20日に開催された「COMITIA139」も無事に終了し、この日はまずその成果と反省点を話し合いました。イベント自体が当初の規模より縮小(参加サークルのキャンセルが多数)傾向にあったこともあり、来客数が少なかったという状況下ではありましたが、それでもあのイベントで興味を引けるアイテムと全く通用しないアイテムがはっきりしていた点が主な議題になりました。手作り系の編み物、縫い物に関しては、ハイレベルなデザイン&スキルで生み出された商品が周囲のサークルに並んでいることもあり、まったくと言っていいほど興味を持ってもらえませんでした。逆にデザインはオリジナルですが仕上げはパッケージされている缶バッジ、ステッカー類はお手軽感もあってか売れ筋でした。また、団体を知ってもらうという目的に関しても、パンフレットの配布(持ち帰ってもらった)数が少なく、効果は薄かったと思われます。これはパンフレットの体裁を無料配布マンガのようにするといった工夫が必要であったことを明らかにしてくれました。次回への反省点がたくさん得られました。

その後は団員向けの即売会です。自分たちで作った商品ですが、それぞれ担当を決めての分担作業でしたので、団員たちの購買意欲が妙に高かったです。「これもいいわね」「もうひとつどうしようかしら」「これも買うときりがいい値段になる」などなど、完全にお客様モードでした。結果としてコミティアの会場よりも多く販売してしまいました。

午後の稽古時間も、午後からくる団員向けの展示即売会から始まりました。こちらも午前中と同様に購買意欲の高い劇団員が次々とお気に入りのグッズを購入していました。制作部に参加していない団員にとっては商品を直接目にするのも初めてのことなので、午前中以上のペースでグッズが売れていきました。

その後は8名で演じる短編脚本を使って、この物語の続きを全員が即興で考えるという訓練を行いました。8名が同時に出演している話なので、いきなり即興で演じだしても話の展開やそれぞれの役のミッションが不明瞭になってしまい、まとまりのない物語になってしまいます。まずはこの物語で取り上げられている事象とは客観的にどんなことなのかを振り返り、それに対してそれぞれの人物が肯定的なのか否定的なのかなどを確認。最後に8名それぞれが周りの7名のことをどう思っているのかを想像しました。これによって、目の前でかわされれ会話や誰かの主張に対して賛同するか反論するのかの判断が明確になると共に、仮に自分の主張と同じことを言っていたとしても、その相手のことが嫌いであれば素直に賛同できなかったり、そこから相手を見る目が変わったりというドラマが生まれます。自分の主張だけを貫くのではなく、好きな人を擁護したくなったり嫌いな人を蹴落としたくなるという人間模様の深みが生まれるわけです。
こうして整理してみるとなるほど!という内容ですが、実際に全員でその思考を共有することはなかなか難しいことです。この日も状況についての客観視点のすり合わせと、それぞれの人物の価値観、相手に対する印象や態度などのディスカッションだけで時間がなくなってしまいました。しかし、いつもはフィーリングだけで即興を楽しんでいた劇団員にとっては、とてもいい学びの場になったようです。総監督が要点を書き出したホワイトボードを、何名もの劇団員が写真に収めていました。次週はこういった土台を生かして実際に演じてみる予定です。
最後に宣伝です。「#演劇的な一日」のオンライン部門作品「
よき相方」は3月31日までイベント特設サイトで公開中です。もちろんてあとるみのりのYouTubeチャンネルからもご視聴いただけます。ぜひ何度でもお楽しみください!
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