世間はハロウィン。渋谷は厳戒態勢の10月最後の一日。実は第22回公演「TRIGGER REMAKE」までの木曜日はこの日を含めて3回というカウントダウンに入っています。

制作部では何やら荷物を運搬する団員の姿が…。段ボールでしょうか?中身は何なのでしょうか?いずれにせよ今回の「TRIGGER REMAKE」で使用する何かのようです。徒歩5~6分の某所から仕入れたようです。そして午前中の天気がいい時間に、何名かで台車を使って運搬しているのでした。何がどのように使用されるのか?それはぜひ劇場でお確かめください!
もちろんいつものようなグッズ製作も最後の追い込みに入っています。予定数量に達していない物はそれを目指し、すでにクリアしている物には上乗せでの製造を、そしてデザインが確定して製造にかかれるものの作業も始まりました。この日はいつもの午前中だけではなく、午後の稽古中にも団員が入れ替わっての作業が継続されていました。いよいよ大詰めですね。

さあ、そして午後の稽古です。来週には通し稽古が予定されているので、役者たちは徐々に脚本を手放しての演技に入っています。セリフに対しての不安が見え隠れしつつも、何回か稽古を重ねることで少しずつ落ち着きを取り戻していきました。演出からは「せっかく脚本を手放してセリフを追いかけなくなったのだから、もっと目の前で起こっている出来事、相手の言動に意識を強く傾けて、ここで何をするべきかの役割を全うするように演じて欲しい」とのアドバイスが授けられました。セリフを思い出すのではなく、この場面で何をどう感じるのかを大事にしてほしいということです。

何名かの役にはこの日の稽古の中で新たなキャラクター付けがなされました。もちろん、まるっきり別の性格にするということではなく、表現したいものをよりわかりやすく、明確に打ち出すために、さらに軸足を置く位置を踏み込んでみるといった、いわゆる人物の味付けを深めるといった作戦です。早速実践した役者は「まだこの場面のセリフがどう言ったらいいのか…」と悩んでいましたが、演出からは「そこにこそその人物の苦悩やどう対処すべきかという本質がある」という禅問答のようなアドバイスがありました。人間は日常生活の中でも何かの役割を演じているものです。その「演じている自分」が崩れそうになるとき、しっくりこなくなる時とはどんな時なのか?そんな感じで役の人物にも向き合ってほしいという話だったようです。

先週の稽古での反省点を生かして中身も深まってきた「TRIGGER REMAKE」。なぜあえて、再演ではなくて「REMAKE」なのか?そのタイトルの意味も含めて、皆さんに存分にお楽しみいただけるよう、さらに残りの時間で仕上げていきます!是非その成果を劇場でご覧ください!チケットは大絶賛販売中です!23日(土)14時の回はチケットの残りも少なくなってきました。今すぐのご予約も可能です。どうぞよろしくお願い致します。
チケットご予約フォーム
11月21日(木)~24日(日)に中板橋新生館スタジオにて上演される予定の第22回公演「TRIGGER REMAKE」まであと1か月を切りました。チケット(1,500円)のご予約も絶賛受付中ですので、ぜひお早目のご予約をお願い致します!会場はいつもの北池袋ではなく中板橋です。お間違いのないようにご注意ください。
チケットご予約フォームさて、そんな10月24日(木)の活動は、いよいよ公演が迫ってきた緊迫感のあふれるものになりました。午前中の制作部でも滞っていたDM発送を一気に進め、1カ月前の節目における宣伝に力を入れました。先週までは制作部のリーダーである石塚が、チームまん〇さんの「GUNMAN JILL」公演に深く関わっていたので不在の時間が多く、その間に他の顔ぶれが気合を入れて諸々の作業を進行させておくはずでしたが…いざ石塚が復帰してみると「遅い!」「これしかできてないの?」という鉄槌が下されてしまいました。まだまだ具体的な指示がないと正確かつ迅速に作業を進めるのは難しいようです。とは言え、いつまでも受け身の裏方作業では話になりません。今回のできなかった事実を真摯に受け止め、全員が制作部の一員である自覚と責任をもって、これからの活動に取り組んで行かなければなりません。
午後の稽古では、これまで稽古を行ったシーンとまだ行っていなかったシーンの双方をじっくりと稽古しました。少しずつではありますが脚本を手放して演じようとする役者も見受けられました。もちろんまだまだ正確にセリフを再現できていないところもありますが、いつかは手放さなければいけないものです。そのチャレンジが早ければ早いほど、後の稽古での積み重ねが大きなものになっていきます。「自信がないから」という理由で躊躇していると、他の役者から遅れを取ってしまうのです。

