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10月13日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 13.2022 稽古レポート
最近の東京は気温の寒暖差が激しく、体調管理も一苦労な日々が続いています。本日は一名の団員が体調を崩して欠席しています。

さて、そんな10月13日(木)午前中の制作部の様子からお伝えしましょう。学園祭のグッズ作りもひと段落し、この日は来年3月の第26回公演で販売するグッズについての話し合いからスタートしました。これまで作ってきたもの、それらを改良したもの、新しい挑戦など、様々な案が出ました。9月の「みのりで文化祭」におけるお客様の反応も、存分に参考になっています。

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話し合いの結果、数点のアイテムを試作してみることになり、早速本日の残り時間から試作開始です。残っている素材を使ってイメージ通りに作れそうか、発展の余地があるのかなどを検証するためです。さすがにこの日に試作品の完成まではたどり着けませんでしたが、最近はこのように慎重かつ発展的な視野を持ってグッズ開発に取り組んでいます。少しでもいい商品をお届けできるように、制作部も毎週頑張っているのです。

13時からの稽古では、申し送りや検討事項に続いて短い脚本の読み合わせ第4弾を行っています。今回のテーマは「ジバリッシュ(デタラメ言葉)」です。脚本には( )内に「こんな感じのことを言ってね」的な指示しかなく、特に特定の言語ではない、感情的に生み出された音で会話するというチャレンジです。

一応脚本には( )書きでセリフのニュアンスが書かれているので、まったく会話が成立しないということはありません。しかし、少し会話が長引くと「今どの辺りを言ってるんだろう?」「そろそろ自分がセリフ入れていいのかな?」などと、流れを見失ってしまうことも珍しくありません。そうなったら半分即興のような対処で乗り切るしかありません。もともと言語ではないので、周囲にそのミスマッチを悟られないようにすることが重要です。

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序盤はコツがつかめなかった役者たちも、徐々に感情の音声化のリズムや間合いに慣れてきて、少しはバリエーションのある感情表現を行えるようになりました。どうしてもセリフの表面的な形に囚われてしまう劇団員が多いので、時にはこのような訓練も必要なのです。ちょっと練習しただけで課題は解決しないでしょうが、言葉ではない感情をどうにか形にして相手に届けるという行為を経験したことは、必ず今後の成長につながるはずです。

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演技の後はジバリッシュのコンビネーションをさらい磨き上げるために、役者同士で「ここはもっとはっきり言わないとだね」「ついつい下からになるのよね」「身分の違いを出さないと」などとディスカッションがおこなれていました。フツーの日本語セリフでも、このような姿勢で臨めるかどうか?いずれ始まる第26回公演の稽古が楽しみです。