5月18日の「ボーダーライン」です。

Posted by theatreminori on 18.2017 稽古レポート
先週末のハートランドチャレンジFES'17 in 大正大学も無事に終了。第17.5回公演はご好評の中で幕を閉じました。そして今週からは8月に予定されている第18回公演の稽古がスタートしています。脚本はすでに月曜日に役者に配本済みでしたので、まずはスタートダッシュを決めたいところです。

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午前中の制作部ではすでに第18回公演に向けたグッズ作りを行っていましたので、特にこれまでと変わりなく活動を行っています。すでにひとつのグッズは予定数量の製造に達しようとしています。先行してできることを進めておいた成果です。あとは脚本の内容に沿ったグッズの開発を目指した検討を行い、追加するグッズを絞り込み、製造していく作業が待っています。ここまでの進捗状況に決して安心できないスケジュールです。

そしていよいよ午後の稽古、「ボーダーライン」のシーン稽古のスタートです。ウォームアップから役者たちは気合十分。ちょっとした空き時間に役者同士でセリフの確認や読み合わせを行ったり、自主的に筋トレも行いながら稽古に備えていました。

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こうして迎えた初日の稽古は、みんなで脚本を通して読み合わせをしましょうという雰囲気ではなく、通常の立ち稽古に近い雰囲気で実施しています。演出からも細かくストップがかかり「あなたの役割をもっと理解してください」「もっと体を開いて相手を見る」「もし向こうが動かなければフォローすることも考えていかないと」などと、細かい役作り以前の舞台上での意識に関する指示が多く出されていました。

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まだ稽古に入ってすぐの段階ではありましたが、残りの稽古回数が10回ほどしかありません。まだ初日だから…という言い訳をしている時間はありませんので、演出からの要求も具体的で鋭いものばかりでした。役者たちはそこを意識しなければ役が成り立たないというポイントを、ズバズバと指摘されていました。そして繰り返して演じるうちにそのニュアンスが形になっていく様が確認できました。どうしても以前の役柄のイメージが抜けず攻撃的に振る舞ってしまう役者もいましたが、今回の役どころについて、演出がじっくりと説明をしたところ「わかった」と理解してくれていました(今のところその理解が演技に反映されたかは不確かですけれど)。方向性が明確になるような演出の言葉を、役者たちが次週までにどうやって自分の演技に昇華させてくるのかに注目です。

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さて、そんなわけで、いよいよスタートした第18回公演「ボーダーライン」。ここからどんどんと、ハイペースで内容を高めてまいりますので、ご期待ください!

5月11日の「そこスト」です。

Posted by theatreminori on 12.2017 稽古レポート
第17.5回公演「そこから始まる物語(ストーリー)」
2017年5月13日(土) ハートランドチャレンジFES'17 in 大正大学にて上演!
詳細情報は→こちら



世に言うゴールデンウィークを挟んだことで、活動が行われるのは2週間ぶりとなりました。気が付けば、ハートランドチャレンジFES'17の2日前。必要な準備に余念なく向き合う1日となりました。

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午前中の制作部ではグッズ作りの続きを実施しました。開始時には人数が少なく「今日は静かだ」「実に平和だ」といった声が聞かれました。人数も少なく余計な雑談もなかった分、作業に集中して取り組む劇団員たちでした。次第に他の参加者が顔を見せ始め(全員きちんとした所用があってのスケジュールでした)、後半はいつものように「これじゃだめ?」「だめです!」「ここまでは終わらせてもらわないと困ります」といった、制作を中心とした押し問答が繰り広げられていました。厳しさの中にも楽しい雰囲気が溢れていました。

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そして午後は、第17.5回公演「そこから始まる物語(ストーリー)」の最終稽古でした。この作品を上演する予定の「ハートランドチャレンジFES'17 in 大正大学」に関する申し送り、ウォームアップの後に稽古に入りました。この日の稽古のテーマは「通し稽古」による全体のバランス調整と、「ダンス練習」による品質向上でした。そう、今回の公演もダンスシーンがあるのです。しかも、30分のステージに対して2曲。なかなかの割合です。

