12月28日の「影の舞台」です。

Posted by theatreminori on 29.2017 稽古レポート
てあとるみのり2018年公演情報】

てあとるみのり第19回公演影の舞台
2018年3月9日(金)~11日(日) 北池袋 新生館シアターにて
チケットは2018年1月中旬販売・予約開始予定です!

てあとるみのりイベント公演「ボーダーライン(改編版)」
2018年2月6日(火) 北本市文化センター大ホールにて
特設ページ→こちら
イベントホームページ→こちら

はあとの木マルシェ+(朗読劇ブースに参加)
2018年2月14日(水)豊島区役所1階 センタースクエアにて
はあとの木ブログ内のイベント情報→こちら



12月28日(木)。御用納め、仕事納めに該当するこの日、てあとるみのりの活動も2017年最後となりました。実際には、新年は1月4日(木)から活動スタートとなりますので、通常の週1回活動には何の変化もありません。しかし、気持ちの中で「今年最後の稽古だ」「この1年間で学んだもの、体験したもののすべてを出そう」という意気込みが自然と芽生えてしまうものです。本日はそんな気持ちを持ち込んでの活動となりました。

午前中の制作部はグッズ、衣装、小道具作りを中心に行っています。グッズは公演までのスケジュールから逆算しての進行を続けていますが、一部の衣装や小道具は午後に予定されている通し稽古に間に合わせようと、急ピッチで作業に当たっていました。相変わらずK&Kブランド創始者の大女優は「こういうのを作っちゃダメ?」と、自分の欲望を優先した提案をしていましたが、「作りたいものを作るのではなく、売れるもの、買ってもらえるものを作る」という制作部のコンセプトを改めて伝え、納得してもらっています。

そんなこんなであっという間に午後の稽古です。この日は17時から通し稽古が予定されていることと、普段は夕方からの参加になる学生、社会人の団員数名が冬休みに入っていることで、13時から参加してくれたことで、稽古場の雰囲気も盛り上がっていました。まだ公演まで2か月以上ありますが、雰囲気は本番直前のようでした。

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ウォームアップ後にいきなり通し稽古ではなく、まずは物語全体の人の動きの確認です。どこで誰がどっちから入ってきて、どこへ出て行くか?このアイテムはいつ誰が使うのか、その位置はどこなのか?など、要所要所で確認が必要な内容を一通り確認し、通し稽古に備えました。普段の稽古では場面ごとに短い区切りで演技を行うので、通してみた時に自分がどこにいるのか、次に何をすればいいのかの認識がずれてしまうケースがあります。それを防ぎつつ、物語全体の流れの中でどのような位置取りをすればいいのかを共有するための貴重な準備です。

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また、ダンスの練習も行われました。今回のダンスはメインの踊りを踊る団員とそれ以外の2グループに分かれています。もちろん、しっかりと目立てるのはメイングループ。通称ダンス選抜チームです。もちろんほとんどの団員が、この選抜に入りたいと願ってこれまで練習してきました。この日の通しでは暫定的に現在の状況下で数名が選抜チームに選ばれましたが、最終的には本番直前まで選抜メンバーは決定しないと演出からの説明がありました。まだまだ鍛錬の日々が続きます。「(選抜に)入れるように頑張ります」「うわ~、誰が選ばれるんだろう?」と、団員たちは戦々恐々な雰囲気でした。

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そんなこんなで、いよいよ通し稽古です。最初から最後まで、衣装を可能な限り装着して、シーンで途切れることなく演じる、本番さながらの練習です。各自が準備してきた成果が存分に発揮される時間でもあります。「昨日は緊張してよく眠れなかった」「どうしよう、全然(セリフが)覚えられてない~」と、役者たちは落ち着きなく準備をしていました。

