先週は祝日のため活動がなかったので、2週間振りの活動でした。当たり前のことを報告するだけの切り出しはこのぐらいにして、早速8月18日(木)の一日を振り返ってみましょう。
午前中は強い雨が降っており、交通機関が遅れたり移動速度が低下して遅刻する人が続出しました。そのため、制作部の活動が始まる10時の段階では誰も到着していないという珍事が発生しました。数分後からだ人が到着したので、活動に大きな支障はありませんでしたが、今日はどうなるんだろうか…?というドキドキ感がありました。

さて、そんな制作部では9月14日に開催される「みのりで文化祭」の運営会議が行われました。参加するグループのブース配置、パフォーマンスエリアで行われる出し物のタイムスケジュール案など、お客様の楽しみと出展者の都合などを加味した案を練り上げました。また、装飾のためにある新しいチャレンジを行うことも決定しました。果たしてうまくいくのでしょうか?気になる方は是非9月14日に会場である東池袋のハートランドみのりまでお越しください。
午後の稽古時間には、まず、ある新しい作品のアイディアについて話し合いが行われました。まだ内容詳細を詰めるというよりはブレインストーミングのような段階で、思い付いたアイディア、こんなことできないかという希望などを自由に話し合った感じです。果たして、どんなものが生まれるのか?そしてその作品はどこで見ることができるのか?まだまだ謎が多い企画ですが、いずれ情報をお伝えします。

その後は短い脚本を次々と役を入れ替えて読み合わせるセッションを実施しました。演じた本人たちだけではなく、その時ギャラリーだった団員からも感想やアドバイスを提供してもらうスタイルで、演じた後にみんなで「あそこはよかった」「組み合わせが変わるだけで印象が変わりますね」「チームとしてバランスが良かった」「キャラクターの違いが際立っていた」などの振り返りを行いました。

ほとんど即興に近い形で異なる相手と組んで演じていくので、偶発的に噛み合ったり、まとまりのある演技に見えたりすることがあります。それを即興の面白さだからと一過性にしてしまっては勿体ないです。本日のセッションの本当の目的は「なぜそこで上手くいったか」を考えることでした。つまり、その理由を的確に分析できれば、逆に意図的にそんな好循環を役者同士で生み出せるということです。それが役作りや解釈といった役者の取り組みにも直結します。とかくひとりで自分の役のことだけを考えてしまいがちですが、実は相手との演技の組み合わせや考え方、出したいもののずれや一致が双方の演技を生かしたり殺したりしているのです。この仕組みを自ら構築できればさらに良いパフォーマンスが発揮されます。だからこそ一人だけで役のことを考えずに共演者同士でよく話し合い、チャレンジし、振り返ることを繰り返す必要があります。演出に言われてから調整するのでは時間が無駄になります。役者主体で演技を創り上げ、どんどん磨き上げていくことが、いい作品を仕上げることにつながっているのです。本日のセッションではそれを実感できる要素が満載でした。短いシナリオでもこれだけ考えることがあるわけですから、上演用の脚本になれば尽きることがないぐらいに考えることが存在します。演技とはかなり深いものなんですね。