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通し稽古の1本目は久し振りの稽古であることと、緊張感からか、妙に間延びした部分があり、演じ終えた役者からも「長かった」「無駄に長い気がした」という声があがっていました。実際にタイムを確認すると、想定していたタイムより3分以上長かったです。早速改善点を振り返り、それぞれ役者同士で工夫すべきところ、改善すべきところを確認し合い、2本目の通し稽古を実施、少しずつタイムを縮めていくとともに、物語の構造をより引き立てるためのペースの切り替えや演出的意図を共有していきました。

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その後、ダンスシーンの練習と休憩を挟んで、夜にも2本通し稽古を実施しています。今回の作品は出演者が15名近くになるため、全員に同じ密度の振り返りができない(修正すべき優先度が高いところを重点的に手直しする)というジレンマがありましたが、どの出演者も、言われたからやるのではなく、自分自身で自分の演技や周囲との連係を振り返り、少しでも品質を向上させようと自主的に反復練習していました。事業所利用者(障がい者)、社会人、学生、タレントと多種多様な参加者がひとつになって取り組む姿がそこにありました。これこそが、てあとるみのりが目指している舞台創りです。

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ちなみにダンス練習は、ダンスシーン該当者を2チームに分け、曲をひたすらリピートし、交代で何度も繰り返して練習しました。この日は気温そのものも高かったことに加え、ダンスの運動量と、参加者の熱気で、室内は冷房をかけてもなかなか涼しくなりませんでした。踊っている団員は汗びっしょりになっていましたが、繰り返し体を動かすことと、他の人のダンスを客観視することで、次第に振り付けのシンクロ率が向上していきました。技術的に優れた踊り手がいるわけでも、ダンス経験者がいるわけでもありませんが、曲と振り付けの一体感と、それを共有して踊る全体の一体感の双方をお届けできそうです。

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何はともあれ、これでフェス公演の稽古はすべて終了。いよいよ13日の本番を残すのみとなりました。様々な顔ぶれがひとつの公演のために集い、共に汗を流し、声を出し合い、支え合ってきたわずかな時間が、間もなく終焉を迎えようとしています。もちろん、舞台の上に立つ人の背後や傍らに、様々な人の支えがあったことを忘れてはいけません。その幸せを噛みしめ、折り重なった偶然に感謝し、関わる全ての人と舞台を通してひとつになることが、最後に参加者に課せられたテーマです。その課題の答えを、13日の公演で披露します。ご期待ください!

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てあとるみのりの登場は13日(土)14時50分ごろです。FES入場券(1,500円)は当日受付でお買い求めください!
詳細情報は→こちら

4月27日の「そこスト」です。

Posted by theatreminori on 28.2017 稽古レポート
第17.5回公演「そこから始まる物語(ストーリー)」
2017年5月13日(土) ハートランドチャレンジFES'17 in 大正大学にて上演!
詳細情報は→こちら



4月も最終週。来週の木曜日が5月の連休に当たってしまっているため、「ハートランドチャレンジFES'17 in 大正大学」に向けて稽古できるのは、この日を含めて2回だけとなりました。早いものです。



午前中の制作部ではそのFESで上演される第17.5回公演の衣装の確認と、その先の第18回公演用のグッズ作りを行いました。グッズに関してはまだ全てが決定していませんが、確定しているアイテムに関しては早めに製造に取り掛かるようにしました。今は劇団全体がFES公演に集中していますが、それが終われば8月の公演まで3カ月もないという状況だからです。今回も手作りアイテムがメインですので、計画的に作業を進めなければならないのです。

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午後の稽古の時間にも本番が近付いてきている緊張感がありました。しかし、それが窮屈な感じではなく、みんなで集中して、一丸になって取り組んでいくような雰囲気を作っていたのが印象的でした。演出がそれぞれの役者に指示を出している間に、相手役同士が自主的に振り返りを行い、必要であろう修正を検討・確認していました。そのため、稽古時間はとても稽古場が賑やかで、活気にあふれていました。申し送りは大きな声で行わなければ周囲の自主練の声にかき消されてしまうほどでした。