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演出から「2017年祭後の稽古なので、今年一年間で自分がどれだけ何を身につけ、成長してきたかを表現できるように」「セリフのミスはあって当たり前。大事なのはこの物語の世界に生きること。自分の役、物語の中での役割を意識して臨むように」といったアドバイスが送られ、通し稽古が始まりました。思ったよりセリフが役に浸透している役者、まだまだ演技が熟成されていない役者など、出来栄えは人それぞれでしたが、共通していたことは大きな事故もなく、全員で物語のバトンを最後までつなぐことができたということです。この点は演出からも評価が与えられていました。もちろん、個々に課題や改善点があったので、その点も演出から振り返りの中で細かく伝えられています。この課題を次の稽古までに修正してくるのが役者たちの宿題です。

こうして2017年最後で、第19回公演最初の通し稽古は幕を閉じました。1週間後の稽古は新年最初の稽古になります。新しい年を良い稽古で迎えられるように、決意を胸に解散しています。帰り際には「来年もよろしくお願いします」「良いお年を!」といった挨拶が交わされていました。このブログを応援して下さっている皆様も、ぜひよい新年をお迎えください。いつもたくさんの拍手や応援、ありがとうございます!!

12月21日の「影の舞台」です。

Posted by theatreminori on 22.2017 稽古レポート
【てあとるみのり2018年公演情報】

てあとるみのり第19回公演影の舞台
2018年3月9日(金)~11日(日) 北池袋 新生館シアターにて
チケットは2018年1月中旬販売・予約開始予定です!

てあとるみのりイベント公演「ボーダーライン(改編版)」
2018年2月6日(火) 北本市文化センター大ホールにて
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2018年2月14日(水)豊島区役所1階 センタースクエアにて
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12月も後半戦。今年もあとわずかです。そんな21日(木)の活動の様子、まずは制作部からお届けします。

このところひたすら衣装、小道具、グッズの製造が進んでいます。参加者は10名(いつもはもう少し多いです)。その10名が8工程に分かれて作業しました。2名のグループで行うもの、単独で行うものが混在している上に、手掛けている作業が異なっているため、人数がいて、スペースを広く使っている割には静かな時間です。裏返せば、各自がそれだけ手元の作業に集中しているということです。時折「この大きさでいいかな?」「デザインのデータを送ったので確認をお願いします」といった報告・相談関連の会話が交わされる程度の制作部でした。

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午後の稽古もこの日は盛沢山でした。週末に観劇してきた団員からの観劇報告。2月に参加予定の「はあとの木」イベントのための動画の撮影。ダンスの練習。芝居の稽古。さらに、先日参加させてもらった大学の学園祭の振り返り会にもお招きいただいており、劇団員2名が稽古を中抜けして参加しています。様々な条件下での稽古ではありましたが、時間帯によってできるシーンの稽古を行いました。

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ダンス練習は先週までに確定した振り付けの復習を行い、上手くできなかったところ、振り付けの不明点などを素直にあげてもらい、そこに細かい指導やアドバイスが入るという時間がありました。役者たちは「ここがわからないんですよね」「手の向きがこうでしたっけ?」などと、このチャンスを逃すことなく質問して、実際に動きを確認していました。「繰り返してやって早く覚えないと!」と、誰もが汗をかきながら必死に踊っていました。今回のダンスはカウントというよりは曲やメロディ、歌詞に合わせた動きのタイミングが重要な構成になっているので、とにかく曲と動きをひとつに合わせていくための繰り返し練習が必要なのです。完成するとどんな雰囲気になるのか楽しみです。

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演技の稽古は、その時に稽古場にいる役者が出演するシーンを中心に行っています。必要に応じて演出から動きの確認、これまでの演出の復習などがあるだけではなく、重要なシーンでは「ここでは相手を引き立たせるためにもっと○○○に徹して、そのイメージをしっかりとお客様に伝えるように」「ここで言われたことが重なって、やっと気付くんですよ。気付かせる方も、気付いてもらえるような説得力を込めて言うことを言わないとダメです」などと、演出から局面におけるそれぞれの役者のロール(役割)の詳細な説明が与えられていました。次週の通し稽古を前に、できていない部分、理解できていないような部分への大胆なテコ入れといった感じでした。

