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8月27日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 27.2020 稽古レポート
8月最後の活動日、27日(木)です。制作部ではいつもの距離を保ちつつ、さらにパーテーションで仕切りを作って作業を行いました。実はこのパーテーション、第23回公演「UNKNOWN」の舞台装置で使用されていたオブジェの一部分なのです。大きさ、重量ともにちょうど良く、簡単に移動もできるのでかなり使い勝手がいいです。より万全になった感染症防止対策の中、この日も縫い物、編み物、作画などの作業が順調に進行していました。



午後の稽古では、まず来年に控えているあるイベントの内容について共有が行われました。当然ながら、前回までと同じような形式での開催ということはなく、様々なことを考えた上でのイベントになりそうです。劇団員は「それでも参加したい」「出るべきだ」という意見を全員が挙げていました。内容についてはこれから調整していくことになりそうですが、ひとまず何かのイベントには参加申し込みすることになりそうです。

その後は人数ごとでユニットを作って短い脚本を演じる練習を行いました。今回は6人という稽古フロアの人数制限ギリギリのユニットと2名のユニットの2種類を組みました。誰がどのユニットになるのか、そしてそこで何の役を演じるのかもすべて偶然に任せて決めました。その結果…「えええ?」「これは、まさか!」「うっそー!どうなるの?」という悲鳴ばかりが聞こえる配役発表になりました。偶然とはいえ、どの配役も意外性しかない配役となり、本当にこれで成立するのか不安になるほどでした。

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それでもルール通りに各ユニットで練習を行い、最後に発表し合うという流れで進みました。途中で各ユニットの状況に応じて演出から何点かのアドバイスが与えられています。物語の状況や人物の特徴をよく考え、それを最大限にわかりやすく伝えることを意識しながら進めています。

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そして発表タイム。それぞれの演技を見ての感想を相手チームに伝えるスタイルです。どちらのチームも限られた条件の中で立ち位置を移動させたり、相手に合わせて向きを変えたりと、より演劇らしい動きを披露していました。また、最初は意外性しかなかった配役も、実際の演技を目にすると思った以上にまともな配役に感じました。それだけ各自が自分が担当したのキャラクターの魅力を表現できていたということでしょう。6人ユニットの方は自由に動き過ぎて手詰まりになる役者もいましたが、それだけ全員が自由に、かつ3密回避のルールを守りつつ演じていたということかもしれません。

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偶然性に導かれる配役方法も「面白い」「またやりたい」「普段は絶対選ぶことがないような役ができて勉強になる」「あまり組むことがない人と組めた」などなど、大変好評でした。次回もこの形式でワクワクドキドキの稽古になりそうです。公演へ向けた具体的な稽古ではないものの、着実に演技の手応えや感覚を取り戻す時間となっています。