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11月7日の「トリガリ」です。

Posted by theatreminori on 07.2019 稽古レポート
11月に入って最初の活動日となりました11月7日(木)。制作部の活動はこの日と来週の2回しかありませんので、かなりのスピードで進行していました。午後の稽古も通し稽古が行われるという大きな節目を迎えています。


制作部ではグッズの仕上げに力を入れています。登場人物をモチーフにしたキャラクターしおりの製造も進めております。当然ながら登場人物の衣装やメイクが確定しないとデザインが完成しませんので、どうしても仕上がりが他のグッズに比べて遅くなります。この日は確定した人物のキャラクターしおりをどんどんと製造しています。何度も作っているグッズですので、やり方はわかっています。あとは「もう少し余白をなくそう」「ラミネートをもう少しきれいに」などといった細かい部分へ意識を傾けての作業です。また、プラ板を使ったアイテムの仕上げ作業も行われました。この作業は午後の稽古時間にも並行して実施されています。今回は今までとまた一味違ったデザインです。間もなく情報公開されますのでお楽しみに。

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稽古では衣装合わせが行われています。この時点で決まっている衣装を試着して、演出が確認する本番前の儀式です。まだすべてそろっていなかったり、あくまでも代用品で試着してみる役者もいました。逆にこの日の確認で即座にOKが出る役者もいました。何人かはそのまま衣装を着用した状態であとの稽古に臨んでいました。当たり前かもしれませんが、衣装や小道具を手にすると、これまでとは一味違った演技になります。その気になるとでも言いましょうか、いつもよりも集中していたり、勢いがあったりという変化が見受けられるのです。その一方で、衣装の形状や機能によって、これまで想定していた動きに不具合が生じる場合もあります。こういったものを確かめるのも、この衣装合わせの重要な役割なのです。

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衣装合わせがひと段落したところで、これまであまり稽古していなかったラストシーンを何度か練習してから、初めての通し稽古を実施しました。物語の冒頭からラストまで一度も途中で止めずに続けて演じるのが通し稽古。これまでの稽古の成果がひとつにつながる瞬間です。同時にそれは、何かが起こっても止まらない試練の時間でもあります。予想通りセリフを忘れてしまったり、いくつかのセリフを飛ばしてしまうといった現象が起こりました。役者たちは舞台の上で何とかそんなアクシデントを乗り越えて、最後まで物語を演じ切りました。本番でも完全にミスがないという保証はありません。稽古の段階からすぐにあきらめず、何があってもみんなで解決するという訓練を重ねることも重要なのです。

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この日の通し稽古での面白アクシデントは、「出番なのに現れない」という、通称「出トチ」です。当然その現象が起こると芝居が止まってしまいます。そこで舞台上の役者が「あれ?一人足りないよ?」というアドリブで待機している役者にメッセージを送って気付いてもらいました。このような出トチはよくあるミスです。一方で、まだセリフがあるのに「戻りま―す」と舞台から退場してしまう役者もいました。さらに何かを頼まれたわけでもないのに「任せてちょうだい」とあいさつをして退場することもありました。これはなかなか珍しいミスです。ついつい舞台上の役者たちも目を丸くしてしまいました。

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今ひとつしっくりこない場面の多い通し稽古でしたが、明日からは特別稽古も始まります。一気に本番へ向けて仕上げていきます!チケットはまだまだご予約受け付けておりますので、ぜひ中板橋新生館スタジオに、リメイクされた「TRIGGER」を見に来て下さい!
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