7月30日(木)。7月最後の活動日です。本日もお昼を挟んで10時30分から16時までの活動でした。
午前中の制作部は連休中の課題確認からスタート。それぞれが担当していたグッズの開発の状況をチェックしました。かなり品質が上がってきた物もあれば、「これでいける!」と本人は考えていた物が今ひとつの出来で再考を余儀なくされたりと、担当者によって成果は様々でした。もっとも、今の時点ですべてが完全な完成形にならなくてもいいわけですから、改善すべきところを改善し少しずつ品質を向上していく取り組みを続けていきます。

商品の中にはすでに販売できるような仕上がりに到達したものもあります。商品自体が新しいデザインなのはもちろんのことですが、他にも新しくなった点があります。それは商品を消毒できるように、ビニール袋で個別包装していることです。これも感染症の拡大防止対策です。どんな形態でのグッズ販売になるのか不明ではありますが、いずれにせよ必要な対応が円滑に実施できるような工夫を加えているのです。

午後の稽古の前半は、11月に予定されている第24回公演の形態についてかなり密喉の濃い話し合いが行われました。大きなテーマになるのが公演を行う際の新型コロナウイルス感染症拡大防止対策です。集客数、ステージ数、出演者数、収入などの公演を構成する複数の項目に対して、それぞれどうすれば感染リスクが下げられるかを分析。さらに普段の我々の集客力を客観的に解析した結果を合わせて、安全性が高く、対応力のある公演形態が割り出されました。前提になるのは「今までと同じ公演形態はあり得ない」「マスク、フェイスシールド、アクリルシートなどのミクロな要素ではなく、公演そのもののあり方を考える」という視点です。これには劇団員も大きな固定観念の変更が必要だったようで、具体的な検討材料がたくさん並べられても、まったくと言っていいほど意見が出てきませんでした。どうしても、マスクをするのか?演目はどうするのか?お客様に問診するのか?などの表面的なことばかりになってしまうようでした。今話して決めるべきことは何なのかを、しっかりと理解して共有する必要がありました。そんな話し合いも最終的にはある程度の結論に至ることができ、第24回公演の大まかな概要が見えてきました。もちろん新しい公演形態に挑むことになります。この話し合いを経た者たちであればやり遂げてくれることでしょう。詳細の発表にはもう少々お時間をちょうだいします。

その後は二人組で久し振りにセリフのある脚本読み合わせを行いました。題材は落語の演目を二人芝居にアレンジしたもので、威勢のいい口調や極端に性格を表したような口調が飛び交い、まるで寄席のようでした。楽しみながら読める内容の中でも「もっと早くまくしたてるところがあった方がよかったけど、やろうとすると難しかった」「いつも語尾が消えてしまうから勿体ない」「メリハリがあるとよい」などの演技の振り返りがお互いに発生していました。楽しみながらも何かのプラス材料を得ていく姿勢は立派なものです。こんな日々の稽古の成果がどこでどう花開くのか…?ご期待ください!