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3月26日の「てんとせん」です。

Posted by theatreminori on 26.2015 稽古レポート 0 comments
26日(木)の午前中は、豊島区の新庁舎見学会に参加したため、制作部を含めたてあとるみのりの活動はお休みでした。新しい豊島区庁舎の様子は、ハートランドみのりのブログに紹介しています。ご興味のある方はご参照ください!

午後は通常通りの稽古が実施されています。あと1カ月で本番…ということは、残りの稽古回数がこの日を含めて4回しかないということに今さらながら気付き、団員は気持ちを引き締めていました。もちろん、そんな話が出る前から、それぞれが準備をしてきた上で稽古に臨んでいます。

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演技のイメージを考えるにあたり、自分のキャラクターの演じ方にばかり目が行ってしまうケースがあります。この日もそんなスタンスのせいで、演技の方向性もはっきりせず、様子を見ていた団員から「(会話が)かみ合っていない」「単調」「セリフを読んでいるだけに感じる」など、厳しくも的を射た感想を投げかけられる役者もいました。

演出からは、キャラクター表現だけを見つめるのではなく、この場がどこなのか?そこでは普段どんな振る舞いをしているのか?お互いの日頃の関わりの中で何をどう感じているのか?という、脚本のセリフに直接表記されていないイメージを膨らませ、それを根底にして、だからこう考え、こう行動するという必然性、思考と習慣の連動を構築するように指示が出されました。「そうか。毎日過ごしている場所だから、もっとリラックスしますよね」「この人、この状況だったら他にもやるべきことがあるはずですよね」と、指摘された役者たちはすぐに、自分が勘違いしていた部分、そして何をすべきか気付いたようです。もちろん、理屈がわかっても、それを表現の中で具現化できるかは話が別。その部分の表現に挑むのが役者の難しさと面白さでもあるわけです。

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次第に演技に動きと躍動感、そしてキャラクターの生命が感じられるようになってきました。常に新鮮な気持ちで状況に向き合わなければ、矛盾が生まれていることにも気付きません。おかしいことにおかしいと気付けるよう、より良くするために必要なことを見つけられるような心構えで、毎回の稽古に臨み、他者の演技にも感性を傾けなければいけません。演技が演技ではない、模倣の繰り返しになってしまわないよう、お互いに高め合うための意欲を忘れずに、残り3回の稽古で煮詰めていきます!

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