どんなに春を焦がれても、冬の次に廻ってこそ春。

Posted by theatreminori on 26.2012 主宰者コラム 0 comments
どうも。ココイチのカレーは1辛に半熟タマゴと決めているのに、間違えて完熟トマトをオーダーされてしまったことのあるSugiです。

twitterでは最近の本業の多忙さがしきりに呟かれており、皆様にはご心配をおかけしましたが、まあ、なんとかひと段落しています。公演へ向けてもう一度しっかりと力を蓄えて、爆発させていきます。チケットの方も日に日に残券が少なくなっているようです。日曜日の公演があまり売れていないようですので、ゆったりご覧いただくチャンスですよ!
今回は客席レイアウトの都合上、ぎっしりで身動き取れないよりは、状況に応じて隣の席に移動できるぐらいの方が、快適にご覧いただけるはずです。この情報が何を意味するのかは…実際の会場でお確かめください。

お気付きの方もいらっしゃるでしょうが、てあとるみのりの公演は毎回客席の配置が異なっています。それぞれの公演の特性を考慮した演出効果のためでもありますが、お客様に、まず会場に足を踏み入れた瞬間から驚きを感じてほしいという理由もあります。「いつもと同じ」ではつまらない。たとえ前回上手くいってもそれを変える勇気、より良いものを求める気概を示したいからです。
お客様が会場に足を踏み入れた時から、我々の公演は始まっているのです。

さて、役者たちには先日の稽古で最後の申し送りを済ませました。まだまだ未完全な演技を繰り返している役者が多く、伝えることが多岐にわたりましたので、通し稽古の後は2時間ほど喋りっぱなしでした。これらの課題を役者が克服してくれれば完成…ではありません。それは現状から垣間見えた最低限の改善ラインであり、いい芝居をしようと思ったら、そこに数段の上積みを加えてこなければなりません。
何度も伝えていることですが、これでバッチリという合格ラインなど、演技には存在しません。常に新たな変化と進化を探ってこそ、その刹那の輝きを表現してこそ、生きた芸術に成り得るのです。結局は、客席の配置を常に探究することと同じです。役者だから大変、という理屈は成立しません。むしろ、そんな裏方の気概に負けているのではないかと、焦りと奮起を期待したいところです。

裏方と言えば、衣装と小道具のチェックを行いました。担当者が製造してくれたアイテムを確認し…衣装はOK。小道具はNGでした。到達すべき次元のイメージにギャップがあったようです。お情けで採用してしまっては、芝居全体の品質が低下します。頑張っているであろう他のセクションの団員に申し訳が立ちません。全面的な作り直しを要求すると同時に、バックアップとして、こちらで手配できる準備を進めています。

芝居に限らず、ひとつの総合芸術を完成に導くことは、非常に厳しく、神経を使う作業です。時には社会で味わったことのないほどの非常な言動に直面するでしょう。しかし、優しさや気配りで歪んだ想いを伝え合っていては、何も生み出せません。いや、生まれるのは妥協の産物。そんなものにお金を払って、楽しみを感じてもらえるはずはありません。
それぞれの動機、目的は様々です。しかし、向いている方向、進むべき方向を収束しなければ、ひとつにはなれません。だから歪みは許されないのです。厳しく、感情的で、直接的な言葉で伝え合わなければならないのです。

冬の先の春を迎えるためには、この冬を越えなければならないのです。

雪がやみ、春はすぐそこです。

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