すっかり空気が涼しく感じられるようになった9月22日(木)。10時から12時の制作部と13時から16時までの稽古がいつも通りに実施されました。
この日の制作部は①道具とグッズの整理②道具の買い出し③みのりで文化祭お礼メッセージ作りの3つのテーマに取り組みました。道具と作られたグッズなどが収納されている箱があるのですが、イベント前の駆け込み作業のせいもあって、中身が混とんとしていました。この箱に入れる必要性が全くない衣装や小道具まで混在している状態です。一度箱の中身をすべて出して、用途に応じて分類、再収納しました。もちろん不要なものは処分。痛んでいた箱も新しいものに入れ替えました。

並行して買い出し班は針と糸を購入しに出かけています。100円均一の店での購入が多かったのですが、「せっかくだから少しいいものを」という意見が多く、裁縫、洋裁、手芸系の商品を専門に扱う店で購入しました。「ついに我々もお高い糸が買えるようになった…!」と半分冗談半分本気で感動する声も聞かれました。

そして、みのりで文化祭へご来場くださった方々向けのお礼寄せ書き作り。団員にとっては、この作業が一番頭を悩まされたようで、どんな言葉を書こうか下書きにかなりの時間を割いていました。運営側全員のメッセージが集まり次第、画像データにした寄せ書きをSNSで公開します。お楽しみに。
午後の稽古は、まずは次に参加予定のイベントで上演する作品内容についての話し合いを行っています。とは言ったものの、先週の段階で次週までに考えてこようということになっていた宿題をほとんどの団員がやっていなかったため話し合いは頓挫してしまいました。総監督からは「考えいない人たちがこの時間だけ集まって話し合っても話がまとまるはずはない」というごもっともな指摘があり、もう一度どのような観点でアイディアを考えてくればいいのかというレクチャーの末、次週はそれぞれのアイディアを確実に出し合うことにしようということでまとまりました。
その後は短い脚本の読み合わせを行いました。5人登場するシーンでしたので、5名のユニットを2つ作り、同時に練習しています。1周目はセリフが相手の組と重なってしまう箇所があり、少々やりにくさもありましたが、それぞれのユニットで読み終えた後に振り返ったり改善点を共有する時間があったことで、2周目以降は読み始めるタイミングも、演技の間、所要時間にも差が生じ、セリフがかぶってしまう現象はありませんでした。役者も自分たちの演技に集中していたので、相手のユニットの演技がそれほど気にならなかったようです。

短時間の読み合わせではありましたが、それぞれが意見を出し合い、より面白くするため、最初のイメージに縛られ過ぎないようにするために演じ方を工夫し、全体の雰囲気を変化させていました。明確な演出がつかない状況の中でも、自分たちで演技を進化させていくことが出来ました。このような取り組みを長編の脚本になった時にもできると、稽古と演技の質が向上するはずです。その感覚をものにするため、次週も同じ脚本で違ったキャストの組み合わせで稽古を行う予定です。

もうすぐ10月。早いものです。表に出ない部分でも色々と動いています。