稽古の後半では物語の山場に相当するシーンを、どのように演じるべきか、何を思うのか、どんな雰囲気を観客に見せたいのかといった演出からの解説を加えながら繰り返して稽古しました。物語の山場のシーンですから、表現するべきものがはっきりしているはずです。しかし、役者たちの表現はまだまだそのテーマを具現化するレベルには至っていなかったようで、演出からは「やるべきことがはっきりしているのにできていないというのはどういうことか?」という疑問が投げかけられました。派手なアクション、難易度の高い動作が求められているわけではありません。人間として誰もが持ちうる感情や他者への思いなどを、物語の中で表現するだけのことです。演劇の原点ともいえる、実にシンプルな要求が演出から出されているだけのことです。役者たちは「まだまだ稽古に向けての準備や努力が足りていない」という反省材料を持ち帰ることになりました。

感情を表現するにあたって、そのセリフの時に瞬発的にそんな雰囲気を表現するという上辺の演技を行っている役者がいたことも気になった点です。演出からもそんな演技をしていた役者には率直な指摘があり、それ以外の役者にも「このセリフはなぜあるのか?」「どんな気持ちでセリフを発しているのか?」といった、解釈をすり合わせるような質問が頻繁に投げかけられました。小中学生が行う国語の文章読解問題のように、それぞれののセリフや出来事の裏側を考えていきました。特殊な儀式のように感じるかもしれませんが、そういった根拠が存在しなければ、リアルな思いが流れる演技は構築されません。その場に立っているすべての役者がそのレベルで演じ合わなければ、それだけでそのお芝居は崩壊してしまうのです。演出からは全体に、特にこれまで何度か舞台に立っている役者たちに向けて、そんなメッセージが強く投げかけられました。

厳しい話が目立った制作部と稽古ではありましたが、公演まで1カ月という節目の段階ですから、それも当然のことかもしれません。楽しく和気あいあいとやっていくだけでは、お客様をお招きして、そのお客様にご満足いただけるような興行を開催できません。そんなスピリットはこれまでの20回を超える公演のすべてで強く意識され、受け継がれてきたものです。だから10年以上、20回以上の公演を刻むことができたのです。これが、てあとるみのりなのです。
遅ればせながらも「TRIGGER REMAKE」のフライヤーも完成し、制作部も午後の稽古も公演に向けてスピード感だけではなく緊張感を増してきました。
午前中の制作部では、制作チームがチームまん〇さんの公演制作に入っているため少々手薄でしたが、グッズ作りとDM発送の準備を行っています。制作リーダーの石塚があらかじめやるべきことをリストアップしておいたので、それに従っての作業です。作業に当たった団員は、鬼の制作がいないからと言って気を抜くことなく、丁寧に作業を行っていました。ただ、少々スピードに欠けていた印象は否めません。慎重に行うのは大事なことですが、公演までの残り時間を考えると同時に速度も求められてきます。これまでののんびりムードを払しょくして、ここからは気合を入れて取り組む必要があります。制作部も戦闘モードです。
午後の稽古では、これまで毎週マイナーチェンジが重ねられてきた脚本の最終形態が配布されました。同時に脚本の表紙と裏表紙も手渡されました。やっと物語が完成したということです。さあ、これでいよいよレベルの高い稽古が…と思いきや、相手役の名前を間違える、「楽しくなくちゃできない」というセリフを「楽しくちゃできない」と宣言するなど、面白場面も散見されました。笑いの中でも「ここはこうしよう」「メリハリをつけよう」という演出の指示や、「このセリフはどんな思いで口にしている?」「ここはどんな流れをイメージしている?」といった質疑を経て、少しずつ演技の質を高めていきました。


特に笑いを誘ったシーンは…大女優のウィンクでしょうか。これは演出上意図的に繰り出すものなのですが、どうにもユニークな雰囲気になっています。公演までこの雰囲気が残っているのかは不明ですが、ぜひご期待の上ご来場ください。


