てあとるみのりでは、公演が終わった後のインターバルには必ず稽古場の床磨きを行います。普段稽古で使用しているハートランドみのりの床すべてを、日頃の感謝と次回もお世話になるという思いを込めて、劇団員で丁寧に掃除するのです。3月12日(木)はの午前中は、そんな活動を行いました。

置かれている荷物も移動させての大仕事ではありますが、もう何度も行っている恒例行事なので参加した団員は要領よく作業し、予定していた時間よりもかなり早く進行させることができました。時間と余力があれば…と想定していた白い畳マットの掃除まで実施できました(この設備はてあとるみのりではほとんど使っていないのですが)。参加した団員はやり遂げた充実感に満たされていました。

奇麗になった室内で、午後は先日行われた第23回公演「UNKNOWN」の公演動画を鑑賞しました。「UNKNOWN」の稽古の動画は何度も見ている劇団員ですが、公演の様子を客観的に見るのは初めてのことです。お客様の反応を含めて、自分がどう見えていたのか、イメージ通りにできていたのかなど、自分なりの答え合わせができる貴重な時間です。団員たちは期待と緊張を胸に、スクリーンに映される公演の様子を見つめていました。

鑑賞終了後、各自が感じた思いを発表し合いました。作品としては見ごたえもあって面白かったというのが概ねの感想でしたが、個人の出来栄えに関しては、全員が「まだまだだ」「動きがぎこちない」「動けていたと思っていたらそうでもなかった」「感情の動きが見えてこない」「セリフはどうにか出たけれど下手だった」「早口で一気に言ってしまうところがもったいない」「一から鍛え直さないとヤバい」といった、厳しい評価でした。もちろん、稽古の時から演出に言われていたことも多々あります。それでも自分では改善した、対策したと思い込んでいたのでしょう。改めて自分自身の目で、客席からの視点で見つめ直したことで、そんな過信はもろくも崩れ去ったのです。大切なのはその反省を次にどう生かすかです。ただその場で感傷的になってやる気になったようなことを口にしても、実際に次の稽古で生かされていなければ同じことです。役者としてのベースラインをどこまで上げられるか?このインターバル時期が勝負です。
また、萬劇場夏の短編集に関する最新情報の共有も行われました。まだまだ脚本も参加者も確定していませんが、色々なことが運営サイドとの調整の下で決まってきています。現状ではイベントの実施がどうなるのか不透明ではありますが、しっかりと全体でモチベーションを維持して創り上げていきたいところです。
次週の活動は事業所の都合でお休みです。次のブログ更新も26日(木)の活動後になりそうです。それまで皆さんお元気で!