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12月19日の「UNKNOWN」です。

Posted by theatreminori on 19.2019 稽古レポート
今年も残すところあと2週間!気が付いたらすっかり年末モードです。2月8日(土)に参加する地域イベント「#演劇的な一日」までの残り時間もあとわずかになってきました。そんな12月19日(木)の様子をお届けします。



制作部は第23回公演に向けてのグッズ作りを行っています。一応写真にはモザイクをかけましたが、第22回公演のグッズラインナップをご存知の方には、正体がばれてしまいそうです。ある程度作り方のコツを知っている商品だけに、さらに良い出来にしよう、個々は失敗しないように気を付けようという意識を持って取り組んでいます。それでもピリピリした空気ではなく、時に雑談を交えながら進行していました。「若い者には負けないぞ」と決意表明する団員もいました(と表記すると年齢的に上の団員だということがわかってしまいますね)。もちろんこれから新作グッズを開発しますので、そちらの情報もお楽しみにお待ちください。

午後の稽古ではまず、「#演劇的な一日」に関する申し送りと、運営ボランティア要員の募集に関するお知らせなどが行われました。地域イベントは運営にも極力関わってこそのイベントです。地元の団体として、上演だけして後はよろしくというわけにはいきません。「そういう作業大好きなので昼も夜もやりたいです」と積極的に申し出る団員もいました。とは言え、我々の上演直前の作業もあるので、人選で全体のコンディションも調整していかなければいけません。

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その後は「UNKNOWN」の前半パートの読み合わせを行いました。これまでの読み合わせより登場してくる人物も増え、物語の全体像が見えてきたこともあり、初見での読み合わせながらもにぎやかなセッションが展開されていました。演出からも「なるほど、そういうのもありなのか」という声が上がっていました。想定していたイメージを覆し、より面白くする可能性が存在していたようです。

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印象的だったのは舞台上でのセリフ以外の動きです。セリフやト書きに指示されているのであれば、それを実行するのは当然ですが、ただ漠然と「盛り上がる」「ざわつく」と書かれている箇所を複数の出演者でどうやってひとつに形にするのかという、その場での即興力と調和が求められます。これが上手くお互いを生かし合うような匙加減にまとまっているセッションが多かった気がします。この辺りは何年かお互いの演技を肌で感じている間柄ならではのことでしょうか。

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またこの日渡された脚本の最後には、今回の物語のテーマやそれに関連する用語の簡単なクイズが添えられていました。世界観や用語とそれらを取り巻く実状はすでにプレゼンされているので、そういった作品を演じるにあたって、根底に横たわる社会情勢や世界観を身に付けておくのはとても大切なことなのです。興味をもって少し自分で調べればすぐにわかるような問題でしたが、全ての問題に自信を持って答えられた団員はいませんでした。役作り、脚本の世界観の理解の第一歩として、正しい答えは各自が調べておくことになりました。すでに作品を仕上げていくための取り組みは始まっているのです。

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次週は年内最終稽古になります。「UNKNOWN」の正体がいよいよ明らかになりそうです!