チケットの販売・ご予約もスタートしております。今回の会場は中板橋新生館スタジオです。いつもの北池袋よりも少しだけ客席数が少ない会場です。ご予約はお早めにお願い致します!てあとるみのり第22回公演「TRIGGER REMAKE」をどうぞよろしくお願い致します!
チケットご予約フォーム
10月10日(木)、第22回公演「TRIGGER REMAKE」のチケット販売・ご予約受付が開始されました!
チケットご予約フォームチケット代はこんなご時世でもいつもと同じ1,500円。ただし、今回は会場が中板橋新生館スタジオ。いつもの北池袋ではありませんので、ぜひご注意下さい!池袋から東武東上線各駅停車にご乗車の上、中板橋でお降りください。
劇場アクセスさて午前中の制作部では、グッズ製造、デザインの検討と共に販売開始となりましたチケットの切り出し作業を行っています。午後の稽古前に集中力の必要な作業に臨むのは役者として参加している劇団員です。チケットは大切な金券です。うっかり失敗してしまえば、1枚当たり1,500円の損失であるという緊張感をもって作業していました。焦らずただ正確に細かい部分をきれいに切る。精神的な鍛錬にちょうどいい作業かもしれません。
午後の稽古ではバージョンアップした「TRIGGER REMAKE」の脚本が配布されました。新たに追加された部分と、手直しされた部分があり、すぐに全員が目を通してどのような変更があったのか、どのような展開になっているのかを確認していました。もちろん内容はより面白く進化しており、役者の間では黙読状態から笑い声が漏れていました。休憩時間になっても役者たちは何度も脚本に目を通し、自分の役、セリフの確認に余念がありませんでした。

そのあと一度バージョン2の脚本を通して読み合せました。この段階で全物語の85%まで完成しています。時間として65分ほどに収まれば、まずまずの時間感覚です。結果は61分。想定内といったところでしょうか。残りの15%がどのように仕上がるのか?役者たちも楽しみにしていました。長さだけではなく、内容に関してもまずまずの手応えでした。新たに加わったエピソードの中で突発的に襲ってくる笑いのセリフには大声で笑ってしまうこともありました。和やかに各自が感触を確かめる脚本読みでした。

その後は部分稽古を実施しています。脚本が配られてから初の稽古参加になる役者とヴァージョンアップして新しい出番が増えた役者もいましたので、その人物が登場してくるシーンを中心に稽古を行いました。ある程度の人数が揃うと、舞台上のどこに立てばいいのか、どちらを向けばいいのかを整理するのが大変になってきます。役者たちが自己判断で適切に動けるのであれば苦労はしないのですが、今回が初舞台という役者もいるため「舞台の原則として向かい合う場合でも観客席に完全に背を向けないような配慮が必要なんですよ」「横向きで立つときもちょっとだけ客席側の足を引いて体を開きましょう」といった原則の説明と実際の動き方指導から始まります。そのため、役者もすぐに適切な行動をとれず、1回の稽古ではすべてのバランスを整えるのが難しいのです。まずはお互いの動き方や、目立たせる人物が誰なのかを確認し、次回までに各自がよりしっかりとイメージを構築して表現できるようにします。
ついに10月に入りました。なにが「ついに」なのかはよくわかりませんが、次週10月10日には「TRIGGER REMAKE」のチケット販売開始が予定されています。少しずつ第22回公演が近付いてきました!
午前中の制作部は、制作のリーダー石塚が、チームまん〇さんの10周年記念公演「GUNMAN JILL」の制作を担当していおり、萬劇場に出かけていました。その為、各自がやることの指示に従って作業を分担して進めています。手紙を書く人、グッズを作る人、チケットを切る人など、全員が黙々と作業を続けていました。

午後の稽古では先週配布された脚本を基に、各シーンの稽古を実施しています。他の仕事の関係や、チームまん〇さんに制作チームとして動員されている団員もいたので、代役を立てながらの稽古でした。この日は動きの部分を、少し詳しく作っていきました。セリフに関しては人物のイメージやその表現が仕上がってくれば自然と改善されてくるものですが、動きに関してはなかなか自然に形が仕上がってくるものではありません(特にうちの劇団員は)。その為、早い段階から、「ここではこう見せたい」「このセリフの時には入れ替わっていて欲しい」などと演出から具体的な指示が出ていました。動きが多くなるシーンでは特に入念に、シーンの始まりからそれぞれの動きやセリフを確認しながら調整をしています。


先週の稽古では「疲れたー」「もうだめだー」を連呼していた我らが大女優も、この日は「たくさん寝たから元気なの」とのことで、21時までフル参加していました。元気のあるところで、自分の役はもちろん、不在の人の代役までこなしてくれました。またこの日は、配本後初参加になる役者も1名いました。脚本全体のイメージを掴み、担当する役の人物像を創って行く第一歩として、今日の稽古では演出から物語のテーマや人物の雰囲気が説明されていました。どうやら配本された物語はまだまだ手直しされるようです。より深くするつもりのようですよ。