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芝居とは相互関係で成り立つものです。ひとりだけ目立つことを考えても、目立ちきれないものです。また、ひとりで役の特徴を出すよりも、全体でその役の特徴を引き出す方が、より強いイメージをお客様に伝えることができます。逆に言えば、ひとりひとりの演技力が未熟であっても、良好な相互関係を構築できれば補い合えるのが芝居の魅力でもあります。これからどこまで仕上げられるのか?全員の小さな力が集まることで、その結末はいかようにでも変わってきます。次週の通し稽古で、その可能性の尺度を示せるでしょうか。


12月14日の「影の舞台」です。

Posted by theatreminori on 15.2017 稽古レポート
てあとるみのり第19回公演影の舞台
2018年3月9日(金)~11日(日) 北池袋 新生館シアターにて
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てあとるみのりイベント公演「ボーダーライン(改編版)」
2018年2月6日(火) 北本文化センター大ホールにて
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12月も半分経過した14日午前の制作部は、人と荷物が行き来するにぎやかな時間となりました。荷物というのは、公演で使用する衣装や小道具、その原材料などです。まだ公演まで時間があると思われるかもしれませんが、早めに物をそろえておかないと、直前になって買いたかったものが売り切れ、入荷まで時間がかかる、予算が足りないなどの事態に陥ってしまうのです。インターネットの通販でたくさんのラインナップから、いつでもすぐに注文できる時代ではありますが、結局、入荷まで時間がかかる商品が多いのが実情です(特に安価なものほど海外から送られてくるので1~2週間かかるものもあります)。昔と比べて衣装探しの苦労は少なくなったものの、その分早めにあらゆるプランを固めていかなければいけなくなったので、日々衣装や小道具のプランを煮詰めているのです。

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入荷したアイテムはすぐに現物を確認し、サイズ、色合いなどを吟味します。グッズに反映させなければいけないデザインもあるため、すぐにアイテムの写真を撮影する団員もいます。衣装であれば、それを切る予定の役者に試着をお願いすることもあります。そのうえで裾上げや着方のアレンジなどを検討、実行していきます。物を買って終わりではないので、アイテムの入荷が盛んになると、制作部も手掛ける作業が一気に増えます。もちろん、それと並行してグッズ作りも行っています。それぞれが役割を分担して、テーブルの上、床の上で作業を進めています。参加人数は多くても、手元の作業に集中しているので静かな時間が流れるのも特徴です。先週、グッズのサイズのことであれこれ文句を口にしていたK&Kブランドのリーダーも、この日は文句ひとつも言わずに、自分が手掛けるブランドのグッズを仕上げることに集中していました。

午後は稽古です。任意参加の夜間練習まで継続して行っています。本日から冒頭に行っているウォームアップの曲が新しくなりました。てあとるみのりでは、アップ(体操、ストレッチ、早口言葉練習など)の時に流れる曲を、公演ごとに変えています。それぞれの公演のテーマに合った曲が並ぶので、体を動かしつつも心の温度も上昇していきます。少しずつ役者たちのスイッチが入っていくように、ここでも音響面からのサポートが施されているのです。

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その後の稽古では、しばらく新しい振り付けがついていなかったダンスに、新たな振り付けが与えられました。これまでの単調な動きが主体だった振り付けではなく、リズムの取り方や動き方も柔軟な雰囲気のダンスに挑戦しています。ダンス経験がほとんど皆無の団員たちは、この新しい動きについていくのが大変そうでした。それでも「繰り返さないと覚えない!」と、あきらめることなく練習を続け、ある程度の形まで進化させています。

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その後の稽古では先週出番のなかった役者が登場するシーンを中心に実施しました。演技の中で相手を呼ぶという動作があり、その際にどうすれば相手がもっと近くに来てくれるかという課題が出ました。ただ呼んで、近くに来てもらおうとしても、相手が動ける動線や、呼んだ人との距離という要素もあるので、思うように相手が動いてくれないという事態に突き当たります。その時は、自分が動いて相手が動ける場所、動きやすい空間を作ってあげるという工夫が必要になります。

