速報!てあとるみのり第15回公演
2015年11月13日(金)~15日(日)
北池袋 新生館シアターにて公演予定!日程と会場は変更になる場合があります。
今後のブログ、Facebookなどの情報をご確認ください。
てあとるみのり第14回公演「てんとせん」
4月24日(金)~26日(日) 北池袋新生館シアターにて上演!
チケット1,500円。当日券もあります!公演の日程詳細、チケットWebなどは、
特設ページにて!
4月26日(日)14時からの公演のチケットは完売直前です。お早目にご予約ください!
4月22日(水)より、北池袋新生館シアターに入って、24日(金)からの「てんとせん」公演の準備をしています。この日はまだ全員集合とはなりませんが、舞台監督と照明と制作が作業を行っています。今回の舞台装置は前回の「Mission」とは全く...
Posted by てあとるみのり on 2015年4月22日
4月23日(木)は「てんとせん」公演に備えて、北池袋新生館シアターにて場面ごとの照明と音響と演技のタイミング合わせと練習を行っています。役者の中には「暗転」を初体験する者もいました。どうしても移動速度が低下してしまったり、袖に入ると安心...
Posted by てあとるみのり on 2015年4月23日




午前中の制作部から、衣装や小道具、さらには劇場入りした際に使用する資材のまとめに大忙しでした。と言いますのも、早いもので来週には劇場に入って準備やきっかけを合わせる稽古を行うからです。今回の「てんとせん」は2月の文化交流会で幕を開け、様々に形を変えながらこの4月を迎えました。通算の稽古期間は長かったはずなのですが、振り返ってみるとやはり短く感じてしまいます。あと1週間少々で完結してしまう物語のため、団員は熱心に準備をしていました。

ズラリと並んだ衣装。

まるで引越しのような騒ぎです。
午後の稽古はいよいよ最初で最後の通し稽古です。2月バージョンは1日3回通せる短編でしたが、今回は90分程度の物語。今日の稽古で1回だけのチャレンジです。役者たちの緊張と集中力は嫌でも高まります。それぞれの準備と並行して行われたウォーミングアップの時間にも、いつものリラックスムードとはちょっと違った緊張感がありました。
いよいよ通し稽古が始まると、序盤はギクシャクした展開の連続。果たしてどうなってしまうのかと、物語の中身とは関係ない次元での緊張と不安が高まる一方でした。2月公演でも演じたシーンになったあたりから流れができ、次第に物語の中に流れる緊張や不安が表出するようになりました。まだまだ表現の力としては弱い部分もありましたが、あと1週間でそれぞれが良い面を伸長し、至らぬ点を改善することで、大幅にイメージが変わってくることでしょう。

若手記者とベテラン記者。

2月公演の時より堂々とした雰囲気になった人たち。

浜田天翔の前に現れた謎の人物。

何やら深い意味がありそうなワンシーン。
通し稽古では音響も演技に合わせて入りました。これまでの稽古を踏まえて曲の長さを編集し、タイミングを設定しています。もちろんすべてがうまくフィットするわけではなく、完全に雰囲気を壊してしまうものや、微妙にテンポが合わないものも多々あります。この点は音響を修正して、新しいプランを構築します。逆に、音響としては演出意図の通りに雰囲気を出せている場合は、役者の演技を音響にシンクロさせていただくことになります。この点は劇場に入ってから最終調整となります。
通し稽古の後は、セリフが抜けたところ、思わぬ間違いでハプニングとなったところ、音響がはまっていたところ、衣装や小道具で問題があったところ、その他それぞれが感じたことの振り返りを行っています。「もっと気を使って動けばよかったですね」「あの小道具をどう処理するかが気になりました」「そこは自分がやろうと思えばできるかもしれないです」「裾の長さをもう少し計算しておけばよかった」「あそこの曲には思わず笑いそうになってしまいました」「あの場面でまさかあんな逆のことを言ってくるとは!」「セリフとしては間違っていましたけれど、アドリブと感じさせない対処が出来ましたね」などなど、やはり衣装、小道具、音響、役者と色々な素材が本番仕様に近い形で揃ってくると、団員たちの実感も高まるようで、いつもの稽古以上に具体的かつ的確な意見交換が行われていました。たった1回の通し稽古だからこそ、「だめでもともと」という感覚ではなく、一瞬でも無駄にはしないという意欲が感じられました。

