気が付けば11月最後の活動日。11月25日(木)の様子をお届けしましょう。
10時から12時の制作部。このブログでは紹介したことがありませんが、いつもラジオ体操から始まります。第一と第二をしっかりと行って体と頭を目覚めさせてから、それぞれの作業に入っていきます。最近はそれぞれの作業を集中して行う姿が目立つこの時間。この日は欠席者が数名いたため、いつも以上に静かな時間が流れていました。時々進捗状況を確認したり、改善点を打ち合わせることでにぎやかになりましたが、大きく脱線することもなく真面目に真剣に盛り上がっていました。

現在製造中のグッズについて、進捗を確認するチェック日を設けようということになり、12月16日(木)に一度全アイテムの進捗を確認して目標生産数の上方または下方修正、仕上がりの改善などを共有する予定です。これまでゴールだけは決めていて、少しのんびりとやりすぎて最後に慌てるというパターンもあったため、今回はしっかりと段階を踏んで仕上げていくことにしています。これは団員側から出たアイディアです。全員が経験を積んでたくましくなっている証拠ですね。
13時から16時の稽古時間。まずは劇団員で取り組むと決めたある企画の詳細についての話し合いが行われました。先週までの話の続きということで「さらに考えて来ました」という団員が数名、己が描いたアイディアを発表してくれました。なかなか面白い提案や少々的外れな提案まで、続々と意見が交換されたのはこれまでにない議論の白熱ぶりでした。最終的には大喜利のような展開になってきたのでいったん休憩を入れ、その後の落ち着いて候補を絞ってひとつの案に落ち着きました。みんなで考えてみんなで作るという今回の取り組みは、今のところなかなか詳細をお届けできませんが、なかなか面白い雰囲気で進行しています。

稽古の後半は先週から継続しての短い脚本を使ったセッションです。こちらもそれぞれさらに準備してきた要素もあり、より連動性や流動性が備わった演技が随所に見られました。また、この段階にきて「ここって誰に向かって言っているんだ?」「一人じゃなくて二人に言ってない?」「ということはここの言い方はもっと陰口みたいにしないといけないかったのでは?」「その間に入るには同じようなベクトルじゃないと釣り合わないよね」といった演じ方に関する議論まで交わされました。これまで数回のセッションでは気付かなかった違和感にやっと到達して修正が入ったのです。

実際に修正箇所を反映させたり、これまで以上に動きを意識してみると「やりやすくなった」「自然にこっちサイドで結託できた」「相手への反応が自然に出た」と好評でした。また感情の表出方法が極端な役者に対しては共演者から「もっとしてやったりというか、嫌味っぽい方がいいんじゃないかな?そうしないと相手の返しも攻撃的になってしまうから」といった指摘もありました。これもまたその通りのことで、演技や感情の出し方が相手に影響を与えることの実例でもありました。自分だけが気持ちよく演じているという状況は明らかに演技としてピースがはまっていない状況ということのようです。
これらの貴重な気付きは何度も繰り返して読み合わせる中で発見できたことです。実際にはこの気づきまでの時間を短くするために、個々がしっかりとイメージを積み上げてから稽古に臨まなければいけません。最近継続しているレッスンのおかげで、そのことを実感を伴って学ぶことができています。
さて、次週からは12月そろそろ新しい動きが始まりますよ。