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6月4日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 04.2020 稽古レポート
緊急事態宣言の発出を受けて活動を自粛・一部オンライン化していたてあとるみのりが、この日は午前の制作部、午後の稽古ともに実際に集まっての活動を久し振りに行いました。もちろん新型コロナウイルスの感染防止対策を施して、活動時間も1時間ずつ短縮しての活動でした。

制作部では先週から引き続き、新グッズ案の具体的な検証がおこなれました。この日に久し振りの参加になった団員が持ち込んだ試作品が思いのほかバリエーション豊かで、プレゼンを聞く団員も笑いや感嘆の声を上げていました。活動自粛期間を有意義に活用してくれたようです。

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その後はプレゼン時よりもさらにお互いの距離を空けて、試作品の製造や改良を行いました。基本的には故人作業になることと、製造するアイテムを完全分担しているので、密になることも、道具の貸し借りも発生しません。そして必然的に無口になります。感染防止対策は万全です。

午後には1か月半ぶりのオンラインではない稽古が行われました。あらかじめ室内で最大限にお互いの距離が取れる位置に向かい合うことなく配置した椅子に座ってもらい、そこから動かないことを原則としての開催です。換気のために窓、玄関を全て開け放っていますので、セリフを読む際にも演劇的な発声ではなく、日常的な発声で行うように配慮しました。もはや演劇の練習とは思えない不思議な空間でしたが、まだまだ不安要素のあるこの世の中で、劇団員が集まれることだけでもありがたいことです。なお、3密構造を避けるため、社会人・学生などの外部からの参加は引き続き休止しています。ご了承ください。

さて、こうして団員が集まった稽古では、久し振りのリアル再会を喜ぶと共に、夏から秋にかけての活動予定の共有が行われました。この場で7月に「萬ムービーフェス」へ参加することもアナウンスされました。既に出演者も内定し、脚本も完成しているというちょっとしたサプライズ告知でした。劇団員たちはただ立ち止まっているだけでは先へ進めないという教訓を、身をもって体験できたようです。もちろんこの映像フェスに出展するための動画撮影日程の告知もありました。参加する団員たちは、やっと演じることができる喜びと、新しいスタイルの作品作りへの挑戦に目を輝かせていました。実際に配布された脚本を読んでみると「面白過ぎる」「これはいい」「あーなるほど」と、それぞれがポジティブな感触を得られたようでした。

次週の稽古では撮影の手順やカット割りを踏まえての演技練習を行う予定です。撮影の際には3密構造を避けることが大前提で、当然役者同士の距離を近付けたり、接触があったり、物の受け渡しがあってはいけません(映像の編集でそのように見せるのはありです)。その点を考慮して仕上げられた脚本ではありますが、いわゆる不自然な距離感で演じることに順応しなければいけません。ついつい当たり前のように接近してしまったり、他人の小道具に触れてしまわないように、入念なシミュレートを行います。その上で面白いと感じられる作品を目指しますので、皆さん、どうぞご期待ください!

<関連リンク>
萬ムービーフェス