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また、この日の稽古ではダンスの練習も行われました。第17.5回公演では短いながらも2曲のダンスが挿入される予定です。それぞれ活発に動く振り付けになっているため、練習は頭と体をフル回転させる、なかなか大変なものになりました。まずはカウントだけで振り付けを頭に入れ、実際の曲に合わせて踊ってみるわけですが、何度も繰り返すと体力的にもかなり厳しくなってきます。何よりも体が温まって暑くなります。それでも役者たちはダンス習得のために「うわ~。疲れたけれど、もう1回!」「何度も繰り返して覚えるしかない!」「曲がかかってると踊らざるを得ない!」と、必死になって体を動かしていました。すぐに動きが揃うわけではありませんが、体に踊りをしみこませ、そこから心を介して表現していくための地道な積み重ね段階です。後は各自がイメージのおさらいと強化を実践して次の稽古に備えるだけです。

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稽古の品質が上がってきたこともあったのでしょうか、いつもは夕方で帰る団員も「今日は元気だからやっていこうか」と、夜の稽古時間まで継続して参加していました。出番が少ない役者も、出番がないから帰るようなことはなく、最後まで稽古に参加していました。こういった取り組む姿勢の品質向上が、この作品に命を与えていくのです。本番まであと少し。ここから各自の努力の積み重ねが、全体のラストスパートとなり、物語を彩っていきます。その成果をぜひ、会場でご覧ください!

4月20日の「そこスト」です。

Posted by theatreminori on 20.2017 稽古レポート
ハートランドチャレンジFES'17で披露する第17.5回公演「そこから始まる物語(ストーリー)」の稽古も残すところあと3回!あっという間に本番がやってきます。午前中の制作部も午後の稽古もだけではなく、今週は夜間の稽古も行われています。

午前中の制作部では、第18回公演をターゲットにしたグッズ案の検討が継続して行われています。試作品を持ち寄った団員がコンセプトやグッズとしての利便性、コストパフォーマンスなどをプレゼンし、団員たちから忌憚のない意見を募っていました。単にデザインがいいというだけではなく、様々な角度から研究と開発を進めています。

その後は第17.5回公演用の衣装作りでした。この公演では衣装が基本的に役者の自前。それぞれ役の特徴がわかりやすいようなワンポイントのアイテムを装着する予定になっています。製造したのはそのワンポイントアイテムです。久し振りの衣装作り。団員たちは誰かをモデルにしてみたり、実際に作った物の強度を確かめてみたりと、賑やかな雰囲気の中で作業していました。

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午後の稽古には先週に引き続き芸能事務所ウルル・プロの方が3名参加し、いつものおなじみのメンバーとは異なるキャラクターで、いい刺激を注入してくれました。今回は物語の後半からラストシーンを繰り返して稽古し、演出からも「やり取りの内面や意味を考えよう」と、いよいよ物語の核心部分に関わるような指示が出始めていました。

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また、今回はセリフがないシーンでも舞台上には存在する役者が多く、その間どのような演技をするのか、どこまでやるとやり過ぎなのかを考えながら稽古を進めました。せっかく注目すべき演技をしている人がいる場面で、周囲がにぎやかにしすぎて、観客の注目を集めてしまったり、肝心なセリフを聞こえなくしてしまったりしては台無しです。かと言って何もせず立っているだけでは場面の臨場感が損なわれてしまいます。より相応しいさじ加減でアドリブ的に演技を入れていかなければいけないのです。物音を立てる、立てないのひとつで場の雰囲気が変わるのです。…といった緊張感のある稽古の雰囲気の中で、ある団員が「ブブウッ!」と何かの音を発してしまい、稽古場は笑いに包まれました。本人は「音を出しちゃってごめんなさい」と弁明していましたが、場が和んだ事はよかったです。

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本日の稽古ではウルル・プロの佐伯さんと詠月さん二人のシーンがありました。それほど二人で合わせていなかったものと思われますが、セリフのテンポや迫力には光るものがありました。てあとるみのりの団員たちも、そんな演技をすぐそばで見て、自分もその一部で演じていることがとてもいい経験になりそうです。いつもと変わらない顔ぶれでいつもと同じように進めていたのでは、なかなか成長していくのが難しくなってしまいます。特に何年か継続していると、自分はこうやって来た、自分はできているはずだ、これでいいんだといった錯覚に陥ってしまい、本当は努力が足りていない点から目を背けてしまいがちです。そんな自分自身を客観的かつ謙虚に見つめ直すという観点で、コラボレーション公演からは実に多くのことを学べます。

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この日は16時で一度通常の稽古を終了させ、その後18時30分から夜の稽古(T.M.Evolution)を実施することになっています。長時間にわたって稽古を実施するのはもちろん大変なことですが、公演が近付き、参加可能な時間帯の中でそれぞれが少しでも品質の向上を目指していくためのスタイルです。同じ立場の団員の集まりではない多様性がてあとるみのりの特徴である以上、この運営スタイルが変わることはないでしょう。

「そこから始まる物語(ストーリー)」開幕まであと20日と少々。普段はバラバラなわれわれが舞台の上でひとつになります!

