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10月28日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 28.2021 稽古レポート
10月最後の活動日となった10月28日(木)。10時から12時の制作部ではグッズの部門ごとにより具体的なデザイン案、今日からの進め方を話し合いました。話し合いの中で「この部分はもっとこっちに付いてないと機能しないのでは?」「厚みがありすぎると使い勝手が良くないですよ」という機能面についての意見も多く出たため、まずはその改善案を反映させた試作をして、機能面が改善されたら色や装飾のデザインを考えるという順序になりました。少しずつの進捗ではありますが、商品の品質を向上させるためには正しい道筋を進んでいるようです。もう少し作業が進められるようになれば、何を商品開発しているのかお知らせできるでしょう。

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13時から16時の稽古では先週同様4人1組のチームを編成し、短い脚本を仕上げるセッションを行いました。今回は配役を決める際に「あえて苦手そうな役をやってみよう」「こういう時期だからこそ練習になるようなことをしたい」という意見が採用され、性別と年齢の枠を超えて、普段その人が担当しなそうな役を優先的に決めていきました。

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チームごとにメインの稽古場を交代で使用し、仲間同士で「人物のイメージを思い切り出しましょう」「もっと元気よく」「ジャイアンみたいな人物をイメージするといいです」「動きが足りないので動きを」「こっちに寄りすぎちゃいました」などと意見交換しながら少しずつ演技の質を向上させていきました。メインの稽古場が使えない時間もお互いに意見交換したり、確認が必要な内容をすり合わせたりと、時間を無駄にすることなく演技の品質向上にいそしんでいました。

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その様子を見ていると、チームによってまずはどの部分を重要視してシーンを作っていくかが異なることが興味深かったです。もちろん何が正解ということはないのですが、チームの顔ぶれによって率先して意見を出す人、どんなアプローチから仕上げていくとスムーズなのかが違うので、無意識のうちにそんな特徴をしっかりと反映させたがゆえのアプローチの違いがあったように感じられました。

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さて、そんな練習時間をすごしたのち、お互いのチームの作品発表です。「同じ脚本なのに配役やキャラの出し方でこんなに雰囲気が変わるのか~」という観客目線の感想と「演出がいないとなると自分たちで何とかしないという感覚が強くてどんどん意見が出せた」「達成感がある」などの作り手側の感想双方が交わされました。どちらも演劇を仕上げていく上では必要な感覚です。普段の稽古の質や効率を上げるには、自分たちで考えて共有して実行する、そんな準備が必要ということを今月は深く学ぶことができたようです。