昨夜の大きな地震の話題があいさつで交わされた3月17日(木)。幸いにも劇団員には一時的な停電程度の被害しかなかったようです。被害に遭われた地域の皆様のご無事と一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。
10時からの制作部は先週までに製造候補に挙がっていたグッズの試作に入りました。実際に作ってみるとイメージと違う、かなり難しいなどの実態がわかってきます。この日もあるアイテムを作ってみたところ「あれ?色が違くない?」という現象が。加熱加工する商品だったので、その熱により色彩が変化してしまったのです。もっときらびやかになるはずが製造者に言わせると「輪切りにしたサツマイモ」のような色彩になってしまいました。まあ、こういうこともやってみないとわからないものです。そのための試作です。もちろん、思ったよりうまくいきそうなアイテムもありました。最終的にどのアイテムがどんな形で採用されるのか、楽しみですね。

13時からはいよいよ「萬劇場で短編集2022」で上演される「エールの鉄人」の配役を決めるための稽古でした。オーディション形式で実施されたこの日の稽古では、それぞれが本気で狙っている役とこんな時ぐらいしかできないという好奇心に導かれた役を自由に演じました。面白さだけを競うものではありませんが、サブタイトルにもなっている「アイアン・チアーズ」という言葉を、セリフの中で思い切り「アイアン・チーズ!」と絶叫した役者が面白部門(実在しません)では間違いなく優勝でした。


そしてこの日は久し振りに社会人も加わっての夜間稽古も開催されました。連続参加のレギュラーもいれば、お久し振りの顔ぶれもありました。初めての脚本を読み合わせても、不思議と懐かしさを感じました。これで出演希望者全員がこの物語の主要な役を演じたことになり、一部の役を除いて配役が固まりました。2か月後の本番に向けて、様々な事態が発生することが予想されます。予想していれば想定外ではありませんので対処できます。対処できるように、今回この舞台に関わる劇団員やゲストたちがひとつのチームとして作品に関わっているのだという意識を共有しました。セリフや出番が少ないから、臨んだ役に入れなかったから蚊帳の外というわけではありません。同じ脚本を手にし、稽古を共有し、いつ何があってもすぐにその何かをクリアできるよう、全員が5月の本番に向けて進んでいきます!

「萬劇場で短編集2022」のチケット販売開始は4月1日の予定です。こちらのの公式ブログ内でも随時ご案内いたしますので、今のうちに日程のご確認とご予算の確保をお願いいたします。
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公演・チケット情報萬劇場ホームページ