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特にてあとるみのりの劇団員の中には、指示されたことを忠実に再現できない、その時のコンディションによって再現率にばらつきがある者もいます。そんな相手であっても、そういった工夫を積み重ねることで、しっかりと引き立たせることができます。この日の稽古でも、そんな工夫が求められるシーンがありました。演出からそんな対処方法を伝えられた役者は「あ、そうか!」「そうしてあげればこっちまで来てくれるよね」と、大きな気付きを得ていました。

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再来週の稽古では「影の舞台」の通し稽古が行われる予定です。役者たちは脚本を手放したり、ほとんど見ないようにしたりと、今から通し稽古へ向けて準備しています。どんな気持ちで年を越せるのか?劇団員は緊張と不安に打ち勝つことができるでしょうか?


12月7日の「影の舞台」です。

Posted by theatreminori on 07.2017 稽古レポート
12月に入って2週目。年内にある程度の到達点を目指すため、制作部も稽古もどんどんスピードアップして進捗しています。団員たちは準備してきたものを週1回の活動時間の中で発揮するため、集中しながら取り組んでいました。

午前中の制作部は、引き続きグッズ作りを分担して進めています。定番になりつつあるプラ板アイテムはデザインと着色、カットまで進んでいましたので、本日から焼きと仕上げに取り掛かりました。3月公演用のグッズとして時間を逆算すると、過去最速の進捗状況になります。順調すぎるほど順調です。

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大女優が手掛けるK&Kブランドの編み物系のグッズも複数の完成品が仕上がっています。手作りゆえの個体差が生じてしまうのは仕方ないことかもしれませんが、その差をどこまで商品として許容するのかが問題になります。この日も…
制作 「これじゃあ大きすぎて売れないよ」
女優 「大は小を兼ねると思って」
制作 「糸をほどいて決められた大きさに作り直してほしい」
女優 「えー!やり直すの?冗談じゃないよ~」
…といった議論が交わされていました。結果としては趣味で作った商品をお情けで買ってもらうというのは劇団の趣旨に反するということで、大女優も作り直しを受け入れました。編み物に限らず、頑張って作ったアイテムであっても当初のプランからずれてしまったり、望んでいた品質に到達していなければ、一からやり直しです。自己満足ではなく、お客様に販売する商品を作るという責任とプライドを持って、グッズ作りに臨んでいます。

午後の稽古は第19回公演影の舞台」のシーンごとの稽古を行っています。先週は前半を中心に行っていたので、今週は物語の中盤から後半の盛り上がりを確認しながら稽古しています。物語が核心に近付いてくるシーンの連続でもあり、役者たちの演技にも熱が入ります。ただし、その温度差にはまだばらつきがあり、ひとつのシーンとしてまとまり切っていない印象もありました。もちろん演出からはその指摘と修正方法の提案があり、早速そのテコ入れに応じた稽古を繰り返しています。

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当然のことながら複数の役者が出演している舞台では、それぞれの人物にそれ相応の見せ場というものがあります。自分の演技に没入し過ぎることで、こうした舞台の構造を見失って、とにかく一生懸命演じてしまうケースがあります。こうなると、本来引き立たせなければいけない相手であったり、その後に控える自分自身の見せ場の印象を薄めてしまうリスクがあります。演技を構築していくときには、局面だけの感情や動作を追い求めるのではなく、包括的に物語全体を考慮しなければいけないのです。まさしく、ひとりひとりが演出家のような視点を持たなければいけないということです。

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12月末で一度通し稽古を行い、1月には「影の舞台」を少し離れて、2月6日のイベント公演に向けた「ボーダーライン」の稽古に入る予定です。早めの進行で作品を仕上げていかなければいけませんので、稽古時間以外に各自がどれだけ様々なことを考えて演技の質を高めてくるのかが問われます。セリフを覚えるという形式的な問題ではない、もっと奥が深い準備を各自が行っているのです。意味が違うかもしれませんが、これも一種の「影の舞台」です。

