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5月6日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 06.2021 稽古レポート
第25回公演の日程も発表され、連休明けの5月6日木曜日には劇団員たちが稽古場に元気な姿を見せています。この日の午前中はハートランドみのりの特別な活動があったため、制作部の活動はお休みでした。制作部にとっては2週連続の休みとなりましたが、休みの間に仕上げてきた課題を持ち寄る劇団員の姿も散見されました。

午後の稽古ではすでに発表されている第25回公演の概要についての説明と、今回取り組む(意識する)べき内容についての確認が行われました。1年ほど前から続くいわゆるコロナ禍の影響で、昨年度は見込んでいた収益を上げることはできませんでした。そんな中でも様々な工夫を施して公演を行うことで運営を持続させることができました。次の公演でもそんな工夫や制限を設けつつ、よりよい内容をお届けできるように、全員が意思統一を図りました。

その後は2週間前に希望者に配布された宿題脚本を使ったセッションでした。読み込んできた劇団員から物語の内容について1分間ずつのプレゼンを行ってもらいました。どんな場面なのか、どんな人物が出てくるのかといった設定面から物語の進行と起こるイベントについての説明がリレーされていきました。順番が後になった団員からは「これは戦いの話なの」「立場の違いなんてカンケーないというテーマがある」といった作品のテーマに関わる解釈も発表されました。このように脚本をひとつの物語として読み込むことが我々には不足していました。どうしても自分の役のセリフばかりを読んでしまい、物語が何を伝えたいのか、そのために誰が何をするのかの理解が共有されていなかったのです。しかし、今回は役も決めずに脚本だけを持ち帰り、純粋に物語の展開や内容を独学で学び取るというチャレンジを行いました。

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プレゼンでは上々の結果が垣間見えましたので、今度は実際に演じてみることにしました。特に脚本を見る・見ないの指示はなかったのですが、多くの役者が脚本は手にしていても基本的には見ることなく、それでいて物語を破綻させることなく演じることができていました。この手法を積み重ねれば、いわゆる稽古初日の段階でも、ある程度のセリフと動きがついた状態でスタートできることが証明されました。

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今回の体験は役者たちにとっても大きな手応えになったようです。稽古の中でも後でも、自分たちで演技の修正、アイディアの提案などができるようになりました。この手応えを大事にしながら、第25回公演ではこれまで以上の品質をお届けできるよう、劇団員一同、研鑽を重ねてまいります!