2023年を迎えて最初の活動日。劇団員たちも元気な姿を見せていました。この日も活動は3部構成。まずは午前の制作部の活動から紹介しましょう。
10時から12時の制作部では、販売が決定しているグッズの製造を昨年に引き続き行うのと並行して、今回追加するアイテムをどのように製造するか複数のパターンの検証が行われました。コストを取るか品質を取るかのバランスがなかなか難しいようです。また、そんなグッズ作りの傍らでは、第26回公演「Mission」で使用される小道具の一部の製造もおこなれていました。いったいどのようなものが登場してくるのか楽しみですね。

13時から16時の稽古時間では、まず「#演劇的な一日」公演部門の作品について、内容と今後の進め方の再確認が行われました。タイトルや内容が決まったまま、オンライン部門の映像作品撮影に入っていたため「そう言えばこっちもあった!」と少々慌てての対応になっています。この日は公演部門作品「桃食え」の稽古をいつどのように行うのかを確認するにとどまりました。
残りの時間は「Mission」の稽古でした。昼の稽古時間は社会人の役者はほとんど参加できないので、稽古するシーンは限られています。それでも少しでも品質を上げて本番を迎えられるように、同じシーンを何度も繰り返して稽古しました。特にひとつの演じ方を改善するのに時間や相応の理解が必要な役者たちにとっては、この時間は貴重なものです。この積み重ねが本当に有意義なものになるのかは、役者本人たちに掛かっています。これは演出と役者の我慢比べでもあります。

2時間のインターバルを置いて18時から21時には夜の稽古は行われました。社会人たちも続々と集まり、最終的には全出演者-2名が集結しました。とは言え、限られた時間の中ですので、稽古できるシーンも限定的です。その中でいかにして効率よくパフォーマンスを磨き上げるのかが今後の作品の品質を左右してきます。これには役者たちがその場で何を出せるのか?そのためにどんな準備をしてきたのかが大きく影響してきます。その場になってどうしよう、教えてくださいでは絶対に間に合いません。演出は指導者とは異なります。チームとしての機能を考えれば、何をどこまで準備してくればいいのかがわかるはずです。限られた稽古時間の中で仕上げていくにはその意識が不可欠でもあります。

新年を迎え、「#演劇的な一日」まで1か月少々。第26回公演「Mission」まで2か月となり、稽古で役者が求められる内容も密度が濃いものになって来ました。さあ、ここからどこまでいけるのでしょうか?