7月に入りました!先週まで撮影を行っていた萬ムービーフェス参加動画作品「Moving On」の編集も急ピッチで進行しています。それと共に11月に予定されている自分たちの主催公演へ向けた様々な準備も進んでいます。そんな7月最初の活動、7月2日(木)の様子を紹介します。
午前中の制作部では公演でのグッズの販売方法の検討、新作グッズの試作・製造が行われています。毎回編み物グッズを担当している我らが大女優も、これまでと違った編み方での編み物グッズ作りにチャレンジしています。方眼に編み方を設計図のように記入したものを基に、細かい作業を続けました。

制作部ではそれ以外にも新作グッズの製造開発が進行しています。毎度おなじみになっているキャラクターしおりについても「改善すべき」との内部意見も多く、今回はちょっとこれまでの製造コンセプトを改めることになりました。オリジナリティの高いデザインを生かしつつ一味違った方向性でグッズを提供できるように知恵と技術を絞っています。
午後の稽古時間も、まずは11月公演のあり方についての話し合いからスタートしました。これまでは11月の公演だからいつ頃から動き出して、いつ頃には通し稽古をやって…というパターンがありました。劇団員のほとんどはその流れに順応しています。それは「慣れ」という観点ではいいことなのですが、裏返すと「受け身」になりかねません。というよりも、この日の話し合いでその懸念は完全に的中してしましました。
自分たちがこんな社会情勢の中でどうすれば公演ができるのか?最も重要なテーマについて、ほとんどの劇団員は全く考えていませんでした。いずれ体制が整うだろう、何か新しいルールができるだろう、総監督や制作が何とかするのだろう…。そんなクリエイターとしてはあるまじき「コロナ言い訳怠け」が横行してることが、この日の話し合いで明らかになりました。自分たちがお客様を呼ぶ、という根本的な意識が欠落していたのです。これは、いわゆるハンディキャップがあるゆえに社会的に守られて生きている劇団員たちの悪い一面です。ハンディキャップがあろうが、社会的にレッテルを貼られていようが、公演を行いお客様を呼びたいのなら考えなければいけないことがたくさんあるはずです。「世の中が落ち着くまで仕方ない」ではなく、「どうやったらできるのか?」を考える必要があるのです。話し合いを通して劇団員たちの意識が改まったことには大きな意義がありました。

後半は撮影が終了した「Moving On」の粗編集版の試写会が行われました。撮影された映像がどのように作品に仕上がっているのか?団員たちは初めて目にする作品の実態に一喜一憂しながら、画面を食い入るように眺めていました。「あのシーンがこんな風になっていたのか!」「あっという間だった」「何度見ても飽きない!」と、素直な声が上がる中、何と3回も繰り返して上映されました。もう少し調整を加えた完全版がもう間もなく「萬ムービーフェス」で公開されます。フェスの開幕は7月15日(水)です。どうぞご期待下さい!
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萬ムービーフェス公式サイト