「朝晩は特に寒くなってきたね~」という会話が何度か聞かれた11月17日(木)の活動の様子を紹介します。
午前中の制作部では何か驚くような最新情報をお届けできる要素もなく、相変わらず手作りグッズの製造を続けています。先週との変化としては、全員の集中力が高かったことです。時々目の疲れ、肩のコリなどで手を止めることがあっても、そのままドロップアウトすることなく作業を継続していました。ついには「縫ってるところの写真撮って」というリクエストまで出るぐらい、集中して取り組んでいる自分自身の姿にも自ら価値を見出しているようでした。そんな感じで撮影されたのがこちらの写真です。

この時だけ作業をしていたというわけではないので、決してやらせ写真ではありません。こちらの通称「大女優」以外の団員も作業への取り組みは真剣そのもの。それでも殺伐とはせず、時折雑談を交えながらの明るい雰囲気でした。雑談の内容は…ズボンが裂けてしまう笑い話から「事を起こすには金だね」「見返りがなけりゃやってらんないよ」という俗物的な話まで様々でした。こんな雑談を笑って交わせる仲の良さが根付いています。
午後の稽古時間は今回も参加が決まった「#演劇的な一日」にまつわる話し合いがメインでした。先週末、第1回の実行委員会があり、そこに参加した団員2名からの申し送りと、本日みんなで協議して決めなければいけないことの説明がありました。コアなファンでしたらお気付きかもしれませんが、今までそれはイベントの実行委員長でもある総監督の役割でした。制作以外の劇団員が実行委員会に参加すること自体珍しいことです。実は、今回の大会より、実行委員長である総監督はイベントの運営に専念し、てあとるみのりとしてのエントリー、作品披露などはそれ以外の劇団員が中心になって行うという仕組みに変化しています。

これまでは総監督がある程度の骨組みを作ったうえでの確認や話し合いでしたので、それほど多くの時間をかけて行われることはありませんでした。しかし、この日はあらゆる項目を一から話し合っていく必要があり、複数の項目を決めるのに、16時までの稽古時間のほぼすべてを費やしました。まだまだ準備が足りていないものがあることもわかり「今まではこれを全部やってもらえていたんだ」という、自分たちの恵まれていた過去を痛感することとなりました。まだまだ全員が等しく発案や審議に関われているとは言えませんが、まずはこの気付きが第一歩です。自分たちで考え、自分たちで決めて、ひとつの作品を創り上げることが、演劇との向き合い方をさらに成長させることになるでしょう。皆様もそんな劇団員が何を創り出すのか、温かい目で見守ってください!