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12月17日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 17.2020 稽古レポート
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さてさて2020年の活動も残りわずかになってきました。午前中の制作部では年末&公演後恒例となっている大掃除と称して、普段稽古や活動で使用しているフロアの床を磨き上げました。膝の調子が悪い団員も、稽古場への日頃の感謝を込めて一生懸命に床を磨きました。いつもは移動させない荷物もすべて移動させて、建物の隅にたまっていた埃や汚れもすっきりきれいにしました。これで今後もすっきりした気持ちで活動に挑むことができそうです!

午後の稽古では演技の基本にかかわるワークショップを実施しました。普段何気なく風景の中で見たり感じている自然の存在「木」「花」「風」などを演じてみるという趣向です。特にアドバイスなく演じてもらうと、風がそよぐ音を口で出したり、短時間であるにもかかわらず様々な状況の変化や植物の一生を表現しようとする役者がほとんどでした。残念ながら、今回のテーマ「自然の存在を演じる」が求めているのはそんな物まねではなく、本当にその存在になりきることです。木がそよぐ現象は必ず何かのリアクションで発生しますから、木が自分から「風が吹いてきたからそよごう」などと発想することはあり得ません。風もまた、自らの意思で吹くわけではありませんので、空気の流れとして存在しなければ本物ではありません。一見すると高度な演技を求められているようですが、人物を演じる際にも客観的な思い込みや予定調和的なパフォーマンスになってしまうと、しっかりとその人物を作りこんで演じているとは言えません。考えなければいけないことは同じです。参加者たちは「難しい」と悩みつつも「発見がありました」「普段から考えないといけないですね」としみじみと振り返っていました。

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その後は30分ほどの短編脚本を配役をみんなで決めて読み合わせました。それぞれの特徴や希望を反映させた配役は思ったよりいい感じにフィットしていました。今回だけでは読み合わせも仕上がりませんでしたので、次週の稽古でも引き続きこの短編脚本を読み合わせ、細かい部分の調整をしていききながら、ひとつの表現として仕上げていくつもりです。

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午後の稽古が一度終了し、少し時間をおいてから夜には次の公演へ向けた稽古も行われました。こちらはいよいよ脚本と配役が決定する目前です。事前に伝えられていた出演予定人数よりも出演希望者が多いので「どうなるんだろう?」「残れるかな?」とさながらオーディションのような緊迫感がありました。テスト版の脚本を役をどんどん入れ替えながら読み合せました。誰もがほぼ全部の役のセリフを読むことができ、演出からも「新しい発見があった」と意味深な言葉がありました。果たしてどうなることやら…。