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11月30日の「影の舞台」です。

Posted by theatreminori on 01.2017 稽古レポート
11月は活動が2週連続で行事、祝日の影響を受けてお休みになっていましたので、久しぶりの活動となりました。劇団員はそれぞれの準備を進めた上でこの日を迎えたようです。緊張感もありつつ、楽しみな雰囲気も感じられました。

午前中の制作部はグッズ作りと衣装関連の買い物と大きく二つのグループに分かれての作業となりました。買い物班は数名で近所の100円ショップへ。グッズ作り班はさらに担当する作業を分け、黙々と作業しました。制作部には新しい団員が増えているので、グッズのバリエーションも増え、仕上がりの品質も高まりそうです。1年前には人数も少なく、ひとつの工程にも時間がかかっていた制作部が、個々のスキルアップに加えて、参加者の増加という嬉しい変化によって、着実に生産能力を高めています。そういった体制的な進捗に比例して、完成させる商品のイメージもかなり練りこまれていますので、作業は順調です。てあとるみのりの大女優も時折「今日雨が降るらしいから傘立て出しておいてよ」と、天気のことを気にしながら手を動かしていました。

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午後の稽古では、2週間の休みの間に手が加えられた脚本についての説明がありました。大きな流れはそのままに、個々のキャラクターの主張や特徴がより強調、整理された物語は、確実に2週間前より面白くなっています。物語そのものに、てあとるみのりが受け継いでいる大きなテーマも根付いており、まさに完成形に至ったという感触です。役者たちもそんな脚本のポテンシャルに重圧も感じつつ、それを表現することへのワクワク感を抱いていました。

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以前の脚本の状態でも十分に読み込んできていた役者も多く、順応はスムーズでした。早速行われたシーンごとの稽古では、早くも脚本を手放す役者が続出でした。12月の差刺繍稽古では通し稽古を行うことがすでに告げられていますので、当然と言えば当然の速度感なのでしょうが、今まではどこかのんびりした感じで「まだそこまでやらなくても大丈夫だろう」と構える役者がほとんどだったことを考えると、制作部に負けず、役者としても劇団員に変化が生まれてきているようです。

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脚本を手放すことは勇気のいることかもしれません。当然ですが、脚本を見ながら呼んだ方が確実ですし、思い切って演じることができます。脚本を思い切って手放すことで、不安になり、セリフの順番ばかり頭の中で反復するようでは、脚本を手放す意味がなくなってしまいます。この日の稽古では、脚本を手放して挑んだ役者が、演技の中で自分が呼ばれたわけでもないのに「はい!」と勢いよく返事をしてしまうという現象が発生しました。一見するとただのおもしろNGシーンで、みんなで笑って済ませてしまいそうなことですが、実はこの裏側には演技そのものの構造を大きく踏み外した力動が働いているのです。つまり、脚本を手放したことで、セリフの順番や展開のきっかけばかり頭の中で再生してしまい、「このシーンで名前を呼ばれる」「呼ばれたらすぐ返事をする」というロジックだけで待機していたのです。結果として、自分ではない他の役が呼ばれたのに、条件反射のように素早く返事をしてしまったわけです。セリフを覚えたかどうかの不安、正確に再現しようという誤った集中力ばかりが先立って、実際にその場に立ち、相手の声や思いを感じ取っていないことの象徴でした。演出からは「思い切って脚本を手放したのなら、演技も思い切ってやり切る覚悟を持て」という言葉が投げかけられました。間違えることを恐れるのではなく、芝居の中で正しいことをしてしまえばいいだけの話だという開き直りで、思い切り演じ切ることの方が「生きた芝居」を生み出す上では大切なのです。

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そんなわけで、早くも11月の稽古が終了となりました。てあとるみのり第19回公演影の舞台」は2018年3月9日(金)~11日(日)の3日間、北池袋 新生館シアターにて上演予定です。チケット販売・予約開始は2018年1月中旬を予定しています。今回も上演回によってプレゼント企画も準備しています!ご期待ください!

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