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7月29日の「やみのむこうに」です。

Posted by theatreminori on 30.2021 稽古レポート
先週は祝日だったため活動がお休みでした。いい休養になったのか、余計なブランクになったのか、いずれにせよ各自がどんな準備をしてきたのかが試される7月29日の活動でした。

午前中の制作部ではグッズ製造、衣装製造、宣伝用DM準備が並行して行われました。実は制作部の開催だけを数えるとそれほどの回数がありません。「急がないと間に合わないね」ということに気付いた団員たちはこれまで以上に作業に集中していました。衣装に関してはすでにベースになるものの写真も公開されていますが、そこからどれだけ加工していくかという段階です。実はここからが手間と時間がかかる作業です。衣装は最終的なキャラクターの印象を左右するわけですから、試行錯誤しつつもしっかりと個性を表現しなければいけません。頭と手先をフル稼働です。

午後の稽古では先々週の通し稽古の反省点をどれだけ克服してきたのかの確認が集中的に行われました。まだまだ発想が自分本位というか、シーン全体で、物語全体でどんなことを表現したいのか?そのために必要な働きかけは何か?という視点で脚本を読み込めている役者がいませんでした。これは最終段階で行うことではなく、セリフを覚える以前にクリアしておく課題なのですが、どうしても自分のセリフだけを覚えようとして読むという以前からの悪癖から抜け出せていませんでした。このことはすでに何度も実際の即興芝居や短編読み合わせなどのワークショップを通じて伝えてきたはずですが、なかなか本腰を入れて改善しようとする役者がいなかったようです。

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そのシーンで何をどう表現するべきかというイメージの共有、そのためにお互いに必要な演技は何か?このステップを踏まなければ、どんな演技をするべきかわからないはずです。もしくは、自分だけがこうやりたい、こんなキャラにしたいというプランを持って好き勝手にやっているだけになってしまうはずです。演技に物語上の意図がない訳です。この点はこの日の稽古で演出からかなり具体的かつ厳しい視点で指摘がありました。

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このように今回はこれまで見過ごされてきた、あるいは客演にあたる人がそこをカヴァーしてくれていた事象にしっかりと向き合い、少しでも全員で改善していくことを目指しています。もちろん、すぐにその効果が表出するとは限りません。今まで何年も克服できなかった課題でもあるので、当然改善するのにも時間と労力がかかると思われます。このチャレンジの過程をぜひ見届けていただけるとありがたいです。

なお、本日録画配信URL購入の予約が開始されました。価格は観劇と同じ1,500円となっておりますが、劇場に足を運ぶことができないお客様でも、ご自宅や端末でお楽しみただけます。配信開始は9月中旬です。どうぞご検討ください。
ご予約フォームは→こちら

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