そんなこんなで、いよいよ来週には北池袋新生館シアターに入っての仕込みとリハーサル、そして本番です。てあとるみのり第14回公演「てんとせん」は4月24日(金)~26日(日)上演です。チケットはおひとり様1,500円でご予約受付中です。
公演の詳細は
こちらの特設ページでご確認ください!よろしくお願いします!
再来週には劇場にいるということを実感しながら、午前中の制作部ではグッズ作りに力を注ぎました。先週接着した部分が容易に外れてしまうことが判明した商品は、接着方法を改めました。恒例になってきたデフォルメされたキャラクターのしおりも、着々と完成に近付いています。印刷と貼りあわせまで終わったキャラクターが何種類か出てきました。ここまでくればあと一息です。デザインが確定していないキャラクターにもう少し直しを入れれば量産体制が整います。どうやら次週にはほとんどのグッズが揃いそうな流れです。
午後の稽古は、次週が通し稽古の予定であるため、この日が最後の部分稽古です。主に脚本の後半とラストシーンの稽古を行っています。まだ音響との兼ね合いで動きが変わるところもありますが、噛み合っているやり取り、ギクシャクしているやり取りが混在している状況でした。本番を再来週に控えた状態でこの仕上がりというのはかなり不安ではありますが、演出からは、セリフの表面にばかり目をやるのではなく、その人物が何のために、どんな思いでこの状況の中にいるのかという基本をよく思い出すことが、改めて伝えられました。ここさえ確実に踏み外さなければ、舞台上で起こったあらゆる事態に妥当な対応ができるはずです。逆にセリフだけ覚えたとしても、この基本が抜けていては、何もできなくなってしまう恐れがあるのです。
そんなことは今さら言われなくてもわかる…と思ったら大間違い。実際に「あれ?なんでだろう…?」と、キャラクターの動機付けを見失っている者もいたのです。しっかりと「お客様を楽しませる」という劇団員としての動機付けは記憶されていましたが、舞台の中で描かれるドラマに対するコンセプトが構築されていなかったのです。これでは本末転倒。お客様を楽しませることなどできません。全員がその意識付けを共有し、もう一度自分のキャラクターに向かい合いました。
今日の稽古中には「調子が悪かろうが何だろうが、ここ(舞台)に立ったら、しっかりとやれ」「この場所に立つということは甘いことではない」と、演出から檄が飛びました。てあとるみのりの団員は、生活の中で課題を抱えた人が中心です。ついつい、それぞれが抱える課題や不安に寄り添いすぎて「仕方ない」「大目に見てもらいたい」と甘えてしまうものです。しかし、そんな一人の甘えが、その人に返ってくるのではなく、劇団員全員に跳ね返ってくるのです。自分だけが恥をかけば、頭を下げればいいという認識では、とんだお門違い。劇団全体が恥をかき、頭を下げる責を負うのです。だから、誰もが必死になって、歯を食いしばって残された時間に少しでも良くしようと、自分なりの限界に挑んでいるのです。それを執念と呼ぶ人も、無茶と呼ぶ人もいることでしょう。しかし、世にあふれる数々の芸術作品は、そんな思いの上に成り立っているのです。私たちが目指すのが、お情けで拍手をもらう事業ではなく、芸術としてのステージである以上、この道を避けて通ることはできません。

ウォーミングアップはいつもみんな元気です。

完全に脚本を手放せるように、不安と戦います。

通し稽古に備えて衣装の確認を行う役者もいました。

そんなこんなで、次週は最初で最後の通し稽古です!