意見を募り、今後の進め方を話し合いました。また、グッズだけではなく、7月公演の衣装や小道具に関しても、具体的にいつごろまでに仕上げなければいけないのかの日程確認がありました。この時点では物語の内容や、登場人物の特徴もわかっていなかったので、衣装や小道具に関しての話はここまででした。

午後の稽古では先日のハートランドチャレンジFESの振り返りを簡単に行っています。正確な入場者数、イベントの収支などはわかっていませんが、とにかくしっかりとした舞台をお届けできたことで、お客様からも多くの評価をいただいたことが大きな収穫だったと、団員たちは口々に語っていました。大事な小道具を当日の朝の電車に忘れてしまった役者からは「ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした」と改めての挨拶がありました。当日の朝はそんな事件に加えて、遅刻してさらに道に迷うという大女優の大失態もあり(さすがに本人も平謝りでした)、不穏な空気が漂ったものですが、今となってはすべて笑い話です。

また、分析担当の団員により、第19回公演「影の舞台」のアンケート集計と分析が終了したことも報告されました。お客様の来場のきっかけ、WEBサイト閲覧経験などの数値に少し変化があり、その要因に関する分析・仮説が総監督から伝えられています。この結果を反映させて、第20回公演の内容を構築していくことになります。いつも多くのお客様にアンケートのご協力をいただき、本当にありがたいことです。

DSC_1920.jpg

その後は、7月下旬に参加する「萬劇場 SHORT STORY COLLECTION VOL.7」に関する説明と、そこで私たちが上演する作品についての情報の伝達が行われました。今回はイベントの規定に則った30分間の短編です。用いなければいけないテーマもイベントで決まっているので、その要素を濃くした新作です。団員たちは「どんな話なんだろう?」「この役は…もうあの人しかいないじゃないですか!」「まさか、これですか、私が?」と、配役に胸躍らせていました。

DSC_1924.jpg

本日の稽古では物語のイメージをわかりやすく形にした段階の試作脚本を読み合わせて、物語やそれぞれの役についてのイメージを体感し、実際にかかりそうな時間の目安を測定しました。脚本を読んでみると「これはなかなか面白そうですね」「うまく(お客様に)伝えられるようにしないとですね」「衣装はやっぱり洋風ですかね」「こんなやつを持ってみたいです」「こんな服があると思うので、いろいろ持ってきて試してみます」などと、次々に具体的な言葉が出てきました。新作に対する団員たちの動機付けの高さがうかがえる現象でした。この試作版を読んだ感触をもとに、最後の調整をかけて脚本が完成に至ります。その完成を待つことなく、役者たちは「研究してこないと」「思ったよりしっくり来たので、もっと深められるようにします」と、役作りの意欲に満ちていました。次週の稽古が今から楽しみです!

DSC_1921.jpg

そんなわけで、本日発表された新作のタイトルは「FFファンタジー」でした。チケットの販売開始は6月10日を予定しております。ご期待ください!

ハートランドチャレンジFESで「ボーダーライン」上演しました!

Posted by theatreminori on 13.2018 公演・チケット情報
5月12日(土)南大塚ホールで開催された「ハートランドチャレンジFES'18 in 南大塚ホール」にて、てあとるみのりが「ボーダーライン」の70分改訂版を上演いたしました。多くのお客様にご来場いただき、障がいのある団員と一般の団員がひとつになって舞台創りに取り組む姿を肌で感じていただけたことは、我々にとっても大いに励みになることでした。そういった構造の中で舞台に取り組む私たちが生み出した、舞台と客席が一体となるような面白さを、会場全体で共有することができたことも大きな成果でした。イベントにお招きいただいた主催団体様、ご来場くださいましたお客様各位、またさまざまなサポートを賜りました関係機関の皆様には重ね重ね御礼申し上げます。本当にありがとうございました!

tDSC08728.jpg
終演後の写真撮影タイムより

以下の3枚の画像はリハーサル中のものです
DSC_1913.jpg

DSC_1910.jpg

DSC_1908.jpg

回を重ねるごとに成長してきた「ボーダーライン」の魅力が、お客様に少しでも伝わったのであれば嬉しい限りです。活動開始から10年という節目を迎えた私たちは、これからもみんなで垣根なく舞台に向き合って、少しでも自分を高めながら、その成果を舞台を通して皆様に還元していきたいと考えております。どうぞ引き続き、てあとるみのりをよろしくお願いいたします。

てあとるみのりの次回公演は…
7月26日(木)~29日(日)にかけて、萬劇場で開催される「ショートストーリーコレクションVol.7」が予定されております!詳細は5月下旬にお届けいたしますので、もう少々お待ちください!

ハートランドチャレンジFES'18 in 南大塚ホール

Posted by theatreminori on 12.2018 公演・チケット情報
HLCF2018_2.jpg

てあとるみのりイベント公演「ボーダーライン2018」

2018年5月12日(土)南大塚ホールにて
「ハートランドチャレンジFES'18」イベント内で13時05分から上演!(上演時間は約70分です)

<イベント開催時刻>
第1部 12時30分開場 13時開演
第2部 15時20分開場 15時45分開演

<チケット価格> 
てあとるみのり出演他の第1部
①1,000円(障がい者・学生)
②1,500円(一般)

寺田農さんの朗読劇他の第2部
①2,500円(障がい者・学生)
②2,800円(一般)
お買い得な通しチケットもあります!
※価格の詳細は→こちら

<チケットのご購入方法>
特典付きWeb予約(銀行振り込み限定)→お取り扱い終了しました!
当日精算をご希望のお客様→お取り扱い終了しました!

当日券をご利用ください!
会場受付で開演時刻の30分前より販売いたします当日券をご利用ください!
チケット価格は前売り・ご予約の場合と変わりません。5月10日現在、残券に余裕もございますのでご安心ください。ご予約不要で全く問題ございませんので、どうぞお気軽にご来場ください。

<イベント出演者>
【第1部】
てあとるみのり…詳細
ムジカ・de・みのり
【第2部】
寺田農…詳細
春本由香…詳細
和田真季乃

<イベントの概要>
「ハートランドチャレンジFES'18」は、(福)豊芯会・ハートランド友の会が主催する、地域の方々と共に音楽や芸能を楽しみながら、その地域で生活する精神や知的の障害のある方々との共生を目指したイベントです。以前の「ハートランドコンサート」から開催形態を大きく変えて2年目の催しになります。イベントに関する詳細は、社会福祉法人豊芯会内の豊芯会・ハートランド友の会(☎03-3915-9051 平日10時~18時)までお問い合わせください。

 HOME