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4月2日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 02.2020 稽古レポート
新年度が始まりました。しかし世界が新型コロナウィルス感染拡大防止対策に努める昨今、私たちの活動だけ特別というわけにはいきません。てあとるみのりとしてはもちろん、活動の母体ともいえる(福)豊芯会ハートランドみのりを含めて、長時間の活動を避けると共に、感染リスクを高めるような活動パターンを改めています。今後さらに活動の規模を縮小せざるを得ない状況になるかもしれませんが、4月2日(木)は小規模な活動を行っております。

制作部では通常よりも開催時刻を通常の半分になる1時間に短縮して実施しています。開始時刻を1時間を遅らせたことで公共交通機関の混雑を避けることができました。そんな短い時間の中ではありましたが、前回宿題になっていた新しいグッズ案の裏付け調査の報告が行われました。やってみたいと思ったものの、製造するのに大きんコストがかかったり、外注するにしてもロット数が大きかったりといった思わぬ盲点が立ちはだかる案がいくつもありました。その一方で、実現可能なのではないか?手作りで行けるのではないか?この試作品なら高めて行けば売れるのではないか?といった希望が膨らむ商品案もありました。そんな審議を経て、いくつかの手作り系グッズは試作を進めることになりました。時間短縮活動のせいで「家で何をしたらいいんだろう」「一人でいると余計なことを考えて精神的に崩れてしまう」という不安を抱えて知多団員たちも「家で空き時間に試作をやろう」という目的を得ることができました。試作作業も進行するので一石二鳥です。



午後はいつもの活動時間を3割減して13時~15時まででした。開始時には総監督から現在の社会情勢の説明と、我々が対応すべきことの説明があり、参加した団員たちも「一人ひとりが気を付けないとですね」「無責任な行動はできない」と気を引き締めていました。換気の悪い狭い空間で声を出し合うことがハイリスクであるため、ウォームアップもかなり距離を取って、黙々と実施されました。それぞれが自分のペースで自分なりのアップを行う様は、いつもの一体感のある盛り上がりこそありませんでしたが、静かに集中力が高まっていくような、色々と自分を見つめ直せるような、興味深い時間でもありました。

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その後はセリフを使わないで演劇の練習を行っています。演劇なのにセリフを使わないというちょっと矛盾した対処方法ですが、体を使った表現も立派な演劇要素です。ジェスチャーしりとり、ジェスチャーゲームをメインで実施しました。ジェスチャーしりとりでは、通常しりとりではまず犯さないであろう「ん」で終わる語句を回答してしまう事例が連続して発生しています。これは決して珍しいことではなく、この競技では頻繁に発生します。ジェスチャーで表現しなければいけないという条件がつくことで、「ライオン」「かばん」といったチョイスが発生し、誰もがその過ちに気付かずジェスチャーで表現してしまうのです。

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常にお互いの距離を遠ざけながら実施された午後の活動は、ちょっと複雑な雰囲気ではありました。今後も同じように活動できるのか、さらなる規模の縮小が必要なのか、参加者の中には日々変化していく不安があります。特にその不安が精神的なコンディションに大きく影響する人もいます。国や自治体が薦める対策は最大限受け入れつつ、少々特殊な条件下で生活する団員個々に必要なサポートとしてどこまで活動を提供できるのか…。悩みは尽きませんが、こんな時だからこそみんなで支え合いながら、しっかりと前を向いて進んで行きたいです。