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4月21日の「エールの鉄人」です。

Posted by theatreminori on 21.2022 稽古レポート
「萬劇場で短編集」開幕まであと1か月となりました!まだ1か月あるのか、もう1か月しかないのかの感覚は人それぞれかもしれませんが、とにかくイベントが近付いてきた実感が強くなります。5月20日(金)~22日(日)の3日間、萬劇場にて「エールの鉄人」を含んだ短編作品の数々をお楽しみただけます。
ご予約は→チケットご予約フォーム

そんなこんなで10時から12時の制作部。こちらはいつものようにグッズの試作を続けています。その傍らでは短編集に自分のお客様を呼ぶためのお手紙執筆に勤しむ団員もいました。手書きの手紙という慣れないアイテム作りに「ボールペンの使い方が下手なのがばれる」「ここは直した方がいいですよね」などと苦戦している姿が印象的でした。しかし、こうして心を込めてしたためたお手紙をお客様にお届けすることも、私たちの活動や存在を認識していただく上では必要なことです。地道に頑張っていきます。

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13時から16時の稽古では先週課題になっていたシーン、新たな配役が施されたシーンの稽古を実施しています。緊張のあまり早口になってしまう役者もいましたが、常にこのぐらいの重圧や緊張の中で演じることも、本番を想定するといい稽古だったと言えるかもしれません。

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課題になっていたシーンだけあって、まだまだ演技の完成度が甘いため、おかしなミスが続出します。一緒に演じる役者たちはアドリブで突っ込みを入れたり、何とか芝居を続けようと努力していました。失敗した役者は「ごめんなさい!」とかなり申し訳なさそうで、自信さえ失ってしまいそうな流れではありましたが、そこは我々の懐の深さといいますか、いい意味での緊張感のなさから、明るい笑いや励まし、ジョークといったポジティブな空気に換えて立て直しました。その役者も「もう一回やらせて、お願い!」と、そんな雰囲気に応えて時間が許す限り最後まで演技を繰り返していました。

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何だかんだで心配なシーンも残ってはいますが、全体的な質は着実に向上しています。仕上がりが遅い役者がいて、繰り返して稽古せざるを得ないシーンがあるということは、共演者にとって、そのシーンを繰り返して何度も稽古できるというメリットにもなります。個々の質も大事ですが、全体の質が向上することで、引き上げられてくる印象もありますし、何よりも全員が少しでも安心して舞台に立つことが出来るようになります。これもある種の支え合いでしょう。

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新たな配役については予想以上にフィットしている印象でした。該当する役者も「これならできる」「もう覚えた」と突然自信を得ていました。もちろんここから追加される演出があることを伝えられても「ちゃんとメモします」とやる気満々でした。先週の低調なパフォーマンスが嘘のようです。上手い着地点を共有できれば、双方の思いがいい方向に開花するということのようです。これは仕上がりが楽しみになってきました!