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年末の残念な稽古

Posted by theatreminori on 23.2011 稽古レポート
こんばんは。お風呂上りに、わさび焼酎を嗜んでいるSugiです。

本日の稽古は…風邪で休んだ役者、アルバイト先の事情で休んだ役者、仕事の都合で遅れてきた役者などがたくさん。まさに師走の雰囲気満点で、腰を据えた稽古にはなりませんでした。予定していたシーンも手つかずで、このまま年末を迎え、新年には脚本を手放すのかと思うと…さてさて、どうなりますやら。

しかし、少人数であるがゆえに発見もありました。それは、役者が稽古に対して受動的な姿勢で臨んでいるということです。これは残念な発見ですね。演出の指示や提言を聞き流し、自分で何かを創ろうとしていないことがよくわかりました。稽古場は学校ではない!黙って座っていれば先生が何か教えてくれると思うな!と、今更ながら説明させていただきました。

素人集団であることは魅力でもあり、脆さでもあります。そして、素人であるために、貪欲さが著しく欠落しています。恵まれた環境で、与えられること慣れてしまっているわけです。そしてそれに気付いていない。大変だ、忙しい、できない、自信がないなどと、逃げ口上ばかり積極的で、何ひとつやろうとしていない。誰かが何とかしてくれる。自分はこれが精いっぱい。ここまでやればいいだろ。教えてくれないとできないから仕方ない。そんなことばかり熱心にイメージしているわけです。

このところ、少しは目の色が変わってきたかと感じていたのですが、私もまだまだ見る目がなかったということですね。

今夜のT.M.Evolutionは参加者たった1名でした。しかし、人数の問題ではない。すさまじく濃密な演技の構築が交わされました。演出対役者、脚本家対役者、熱い思いの具現化への議論と実演が積み重ねられました。時間の価値が異なっているのだと実感しました。稽古ができることを当たり前と思っているかどうかの差です。

まだまだ、やれるはず。
やらなければ、生み出せません。

まあ、そういうことで。

とりあえず、来年に期待します。

29日に刺激を受け取ってから。