4月13日の「そこスト」です。

Posted by theatreminori on 13.2017 稽古レポート
4月13日(木)は第17.5回公演「そこから始まる物語(ストーリー)」の公演予定日のちょうど1カ月前になります。まだ先の話と油断している場合ではなくなってきました。そろそろ演技だけではなく、舞台の中身を充実させていかないといけません。制作部では衣装や小道具について確認と検証が行われています。

今回は特に予算を立てて経費をかけて準備をするスタイルの公演ではありません。つまり衣装や小道具にお金をそれほどかけられないのです。制作部では過去の公演で使用したアイテムを掘り返し、今回使えるものはないかを検討しました。また、基本スタイルになる衣装をリストアップし、各自が用意できそうなものをベースにしていくことを確認しました。その後は第18回公演向けの新しいグッズの試作と、第18回公演の告知用横断幕作りが行われました。横断幕は文字だけではなく、折り紙を使った装飾と、手書きで彩られたイラストも追加されています。17.5回公演のカーテンコールでお披露目予定ですので、お楽しみに!



午後の稽古にはいつもの顔ぶれに加えて、第17.5回公演出演予定の芸能事務所ウルル・プロ所属の佐伯恵太さん、詠月逢人さん、藤田みず穂さんのお三方も参加しています。佐伯さんと読月さんは、法人の新年会余興でコラボさせてもらったことがあるので、何名かの団員はお互いに顔見知りでした。藤田さんも「TRIGGER」を見に来ていただいたので、見たことのある顔ぶれがいるという関係性です。稽古前には全員で自己紹介を行い、様々な立場の人の集まりではありますが、ひとつの舞台を創りましょうと、気持ちをひとつにしています。

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ウォームアップの段階から団員たちは積極的にプロのタレントさんたちにアプローチを行い、一緒に早口言葉の練習を行っていました。そこからチームとしていい流れ、雰囲気が生まれ、空き時間にはこれまでの稽古での演出や経過を申し送ったり、動きについて改善するイメージを話し合ったりと、立場の違いを壁とせず、同じ舞台の上でひとつの目標に向かってい者同士という関係を築くことができていました。この柔軟さと言いますか、動機付けの力には目を見張るものがあります。これまで培ってきた劇団の力が発揮されているように感じました。

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この日の稽古も全役者が揃ったわけではなく、学校の都合で参加できなかった学生の団員も数名いました。また、職務の都合で中抜けする団員もいました。不足している役者は代役を分担し、少しでも稽古の品質を確保するように、みんなで協力しています。このようなバックアップが自然にできているからこそ、様々な立場の人が自分自身可能なスタンスで公演に参加できているのです。これもまた、てあとるみのりが培ってきた集団としての成熟度でしょう。もちろん、次週の稽古までに、それぞれの役者にはクリアしてくるべき課題、準備してくるべきイメージなどがあります。集団としての力だけではなく、それをクリアする個人の力と努力も不可欠なのです。

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「ここはどっち?こっちに行けばいいの?」「この人に言うのね。勘違いしてたわ」「それっぽい動きのイメージないですか?」「それぞれの反応がとても面白かった」などなど、本日の稽古では様々な提案、要求、質問が稽古の合間に交わされました。実際に動きを反復しながら確認したり、脚本にイメージを書き込んだり、言われなくても改善を試みたりと、全員が地道ながらとても重要な努力を積み重ねようとしていました。いつもの同じ顔ぶれの間では、こういった現象が生まれるのに時間を要します。多少なりともなれあいの部分があったのかもしれません。そこにウルル・プロの方がコラボ参加して下さったことで新たな刺激が生まれ、団員たちの取り組む姿勢に変化が見受けられます。第17.5回公演はそういった緊張感や貪欲さによって品質が保たれていきそうな予感がします。様々な立場の人が舞台の上でひとつになるという理想のために。

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