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7月28日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 28.2022 稽古レポート
7月最終活動日。この日から活動場所が新しくなりました。先週は有志が集まって引っ越し作業をした場所です。まだこのフロアをどう活用するのか定まっていない時期ではありますが、ひとまず新たな場所での活動が始まりました。

そんな記念すべき新天地初日ではありましたが、午前の制作部は体調不良者が続出し、実に寂しい2時間となっています。今までより広く感じる空間がさらに広く感じられました。9月のイベントに向けて審議したかったことも当然先送りになっています。参加した団員はひたすらグッズ作りを続けていました。

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午後の稽古になって少しずつ劇団員も合流し、やっと活気のある雰囲気になりました。この日は途中参加者に応じて二人から三人が組んでの即興芝居を行っています。お題に対して第一声を発する人を決め、相手はその第一声から受け取ったイメージにうまく対応して話を進めていくという課題が加わった即興です。事前打ち合わせはありません。

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このルールで実際に演じてみると、すぐに相手の出方に合わせられる人と、どうしても自分でこうやりたいというイメージから抜け出せない人が明らかになりました。自分の中から浮かんだイメージを大切にすることも立派なことですが、時に相手の出方や演じ方に合わせることも演劇では必要です。振り返りではそんな指摘と併せて、よりドラマチックに展開させる方法として、登場人物や状況による立場の差を明確にすることがアドバイスされました。つまり相手に合わせすぎると物語が劇的に動かないということです。このバランスが難しくも面白い訳です。

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即興芝居を一通り演じ切った後は、旧稽古場に出向いて最後の一仕事、床磨きを行いました。もう使うことのないフロアですが、これまでの感謝を込めて劇団員たちがきれいにしました。床だけではなく壁、ガラスなども奇麗にしています。この場所では数々のドラマが生まれ、また、私たちも劇団員として、人間として育てられました。全員がそういった思いを胸に、とても集中して作業していました。そして、これでとうとう12年間以上お世話になった稽古場ともお別れです。

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そんなわけで、新天地での活動をスタートさせたてあとるみのりを、今後ともよろしくお願いいたします。